日刊ゲンダイの「メジャー賞金をランキングに加えない狭量な日本女子ツアー・・・世界の流れに逆行」という記事が出ていました。
この記事が書かれたのは渋野さんの存在が大きいのでしょう。
全英女子オープンで優勝した渋野さんの存在が、世界のメジャーで勝つことの意義をファンが知ったということでしょう。それまでは、世界のメジャーで勝つことは夢の話であり、しかも日本ツアーからスポット参戦した選手が優勝することは「夢のまた夢」だったわけですから。
今回の記事をようやくすると以下の通りです。
・全米女子オープンの出場権を世界ランク上位50位以内から上位75位以内に拡大している。
・日本女子ツアーだけが世界の流れに背を向けている。その一つの例が、メジャー賞金を国内ランキングに加算しない方針を続けていることでわかる。
・メジャー出場は日本での活躍が認められたからだ。
・今季不調だった渋野さんは国内賞金ランク35位だが、全米女子オープン4位の賞金を加算すれば9位にランクアップする。
・国内で賞金を稼ぐこととメジャーで勝つことのどちらが評価されるか、を問えば答えは明白。
・このままでは日本女子ツアーは世界から取り残され、有望な選手は国内ツアーを見捨てることになる。
世界のメジャーに出場する資格はアメリカツアーだけでなく、日本ツアーでの活躍も考慮されています。賞金ランク上位者であったり世界ランク上位者が世界のメジャーにチャレンジしてきたのは事実です。
以前、ここのブログでも世界のメジャーの賞金額を日本ツアーの賞金ランクに加算するべきだと書いたことがありました。
ただ、その時と状況が違っているのです。
昨年の国内ツアーは鈴木さんが賞金女王を獲得しましたが、メルセデスランク1位は渋野さんでした。メルセデスランクには海外メジャーのポイントが加算されているからです。海外メジャーのポイントは国内3日間大会の4倍になっています。
賞金ランクについては国内ツアー限定が続いていますが、メルセデスランクについては既に世界のメジャーでのポイントを加算しています。
今回の記事はこの点が書かれていないですね。意図的なのでしょうが・・・。
そして、国内ツアーでの評価も、賞金ランクからメルセデスランクに移りつつあります。まだ賞金ランクにこだわっているのはマスコミです。
世界標準はロレックスランク(世界ランク)です。アメリカツアー内部での評価は賞金よりもCMEランクが優先されることになります。
国内ツアーもメルセデスランクの比重が大きくなってきました。
賞金ランクは「賞金女王」の称号をマスコミが使うために残るでしょうが・・・。
コメント欄を見ていると一部錯覚している人がいます。
今年のメジャー大会の賞金獲得額です。
渋野さん 288,122ドル
全英女子オープン 0
ANAインスピレーション 10,827
全米女子選手権 10,516
全米女子オープン 266,779
畑岡さん 388,098ドル
全英女子オープン 8,217
ANAインスピレーション 74,388
全米女子選手権 249,967
全米女子オープン 55,526
約10万ドルの差がありました。
なので日刊ゲンダイの記事に間違いがあります。
渋野さんにメジャー賞金を加算(104円換算)すると賞金額は4649万円になりますが、同様に畑岡さんにも加算しないといけません。畑岡さんの賞金額は5003万円になります。
ゲンダイの記事では渋野さんは賞金ランク35位から9位に上がると書いていますが、畑岡さんが6位に上がるので、渋野さんは10位になります。
渋野さんにしか目が行っていないからこういう記事になるのでしょう。
そしてコメント欄も渋野さんにしか目が行っていないファンの意見が散見されました。
畑岡さんの存在を軽んじている意見こそ、世界が見えていないことを示していると思います。
今日は辛口でした(汗)。