暴言問題に関して、笠さんに対する処分が発表されました。厳重注意処分と3日間の新人研修受講義務ということです。

笠さんに対する処分が甘いか適当か厳しすぎるかは色々と意見もあるでしょう。厳しすぎるという意見は少ないようですが・・・。世間の声は甘すぎるという意見が多数を占めているようです。

確かに、笠さんは出場を自粛していましたが、これは処分ではありません。協会としては1試合も出場停止にしないということです。甘過ぎるという声が出るのは仕方が無いのでしょう。

 

1年間出場停止やプロ資格はく奪といった意見もあるようですが、そこまで厳罰にするためには、問題の発端から全て笠さんに責任がある場合でないと行き過ぎでしよう。

事件の全容を知らないと妥当な処分はできないものです。事件の全容を知らないのに「兎に角、厳罰を・・・」と言うのは感情的過ぎます。

 

ただ、数試合の出場自粛をしたものの今シーズンはもう終わりですし、来シーズンは何も無かったように出場するというのでは誰も納得しないでしょうし、笠さん本人もプレーしづらいのではないでしょうか。笠さんが反省して、心機一転試合に臨めるようにするためにも、これで良かったのかな・・・という思いはあります。

 

笠さんの処分が甘いのか適切なのかは、事件の全容を協会が発表することが前提です。

まずは協会が事件の経緯をしっかり説明するべきです。

(1)タオルを持ち帰ることはどの程度の頻度で行われてきたのか。

(2)タオル持ち帰りが常態化していたのであれば、選手達に対する注意指導はどのような形で行われていたのか。

(3)タオルを用意しなかったのはこの試合が初めてだったのかどうか。

(4)試合前にタオルを用意していないことを選手達に通告していたのかどうか。

(5)暴言の際に、他の選手が居たのかどうか。他の選手も発言していたのかどうか。

(6)ゴルフ場側の笠さんに対する発言内容や態度はどうだったのか。

少なくとも(1)から(6)までが不明確なまま処分を決定することはできない筈です。

 

協会は、再発防止のためにマナーや言葉遣い等の品位に関する講習会を年1回以上実施するそうです。

それだけですか?

「タオルはゴルフ場の備品なので持ち帰らないように・・・」などと指導するのですね(笑)。

 

どうも協会は、暴言を吐いた笠さんやタオルを持ち帰った選手が悪いのであって、協会自身は被害者だと思っているのではないでしょうか?

協会の幹部は反省しているのでしょうか?

一番聞きたいことは笠さんがいつまで試合に出場しないのか・・・ではないのです。

協会がこの事件の何を反省しているのか・・・なのです。