若手選手の成長が待たれる日本女子ツアーですが、新人選手の活躍ぶりについて総括しなければなりません。2011年のプロテストに合格した20人について見たいと思います。

プロテスト合格順に選手(年齢)の賞金ランクと予選通過回数/出場試合数となっています。

1  O.サタヤさん(26)  59位  20/31試合

2  堀奈津佳さん(20)  72位  12/20試合

3  宮本唯さん(25)   154位   1/1試合

3  豊永志帆さん(22)  53位  20/32試合

5  下村樹美さん(24)   ――   0/1試合 

6  川満陽香理さん(25) 110位  3/9試合

6  福山恵梨さん(19)   ――   0/2試合

8  福田真未さん(20)  104位  5/10試合

9  土岐香織さん(25)   ――   0/2試合

9  青木瀬令奈さん(19)  93位  4/8試合

9  工藤遥加さん(20)  118位  3/9試合 

9  小林由枝さん(25)   ――   0/3試合

13 吉野茜さん(20)    155位  1/3試合

13 高島早百合さん(20) 117位  3/8試合

13 琴乃ちゃん(20)     62位 19/30試合

16 ◎愛璃さん(23)     44位 16/33試合

16 山下乃子さん(30)   139位  2/3試合

18 桑原えりかさん(23)   ――   0/7試合

18 山里愛さん(21)      ――   0/2試合

18 内山久美さん(32)    ――   0/3試合



20人中シードを確保した選手は愛璃さん1人という結果でした。その愛璃さんも優勝が大きく寄与しただけで、シードを2年、3年と続けて確保できるかと言うと、現状では難しいでしょう。ただ、1年間戦ってきた自信と試合経験は今シーズンに活かされるでしょうし、試合に出場できるのですから、2年連続シード入りを期待したいと思います。

それ以外の選手はQTに回りましたが、豊永さん7位、サタヤさん25位、堀さん35位、桑原さん43位までの4人が30試合前後出場可能でしょうか。

この中ではシードにあとわずかだった豊永さんとサタヤさん、出場20試合中6割の予選通過率だった堀さんにシード入りの期待が掛かります。


51位の福田さんは20試合程度出場可能かも知れません。彼女も予選通過率が5割ありましたので、今年は更なる活躍を期待したいところです。

青木さん、内山さん、工藤さん、琴乃ちゃん、福山さんは最終QTまで進みましたが、出場試合数は推薦限度枠もあるため限定されます。

豊永さんや愛璃さんよりも予選通過率が高かった琴乃ちゃんは最終QTで失敗してしまい、出場試合数が限られます。今年30試合前後出場できれば豊永さんと並んでシード入りの可能性を感じていただけに非常に残念ですが、QT上位に入れなかった選手の中では実力最上位と言ってもよいので、ステップアップで3勝以上して欲しいです。


それにしても20人中、20試合以上出場できた選手が5人と厳しい世界です。8人は3試合以下しか出場していません。

せっかくプロテストに合格したものの推薦出場もままならず、ツアー選手として活躍する場も与えられずに消えていくとしたら協会にとって損失だとは考えないのでしょうか?

勿論、多くの試合に出場しても全く結果を残せない選手もいるでしょうが、20歳前後の選手は試合に出ることによって大きく成長する可能性を秘めています。

外国人選手が流入することでレベルアップできると協会は言っていますが、その一方で日本人選手の育成をどうするのか全く見えてきません。


ここで何度も書いてきたことですが、プロテストに合格した選手に対しては推薦出場の機会を与えるような配慮や、新人選手についてはQTにおいて一定の優遇措置を与えることも必要でしょう。このデータを見ると、なおさらそのように感じます。

5年後、10年後のツアーのことを考えるのなら、中堅・ベテラン選手の活躍よりも、1人でも多くの若手選手にチャンスを与えて欲しいと思います。

大人の事情なのか「推薦の女王」と揶揄される中堅以上の選手が限度枠一杯出場して予選落ちの連続であることを見ると、協会の指導力が問われると思います。