2021年になって7試合が開催されましたが、7試合目にしてやっと4人目の優勝者が出ました。
6試合で3勝する選手と2勝する選手が出現するのは異常事態と言っても良いでしょう。毎年、春先は調子が上がり切らない選手がいますし、これまで優勝争いに絡んできた外国人選手が年齢的なものなのかどうかは不明ですが、あまり調子が上がっていないことも異常事態を生んだ原因でしょう。
このペースだと38試合で19勝する選手1人と13勝する選手1名が出てしまいます(笑)。
飛び抜けた実力のある選手であっても38試合で10勝するのがやっとでしょう。
ただ、小祝さんと稲見さんの戦いぶりを見ていると年間に10勝近くするのではないか・・・と思います。課題があるとすれば調子が落ちてきた時の回復力と、連戦が続いた後の体力低下です。
2人とも若いですし、かなり鍛えているらしいので、体力面の心配は少ないのかも知れませんが、本人が気づかない程度の疲労でもゴルフの試合における1打、2打の影響が出ると思います。
特に小祝さんは全試合出場してきましたので、今後も全試合出場を続けるなら夏以降に体力面の心配はあります。
体力面の心配は殆どの選手に共通していることですが、予選落ちが少ない選手は疲れを取る時間が少ないですし、優勝争いの回数が多い選手ほど精神面から来る疲れがありますからね。
メルセデスランク1位、賞金ランク1位の小祝さんはショットメーカーですがパットのデータも良くなってきました。安定感に勝負強さが加わってきた印象です。データ的にはフェアウェーキープ率が低いことが気になる程度ですが、今後、夏に向かってラフが深くなってきますので、ラフからのショットが多いとバーディチャンスに付ける機会が少なくなる可能性があります。
メルセデスランク3位、賞金ランク4位の稲見さんはショットを示すスタッツでは小祝さんを上回ります。小祝さん以上のショットメーカーですが、今まではパットが少し惜しいところがありました。今年は勝負所のパットが決まっていますので3勝もしています。稲見さんの場合はパットが入り続けるかどうか・・・でしょう。
今年の7試合で7ラウンドでオーバーパーを叩いていますが、小祝さんは3ラウンドのみです。安定感ではまだ小祝さん上位ですね。
メルセデスランク2位、賞金ランク2位の古江さんは今年に入ってから5試合連続でトップテンを外れていました。その印象が悪くて、一部では昨年が出来過ぎだと言う声もありましたが、直近2試合で連続トップテン入りして調子を上げてきました。古江さんはパーオン率で少し劣りますが、グリーン回りを示すスタッツでは上回っています。小祝さんや稲見さんと違って、ファーストラウンドから日を追う毎に順位を上げてくる選手です。試合でもそうですが、エンジンが掛かるのが遅いタイプかも知れません。
この3人は貴金属世代の中で、それぞれ違う年度の生まれです。3つの年代の戦いを代表する形なのが面白いですね。
メルセデスランク4位の笹生さんはアメリカツアーのQTを受けるでしょうし、試合数が少なくなると思います。笹生さんはコースを選ぶタイプだと思います。嵌れば強いですが、テクニック重視のコースでは彼女の強みが活かせません。夏に複数回優勝するかも知れませんね。
笹生さんを入れると、貴金属世代の4つの年代が揃います。マスコミは黄金世代ばかり強調しますが、黄金世代もそろそろ上と下に振り分けられつつあります。今後は世代対抗のほうが盛り上がりますよ・・・・マスコミさん(笑)。
原さんは黄金2番手、優菜ちゃんはミレニアム2番手、山下さんが新世紀2番手で、それぞれランクのトップテンを狙える位置に居るのも面白いです。
旧世代では上田さん、渡邉さん、鈴木さんが辛うじてランクトップテン圏内です。
全く年齢の違う3人ですが、若手選手に対抗できる数少ない中堅ベテラン選手になりつつあります。
貴金属VS中堅ベテランVS外国人の構図でシーズンは進んでいきますが、貴金属か世代交代の時計の針を大きく進めているように感じます。