アメリカツアー今季メジャー最終戦、エビアンチャンピオンシップが終了しました。

リディアコーさんが2位に6打差を付ける16アンダーでメジャー初優勝です。

2位のレクシートンプソンさんが10アンダーですが、このスコアが普通に考えられる優勝スコアでしょうね。リディアコーさんが異次元の強さを見せた試合と言っても良いでしょう。

まぁ、強い選手であることは異論のないところですが、今大会に限って言えばリディアコーさんは全てが上手く行ったということもあります。朴インビさんに11打差も付けているのですから・・・。


日本人選手の成績です。

34位 +2 美香さん、野村さん

38位 +3 藍ちゃん

46位 +4 彩子さん


同じような成績で試合を終えました。

さくらさんも初日のダブルパーが無ければ、このあたりの成績だったのではないでしょうか(笑)。


スタッツの比較です。

          フェアウェー パーオン 総パット数
リディアコーさん 39/52  62/72  120  
朴インビさん    37/52  53/72  121

美香さん      38/52  45/72  115

野村さん      38/52  53/72  129

藍ちゃん      38/52  46/72  120

彩子さん      36/52  46/72  121


フェアウェーキープ率はコーさんも日本人4選手もほぼ同じです。

問題はパーオン率とパット数にあります。


リディアコーさんはパーオン率86%でした。4日間プレーしてパーオンできなかったホール数はわずか10です。パット数は1日平均30ですから平凡に見えますが、これだけのパーオン率であればパットも良かったということでしょう。ただ、今回のリディアコーさんは異次元の強さを見せたものなので、これを参考にしてしまうと、その他の選手は優勝可能性ゼロとなってしまいます。


そこで通算5アンダーとしてトップテン入りした朴インビさんのスタッツを調べました。

朴インビさんのパーオン率は73.6%でした。まずまずの数字ですね。野村さんも同じパーオン率を残しています。その他の日本人選手3人は65%を切るパーオン率でした。

この数字で優勝争いをすることは不可能でしょうね。いくらパットが入ってくれたとしてもパーオン率70%は最低限必要でしょう。


パット数に関しては美香さんが朴インビさんを上回っており、藍ちゃんと彩子さんがほぼ互角です。

一方、パーオン率で朴さんと同じだった野村さんはパット数で8打も多くなっています。

グリーンに乗せる時点で日本人選手3人は朴さんに差を付けられ、野村さんはグリーンに乗せる位置において朴さんに差を付けられて多くのパットを打たざるを得なかったことがわかります。


朴インビさんはパーオンできなかったホールは19です。ボギー以下を叩いたのは11ホールですから、見かけ上のリカバリー率は42%です。

彩子さんはパーオンできなかった26ホールに対してボギー以下が15ホールでした。見かけ上のリカバリー率は42%です。偶然、朴インビさんと同じでした。


以前、ゴルフはショットで上位に入り、パットで優勝が決まると書いたことがありました。

この数字を見ても、上位に入るためにはショットの精度が第一であり、優勝を狙うにはそのショットを維持した上でパットも入ってくれる必要があるわけです。


さくらさんは予選2日間でパーオン率58.3%でした。36ホール中15ホールでパーオンを逃して14ホールでボギー以下を叩いています。15ホール中10ホールがバンカー絡みだったので、どうしてもアプローチやバンカーショットの精度に目が行ってしまいますが、パーオン率70%であれば25ホールでパーオンし、残り10ホールがアプローチを必要とするだけですから、黙っていても10打は縮めることができるのです。しっかりとパーオンし、しかもバーディパットを狙いやすい位置に乗せる技術の方が大事ですね。


そういうゴルフを国内ツアーではやっていました。では、さくらさんの技術はアメリカツアーで衰えたのでしょうか?

違いますね。国内ツアーが如何に簡単にパーオンできるイージー設定のコースが多かったことを示しています。

現時点の国内ツアーでのパーオン率1位は74.71%のテレサさんですが、大山さんを除く日本人選手は70%台に乗っていません。もし、今、国内ツアー日本人選手がアメリカツアーに参戦しても70%どころか65%のパーオン率も残せないでしょう。


選手権は久しぶりに技術力を試される試合になりました。選手の技術を試す、良いコース設定でした。テレビ視聴者やギャラリーの盛り上がりなどに気を遣うのではなく、選手を育成するためにもより高度なコース設定で開催して欲しいと思います。