アメリカツアーメジャー大会、ANAインスピレーションが終了しました。

3日目終了時点で12アンダーがトップでしたが、15アンダーで3人によるプレーオフとなりました。

首位でスタートしたBヘンダーソンさん、ネリーコルダさんに李ミリムさんが追い付いて、勢いのまま逆転優勝しました。

李ミリムさんは最終日に3度もチップインがあったようで、運もありましたね。

やはりゴルフは技術、コース相性、運が揃った選手が優勝するスポーツです。この大会に出場している選手は全員、一定レベルの技術を持っていますので、コース相性と運が大きな要素になります。

 

このコースは飛距離とピンを狙う正確なショット、グリーンを外した時のリカバリー、速いグリーンへの対処が求められます。全英女子OPとは全く違うスキルが求められる大会ですから、そういう選手が上位に来ています。

 

予選通過した日本人選手3人の最終成績です。

7位 -9 畑岡さん

51位 +2 渋野さん

69位 +7 河本さん

 

畑岡さんのスタッツです。

スコア 70-73-67-69

フェアウェー 11-7-12-12(42/56)

パーオン 16-13-14-14(57/72)

パット数 32-33-27-30(122)

バーディ数 2-3-5-5(15個)

やはり畑岡さんは世界レベルの選手です。

初日はパーオン16回にも関わらずパットが入らず、2日目は少しショットの精度が悪くボギーを4つも叩いてしまいました。しかし、決勝ラウンドに入り、ショットとパットが噛み合って2日間で8打も伸ばしました。パーオン率が79.16%ですからショットはほぼ完ぺきですね。しかし、バーディ決定率が26.3%でした。優勝する選手は33%以上というのが相場ですから、予選ラウンドでのバーディ不足が敗因ですね。

一方、評価したいのは4日間でボギーを6個しか叩いていないということです。リカバリー率は6割ですが、このコースでの数字としては高いです。確かな技術があるということでしょう。

畑岡さんに残された課題は「運」です。「運」があれば全米女子OPだって勝てる力はあります。あとは「運」ですが、これだけは努力しても「運気」が上がるものではないのでチャレンジし続けてチャンスを増やすしかありませんね。

 

渋野さんのスタッツです。

スコア 70-75-67-78

フェアウェー 8-9-9-6(32/56)

パーオン 12-9-12-9(42/72)

パット数 28-29-25-33(115)

バーディ数 4-3-6-1(14個)

3日目はロングパットが入ってくれるなど運にも恵まれましたが、そういうラウンドは続きません。

パーオン率が58.3%ですからとても上位争いできる数字ではありません。バーディ数は畑岡さんとほぼ同じです。バーディ決定率は33.3%ですから、パーオンしたホールではある程度バーディも獲れているという結果が出ています。ただ、3日目までのバーディ決定率は39.4%でしたが、最終日は11.1%で大きく下げてしまいました。

ボギー12個、ダボ2個というデータが示しているように、こういう難しいコースでのリカバリーも課題です。パットもアプローチも直線的な狙いをする選手なので、上手く行く時は良いのですが、一筋外れると怪我も大きくなります。全て嵌れば昨年の全英女子オープンですが、アメリカ本土での試合には慣れていくしかありませんね。

課題はショットの安定性とアプローチの多様性でしょうか。もう一つあるのですが、渋野さんファンから叱られるのでやめておきます。

 

河本さんのスタッツです。

スコア 71-74-73-77

フェアウェー 8-9-10-8(35/56)

パーオン 11-11-13-10(45/72)

パット数 28-31-32-32(123)

バーディ数 1-3-4-1(9個)

ビッグスコアを作れなかったのが渋野さんとの差でした。フェアウェーキープ、パーオンともに渋野さんを上回っているのですが、パットが入りませんでした。バーディ決定率は2割しかありません。ショットは良いものを持っていると思いますが、硬くて速いグリーンに対する慣れが課題でしょうね。国内ツアーではそういうグリーンが珍しくなりましたからね。

 

 

渋野さんも河本さんも慣れるしかないのですが、焦らないことです。焦って失敗した日本人選手をたくさん見てきました。幸い、2人とも若いですから4~5年アメリカツアーで頑張って、チャンスが来た時に優勝できる準備をしておくことです。渋野さんはツアー選手になっていませんが・・・。

河本さんのファンは長い目で見ている人が多いと思いますが、渋野さんにはすぐに結果を求めるファンもいるようです。メジャーであっても全英女子OPで1勝することよりも、アメリカツアーで転戦しながらアメリカ本土の試合で優勝することの方が遥かに難しいことを知って欲しいと思います。