全米女子プロゴルフ選手権は18歳のBヘンダーソンさんが19歳のリディアコーさんと6アンダーで並び、プレーオフで勝ちました。3位は5アンダーのAジュタヌガーンさんでした。4位が2アンダーですから、上位3人が抜け出した試合でしたね。

若い選手がドンドン出て来て、しかも一過性のものではありません。昨年、すい星のように出てきたヘンダーソンさんは今年どうかな・・・と思っていましたが、気か付けば世界ランク2位です。


世界は朴インビさんの時代から、リディアコーさんを中心とした20歳前後の選手に世代交代しようとしています。これが本当の世代交代です。長い間、世界ランク3位だったSルイスさんは知らないうちに9位です。故障で苦しんでいる朴インビさんがこのままズルズルと後退して、韓国人選手の中でのランク1位からも脱落するのでしょうか?

今や、朴インビさんが五輪を辞退するかどうか・・・・という話になっています。

そういえば、イボミさんが韓国人7位にランクアップしています。国内ツアーで地道にポイントを稼いで、キムヒョージュさんの不調に乗じた形です。エイミーさんさん、ユソヨンさん、ジャンハナさんのうち1人を食えば、朴インビさん次第で五輪出場が見えてきます。難しいのですが、さくらさんの日本人2位よりは現実的になってきました。


日本人選手の世界ランクも変動しました。マスコミが話題にしている2位争いは来週以降も猫の目のように変動するでしょうから、現段階では何とも言えません。それよりも、さくらさんが藍ちゃんに追い抜かれました。日本人9位です(汗)。五輪はどうでもよいですが、インターナショナルクラウンだけでも出場して欲しいと願ってきましたが、こちらも風前の灯火です。国内ツアー選手が全員辞退するしか道がありません。


さくらさんは今週の試合を欠場するようです。かなり疲れていたと思います。

さくらさんのスタッツを確認していたら、ランク1位という項目がありました。出場試合数でした(笑)。ここまで16試合に出場しています。移動距離の長い、しかも気候の違いも大きいアメリカツアーで、ここまで殆ど休みなく戦い続けてきたわけです。試合に出なければ優勝もトップテンも達成できません。分母を増やす戦法ですが、これは国内ツアーでさくらさんが続けてきた手法です。しかし、アメリカツアーの環境は、試合に出場し続けて結果を残せるほど甘くはありません。

ここでの欠場は、かなり疲れを自覚しているということでしょう。しっかり休んで全米女子OPでベストパフォーマンスを見せて欲しいです。五輪になんか出なくても良いですが、全米女子OPでは優勝争いをして欲しいです。


さて、国内ツアーの方は、サントリーで40歳の姜さんが優勝しました。

これで、表さん、チュティチャイさん、姜さんと3週連続で30歳以上の選手が優勝したことになります。大山さんと福嶋浩子さんのアラフォーが2週連続優勝というのもありました。

今シーズンの国内ツアーは14試合を終えましたが、20歳代前半の優勝者はアメリカツアーからのゲストであるレクシートンプソンさんを除くと鈴木愛さん1人だけです。その次に若い選手は大江さんの26歳ですが、優勝後7試合連続予選落ちしていたようにとてもツアーの顔とは言えません。

絵理香姫、イボミさん、ハヌルさん、申ジエさんは28歳で、どちかと言うと藍・さくら世代に近いですよ。


アメリカツアーと国内ツアーの違いが顕著になってきました。

若い世代がドンドン出て来て活躍するアメリカツアーは、確実に世代交代しながらツアーのレベルも上がっています。これに対して、国内ツアーは若い選手が育ってこないために、旧世代が活躍できる状況です。

30歳以上になって急激に実力向上することは殆どありません。あるとすれば例外中の例外です。しかし、今シーズンは30歳以上で、初優勝どころか初めて優勝争いをするような選手が3人も優勝しました。例外中の例外ではないですね。

若い選手が成長して、ベテラン選手は出る幕が無くなってくるのがスポーツ界では自然の成り行きです。それが正反対の流れになっているわけです。


国内ツアーのレベル低下は深刻な状況だと思います。異論もあるでしょうが、色々なデータが示しています。

こういうことを書くと誤解する人も居るようですが、決して国内ツアーがダメだとか、アメリカツアーが素晴らしいとか言いたいのではありません。

今、さくらさんを見ていて痛感するのは、国内ツアーの設定の甘さです。この環境に慣れてしまうと、アメリカツアーに出て行くと太刀打ちできないのではないでしょうか。国内23勝もした選手がトップテンどころかトップ20に入るのがやっとというのが現実です。

改革するべきことをしないと益々この差が広がってしまいます。国内ツアーが盛り上がるためには痛みを伴う改革が必要なのですね。まずはアプローチの多彩な技術を必要とするコース設定でしょうか。


最後に、智恵ちゃんの推薦出場について批判的なマスコミ記事があったことについてです。

選手達から苦情が出ていると書かれていましたが、こういう記事は怪しいですね。

百歩譲って、そういう意見を持っている選手が沢山居るのだとしても、ネギックは智恵ちゃんの推薦出場について全く疑問を感じません。何がイケないのでしょうか?出場機会を奪われるからということになりますね。それなら、所属先の圧力で毎シーズンのように推薦枠全てを使い切って、全試合で予選落ちする選手の推薦出場には疑問を感じないのでしょうか?

マスコミも智恵ちゃんの個人攻撃のような形で批判するのではなく、主催者推薦のあり方や協会と主催者の関係について問題提起して欲しいですね。


ここまでアメリカツアーと国内ツアーのレベルについて長々と書きました。だからこそ、アメリカツアーにチャレンジして帰ってきた選手を、公傷と同様に1年間の出場機会を与えて欲しいのです。

穿った見方しかしない人は、さくらさんのためだろうと言うのでしょうが、さくらさんと藍ちゃんは日本でプレーしないと思っています。これからアメリカツアーに出て行くべき渡邉さん達のためです。