昨日の記事では、2012年を象徴するスタッツとして、高い平均バーディ数について書きました。

ネギックは以前からパーセーブ率こそが平均ストロークに直結し、結果的に賞金女王に繋がると考えていました。

さくらちゃんのデビュー以来のパーセーブ率は以下の通りです。


2005  83.8061 6位 <1位 不動さん 88.0231> 

2006  86.0688 2位 <1位 大山さん 86.9102>

2007  85.5219 3位 <1位 上田さん 87.8336>

2008  86.4994 2位 <1位 イチヒさん 87.9085>

2009  88.7783 1位 <2位 全さん  88.2540>

2010  86.9281 1位 <2位 アンさん 86.4987>

2011  87.4532 2位 <1位 アンさん 88.4806>

2012  87.1225 7位 <1位 アンさん 89.9206>



赤字になっている選手が、そのシーズンの平均ストローク1位の選手です。2005年以降、パーセーブ率が1位で平均ストロークが2位以下というのは、2010年のさくらちゃんと今年のアンさんのみです。
パーセーブ率1位で賞金女王を逃した選手もこの2人以外に2008年のイチヒさんがいるだけです。

今シーズンは、パーセーブ率で上回るアンさんを、平均バーディ数で上回る全さんが、平均ストロークの上でも上位だったことになります。まさに、バーディ勝負のシーズンだったことが解ります。



さくらちゃんのパーセーブ率に限定して見ていくと、7位というのは2005年以降で最悪の順位となっています。しかし、パーセーブ率そのものは2009年、2011年に続く3番目の数字となっています。悪くなかったじゃないか・・・・と思ってしまうのですが、その背景にはコース設定の問題が浮かび上がってきます。


今シーズンの平均ストロークが向上した原因が、イージーなコース設定であったのか、あるいは選手の技術向上(道具の進化も含めて)であるのか、議論の分かれるところです。後者であって欲しいという願望はあるものの、データを整理しているとやはり前者であるという結論に達してしまいます。


その根拠の一つが、今年のパーセーブ率上位の選手です。イボミさんは新規加入なので別として、今年の上位に茂木さんと不動さんが入ってきています。2人とも実力、安定感ともに申し分ない選手ですが、技術向上と言うのはどうかというキャリアの選手です。それが今年、大きくパーセーブ率を向上させています。これだけの実力を持っている選手にとってはパーセーブすることが容易な試合が多かったということでしょう。

そして、彼女たちが優勝に手が届かなかったのは、平均バーディ数の低さ、つまり優勝するために必要なバーディが足らなかったということです。そして、その原因は平均パット数の順位を見ればわかるように、2人ともここ一番のパットに苦しんだという図式が見えてきます。


平均ストロークの向上を選手の技術向上に結び付けたい気持ちは解りますが、ここで間違った分析をしてしまうことは今後のツアーのレベルアップのためにはなりません。


今年平均ストロークが向上したことで過信してはいけないわけで、特に若手選手はもっと厳しい設定でも優勝争いできるように、本当の技術向上を目指して欲しいと思います。