全米女子オープンが終了しました。

最終日を首位でスタートした渋野さんでしたが、3日目に引き続いてスコアを落してしまい、通算1アンダーで4位に終わりました。優勝スコアと2打差でした。

 

日本人選手の最終成績です。

4位 -1 渋野さん 68-67-74-74

11位 +4 髙橋さん 73-72-72-71

13位 +5 岡山さん 76-69-72-72

13位 +5 笹生さん 69-71-77-72

23位 +7 畑岡さん 71-73-75-72

54位 +13 稲見さん 73-71-76-77

60位 +15 河本さん 73-72-74-80

61位 +16 比嘉さん 73-72-75-80

65位 +19 三ヶ島さん 75-69-80-79

 

渋野さんは優勝が期待されましたが、決勝ラウンドで失速してしまいました。全英は勢いで優勝してしまいましたが、メジャー2勝目となるとメンタル的に難しいところが出てきます。

優勝したキムアリムさんは全英女子での渋野さんのように勢いがありました。一昨日のブログで2オーバーまでの選手には逆転優勝の可能性があると書きましたが、優勝したキムアリムさんと2位のコジンヨンさんはともに1オーバーからのスタートでした。思い切り攻めてスコアを伸ばすことだけを考えてプレーできる位置でした。コジンヨンさんは逆転優勝を視野に入れていたでしょうが、キムアリムさんはコジンヨンさんほど欲は無かったのではないでしょうか。

いずれにしても優勝を意識してスタートした渋野さんとは全く違う精神状態で最終日をプレーした筈です。渋野さんも追い掛ける立場だったらどうだったのか・・・・。

 

ただ、追い掛ける立場だったら渋野さんは優勝できた・・・とは言い難いデータが出ています。

渋野さんは予選ラウンド7アンダーに対して決勝ラウンド6オーバーでした。優勝する選手は決勝ラウンドでしっかりスコアを伸ばすことが必要です。

予選Rが決勝Rよりも13打良かった渋野さんに対して、キムアリムさんは3打、コジンヨンさんは4打決勝Rの方が上回っています。

決勝ラウンドの方が雨の影響もあって難易度が上がったと言われていますが、上位2人はそんな状況は関係なくスコアを伸ばしました。

 

渋野さんは優勝まであと一歩でしたが、この一歩が大きいのではないかと思います。今後、この一歩を埋めるには何が不足しているのか・・・、それを埋めるために何をするべきか・・・を実践していかないとマスコミやファンが思うほど簡単にはメジャー優勝できないと思います。

 

その「一歩」を埋めるべく努力しているのが畑岡さんです。

渋野さんは勢いでメジャー優勝しましたが、畑岡さんは「勢い」でメジャー優勝する時期を過ぎています。既にアメリカツアーのトップクラスの選手ですから実力面では次のメジャー優勝に一番近い選手です。調整の問題とか言われていますが、技術面ではなくメンタル面でしょう。ただ、畑岡さんが勝負弱いわけではありません。勝負弱い選手が日本女子オープンにいきなり出場して優勝なんてできませんからね。

 

渋野さんだけでなく多くの日本人選手は決勝ラウンドでスコアを落しました。

例外は髙橋さんと岡山さんだけでした。この2人は今シーズンの国内ツアーで必ずしも好調だったわけではありませんでしたが、大健闘をしました。何故、難易度の上がった決勝ラウンドで良いゴルフをできたのか・・・をマスコミは記事に上げて欲しいですね。優勝するための「一歩」を考える上で何かヒントが隠されている筈です。高橋さんは予選通過して気持ちが楽になったと言っていますが、それだけでは決勝Rで順位を上げていった原因はわからないです。岡山さんは初日に出遅れていなければ優勝争いに絡んだかも知れません。初日に叩いてしまった岡山さんが何故、難易度の高い決勝Rで順位を上げたのか・・・。

 

渋野さんはアメリカツアーで戦いたい気持ちが強くなったと言っています。これ以上強くなるためにはアメリカツアー参戦しかないでしょう。日本でプレーし続ければ続けるほど世界との差は広がるでしょう。ただ、残念ながら当面はスポット参戦しかできません。

 

河本さんはアメリカで戦い続けると言っています。アメリカツアーに参戦してから気持ちの上で負けていたところがあったように感じましたが、アメリカで戦い続ける気持ちを前面に出すのは収穫です。

 

 

ピアノ教室さんからコメントを頂きました。

日本は今 強い外国人は”全盛期を過ぎてきた申さんしかいません・・だから日本の若手が代わる代わる内弁慶的に活躍できるのも事実だと思います さくらちゃんがいた時は 全さん、テレサさん、イボミさん、アンさん、申さん、イチヒさん、朴さん、など 全盛期の強い外国選手が沢山いました
もし 今 こういう世界でも通用するような外国選手が日本ツァーにいたら 黄金世代やプラチナ世代も今ほど上手くいかない”とおもいます
小林会長は もっと客観的に見て”判断する立場の人ですから コース設定も工夫が必要です
例えば 簡単にできる事はパー71 パー70の試合を増やす事です あと 今年の全米女子OPは ピン位置が半端ないですね 日本と比べようがないです
日本の男子以上のピン位置でした
あと ボールは皆泥だらけでしたが 救済をさせない”
ので 一気にスコアを崩します 運”が無くても優勝は無理でも上位に行くのが強い選手の証です それは日本でさくらちゃんが実証済みです
こういう点を改善してほしいですね

 

数年前までは実力のある外国人選手が日本人選手の頭を押さえつけていました。賞金女王は外国人選手が獲るのが当たり前でした。結果として世界にチャレンジできる選手はいませんでした。日本人選手は国内ツアーで勝つのがやっとの状態で、海外に目を向ける選手は減りました。畑岡さんがいきなりアメリカツアー参戦する前は、今で言うベテラン選手ばかりがアメリカツアーにチャレンジしてきました。

しかし、国内ツアーで外国人選手の力が衰え、日本人選手が活躍し始めた結果、世界ランク上位に多くの若手日本人選手が顔を並べるようになり、今回の全米女子オープンにも多くの選手が参戦しました。思ったほどの成績を残せなかった選手もいましたが、良い経験をしました。

国内ツアーに外国人選手が参戦してレベルアップしたと言う人が多いですが、そのためにレベルの高い海外ツアーにチャレンジできる選手が出てこなかったのだとすれば本当のレベルアップの機会を逃したとも考えられます。

本当のレベルアップはコース設定で難易度を上げることです。今回も、多くの日本人選手が難易度が上がった決勝ラウンドでスコアを落していきました。海外で勝つためには難易度の高いコースでアンダーパーでプレーできる力を持つことが必要です。

国内ツアーの多くはここ数年同じコースで開催されています。急にコース設定を難しくすることはできませんが、パー71や70にすることで難易度を上げることは可能です。エリエールが実証しています。パー72にこだわる意味はありません。

「協会が努力してコース難易度を上げてきた」と胸を張っているようでは世界との差は開く一方でしょう。これまでのコース設定のあり方が正しかったかどうか別にして、これから難易度を上げていけば良いのです。若い選手が沢山出てきた今なら手遅れではないと思います。