LPGA新人戦が終了しました。

昨日は忘年会もあり、1日遅れの記事となりましたが、新人戦を振り返りたいと思います。


最終成績

優勝  -5 平野ジェニファーさん(18)

2位  -3 永峰咲希さん(6)

3位  -2 山田成美さん(1)

4位  -1 堀琴音さん(3)

5位   E  大西葵さん(9)、北村響さん(12)

7位  +2 鬼頭桜さん(15)


上位7人ののプロテスト、QT、新人戦の成績を見て行くと、比較的安定しているのは永峰さん、堀琴音さん、大西葵さんの3人です。

また7人のうち堀琴音さん、平野さん、北村さんはステップアップ優勝経験があります。


しかし7人のうち、来シーズンのレギュラーツアーに25試合以上出場できるのは大西さんと永峰さんが確実ですが、堀琴音さんは微妙です。


優勝した平野さんにしても開幕戦の出場権を得たものの、レギュラーツアーには推薦出場以外にはステップアップで優勝する等して出場権を積み上げていくしかありません。


QTが一発勝負であることは仕方がありません。

そこで実力を出し切ることもプロとして必要とされることですから、QTの成績によって出場権が決まるシステムそのものは変えることもないでしょう。


ただ、以前にも指摘してきたように、QTで失敗した選手の救済策が乏しいために、QT上位選手との差があまりにも大きいことが問題となってきます。

極端な話、シード選手とQT30位の選手はほぼ同じ権利を持っているわけです。

賞金ランク51位でもQTで失敗すれば推薦出場のみとなる危険性がある一方、賞金ランク150位でもQTだけ良ければシード選手並みの権利を得られるのです。


QTで失敗した選手に与えられるチャンスは次の3つです。

①ステップアップツアー

②主催者推薦

③予選会


ただし、①は基本的に優勝した選手のみ4試合の出場権が与えられます。今年12試合開催されたのですが、チャンスは延べ12人だけで、しかも4試合です。出場試合数を積み上げる効果はありますがわずかですね。

②主催者推薦は8試合が上限となります。しかも、QTで失敗したものの若手の成長株が優先されるわけではなく、スポンサーの思惑が優先されますし、中には出場しても何年間にわたって予選落ちを繰り返す選手が推薦枠を消化していくのも問題です。

③予選会は①②のチャンスを活かせない場合に最後の出場権獲得のチャンスです。しかし、予選会が行われる試合が少ないこともありますし、予選会を勝ち抜いて出場した回数が推薦枠にカウントされます。


よく、シードを獲るのと獲れないのでは天国と地獄と言われますが、実はQTで成功するのと失敗するのが天国と地獄の違いになります。

それだけQTがツアーを大きく左右しているのです。


改善策は色々と提案されてきました。

男子ツアーのようにリランキングする方法もあります。

予選落ちが一定回数に達した時点でQT順位による出場権を失う方法、QT1位から順位が下がるのに応じて出場可能試合数を減らしていく方法、QT1位であっても優先出場試合数をシード選手と差を付ける方法もあります。


また、ステップアップツアーで得られる権利を大きく拡大する方法もあります。ステップアップ優勝で10試合、順位に応じて数試合の出場権を与えるのも良いでしょう。


予選会が推薦枠を消化するシステムについては、同じ選手が権利を拡大していくことのデメリットを考えてのものでしょうが、QTの権利がこれほど大きいのですから見直しても良いのではないかと思います。


何が正しいとか良いとかいうのではなく、現状に問題があるという認識があるのなら、色々な方法について協会で議論してほしいのです。