日本女子プロゴルフ選手権で鈴木愛さんが優勝し、国内メジャーでの外国人選手連勝がストップしました。

鈴木さん本人だけでなく、ファンも喜んだと思います。協会も喜んでいるでしょうが、一番ホッとしたのは樋口さんかも知れません。


2年前に鈴木さんが優勝した選手権以降の優勝者とトップテン日本人選手の比率です。

           優勝者  トップテンの日本人比率

2016選手権  鈴木さん    7/11

2016WL    トンプソンさん   4/11

2015リコー   申ジエさん   6/10

2015女子OP チョンインジさん  4/10

2015選手権  テレサさん   6/12

2015WL    チョンインジさん  6/10

2014リコー   テレサさん   7/10

2014女子OP テレサさん   4/12

2014選手権  鈴木さん    7/12


この間、複数回、トップテン入りした日本人選手は以下の通りです。

大山さん、鈴木さん、絵理香姫、上田さん、酒井さん、成田さん、渡邉さん、原ちゃん、茜さん、笠さん、琴乃ちゃん


3年間のメジャー成績です。

           鈴木さん 大山さん 絵理香姫 渡邉さん

2016選手権   優勝     2       6    49

2016WL     CUT    CUT    12     2

2015リコー    11      2     23     9

2015女子OP  26       6      2    11

2015選手権   CUT    19     10    10

2015WL      8     36     11     27

2014リコー    26       3     18     5

2014女子OP   5       6      6    39

2014選手権   優勝    15     10    15

2014WL     CUT    CUT     8     8


比較すると面白いですね。

鈴木さんは優勝2回に対して予選落ちが3回あります。今年優勝した選手権も昨年は予選落ちでした。嵌れば優勝、そして運が無いと優勝できませんので、この人はかなりの好運の持ち主でしょう。


大山さんはトップ3に3回入っています。粘り強い選手なので、必ず最後には順位を上げてくる印象があります。ワールドレディスだけは苦手コースと言っても良いのでしょうか。


絵理香姫は日本人選手では最も多い6回トップテン入りしています。しかもトップテンを逃した試合でも11位と12位ですから、リコーカップ以外のメジャーでは必ず上位に入っています。リコーカップだけが苦手な部類でしょうか。


海外ツアー参戦が待たれる渡邉さんですが、トップテン入り5回で、意外と言ったら失礼かも知れませんが予選落ちしていません。


選手権と女子オープンは毎年違うコースで開催されていますから、この試合で好結果を残し続けるというのは実力があると言っても良いでしょう。

ついつい優勝者だけを見て、日本人選手の不甲斐なさが強調されるのですが、健闘している選手が存在することを忘れてはいけません。

そして、優勝者だけが強いのではないということです。マスコミは勝てば官軍とばかりに優勝者ばかり褒め称えるのですが、少しばかりの運・不運で結果は違ってきます。


メジャー優勝は実力の証と言われますが、運が無いと勝てないのがゴルフというスポーツです。チョンインジさんの2度の優勝やテレサさんの3度の優勝は実力上位を印象付ける試合でしたが、今回の鈴木さんについては勝てる選手が勝手にこけてしまったことで転がり込んで来た優勝と言っても良いでしょう。


テレビ中継で鈴木さんと大山さんがメイン扱いされていなかったことがそれを裏付けています。

「勝ちに不思議の勝ち有り。負けに不思議の負け無し。」という格言通りです。


テレサさんや申ジエさんや酒井さんの敗因は明確ですが、鈴木さんは終わってみたら一番上だったという感じですね。強いて挙げれば、ラフが深くてフェアウェーが狭く、しかもグリーンが遅いというコース設定がマッチしたのだと思います。下川さんや酒井さんが上位に入ったのも同じ理由です。飛距離が無くてもフェアウェーキープをメインにすれば、ショートゲームが上手い選手なら上位に入る試合でした。

今回、さくらさんが出場していても8~10オーバーくらいだったかも知れませんね。野村さんはかなり苦戦して予選落ちしたかも知れません。彼女のフェアウェーキープ率は低いですし、あのラフは野村さんのパワーがあっても克服できません。むしろ、W宮里や彩子さんの方が活躍できたでしょう。

つまり、今大会は日本人選手向きのコース設定で、最も調子の良かった鈴木さんが優勝したということでしょうね。

ちなみに最終ホールの鈴木さんのパットは勝因ではありません。あれは勝負を決めた場面です。