ジャパンクラシックで優勝して来シーズンのアメリカツアー出場資格を得た鈴木さんでしたが、来シーズンのアメリカツアー参戦をしないと発表しました。

理由として体調や故障のことを挙げていますが、それだけではないでしょう。

 

鈴木さんの目標は短期的には東京五輪出場であり、長期的には賞金獲得と優勝回数を伸ばしていくことでしょうから、最初からアメリカツアー参戦は無いと思っていました。

アメリカツアーに出場すると世界ランクを上げることも可能ですが、下げる可能性が大きいのが現実です。国内ツアーはポイントが低いですが、今の鈴木さんであれば大きくランクを落とす可能性はかなり少ないと思います。逆に、アメリカツアーでの鈴木さんは全英女子以外では好成績を残しておらず、アメリカ本土の試合では跳ね返されてきた現実があります。彼女のゴルフスタイルがアメリカツアーに合っていないとも考えられます。

 

最新の世界ランクは17位ですから、国内ツアーで常に上位に入り、今のランクを維持していけば東京五輪出場が近づいてきます。場合によってはアメリカツアーのメジャーもパスする選択もアリでしょうね。

世界ランクが15位に下がった渋野さんとの差は僅かですから、今シーズン中にも逆転するかも知れません。畑岡さんを含めて3人または4人の五輪出場というのが理想ですが、まずは日本人選手同士の争いに勝つことが先ですからね。

 

 

鈴木さんと五輪出場の権利を争う渋野さんですが、伊藤園の予選落ちもあり、鈴木さんに迫られてきました。現在のランクは15位です。

渋野さんも全英女子優勝で来シーズンのアメリカツアー出場権を獲得しましたが、来シーズンのアメリカツアー参戦を見送りました。鈴木さん同様に、東京五輪出場というのが彼女の目標ですから、リスクの大きいアメリカツアーよりも国内ツアーでポイントを稼ぐほうが得策と考えたのでしょう。ただ、国内ツアーで鈴木さんとのガチンコ勝負で勝たないといけない状況になりました。現状、国内ツアーでは鈴木さんの方が安定感もありますし、このまま行くと渋野さんは五輪出場できない可能性もあります。

 

渋野さんは最近ストレスを感じながらのプレーになっていると思います。彼女を見ると伸び伸びとアメリカツアーでゴルフをしてもらいたいと思っていました。まだ技術的には未完成の部分が多い渋野さんですからアメリカツアー参戦は時期尚早というのは理解できますが、世界のメジャーで優勝して得た権利を捨ててまで五輪出場にこだわった結果、五輪出場が叶わなかった時の渋野さんのモチベーションが心配です。

五輪を目標にしてきて、五輪目前で出場を逃した渡邉さんと美香さんのその後を見てきたゴルフファンとしては、五輪を目標にするのではなく、世界のトップ選手になるための通過点に五輪があるという意識を持って欲しいと思っています。

 

渋野さんは来年のQTを受けてアメリカツアーに参戦する意向のようです。世界ランクが一気に下がることは無いと思いますので最終QTから出場できるのでしょうが、勢いが落ちた状態でのQTは必ず良い結果が出るとも限りません。彼女の選択が吉と出て欲しいと祈るのみです。