ワールドレディスチャンピオンシップが終了し、鈴木さんの敗因について、そして申ジエさんの勝因について様々な意見が出ています。まぁ、結果論なら何とでも言えるのですが、最終日最終組というのは特別な存在であることは事実です。

最終日最終組は当然のことですが、首位の選手とそれを僅差で追い掛ける2人が一緒にプレーするわけです。1組前や2組前になると、自分のプレーに徹して1つでも多くバーディを獲り、スコアを伸ばすことに専念することができます。相手の選手を見てしまうという時点で、最終組は自分のゴルフを貫くことが難しくなるわけです。

 

鈴木さんは最終日最終組が決まった時に、目標とする選手と一緒に回ることができるのでプレーしやすいとコメントしていました。確かに、今回のように首位の選手が差を付けている場合は直接プレッシャーを掛けることは有効です。事実、鈴木さんがロングパットを3連続で決めたことで首位のイジョンウン6さんにプレッシャーを掛けることができたと思います。

 

しかし、最終組には落とし穴がありました。申ジエさんという実力者の存在です。彼女は優勝をガツガツと狙うようには見えませんし、そういうコメントもしません。強かなんですね。鈴木さんは正直というか、ストレートな性格なのでしょう。プレーを見ていても鈴木さんの真っすぐなところは見えます。イジョンウン6さんを追い抜けば勝てるという気持ちがあったのか無かったのか・・・。

 

申ジエさんが単に実力者であるだけなら良かったのですが、スロープレーで有名な選手です。申ジエさんは今大会で優勝するためにわざとスロープレーをしたわけではありません。いつものことです。常に、警告を受けて走っている姿を見ます。

あの身体で走るのは大変だろうな・・・と思って見ていましたが、本人はいつものことなので慣れているのでしょう。

逆に、警告を受けて鈴木さんとイジョンウン6さんはマイペースを崩されてしまったようです。そこに甘さがあると言われればそうなのですが、そういう機会が少ないとどうしても自分のゴルフをすることができなくなります。

 

申ジエさんのスーパーショットは実力プラス偶然の成せる技でしょうし、結果的にはあの1打で形勢が大逆転したわけですが、鈴木さんにとっては勿体ない試合になりました。

 

最終組は前の組と30分も引き離されていたとのことです。これは異常ですし、遅延プレーに対するペナルティがあっても良かった状況です。

申ジエさんは常々スロープレーで同伴選手を走らせてきました。それでもペナルティを受けることは殆どありません。その甘さによって彼女は改善しようとしない(現に改善されていない)わけです。

スロープレー時の警告のあり方やペナルティのあり方について、今後改善されるきっかけにして欲しいですね。