上原彩子さんと有村智恵さんがアメリカQTで20位以内に入り、来シーズンはアメリカツアーに挑戦することが決まりました。

2人のチャレンジが成功することを願います。


智恵ちゃんはアメリカツアー中心のスケジュールを考えているようですが、彩子さんは日米でシードを確保したいと言っています。



智恵ちゃんの場合は、今年のメジャー優勝により、複数年シードを獲得しましたので、アメリカツアー中心というのは当然の戦い方だと思います。国内の試合には、アメリカツアーのオフウィークを中心に、スポンサー絡みの試合、そして公式戦に出場するのでしょう。無理をしないスケジュールを組んで、1日でも早くアメリカツアーで優勝して欲しいと思います。

言葉や食事の問題や、芝生の違いがアメリカツアーでの活躍においてハードルになると言われていますが、体力的な問題も大きいのが現実です。移動距離が長い上に、4日間大会が中心です。練習量によって得た自信が成績に直結する智恵ちゃんですが、長距離移動と4日間大会の連続により練習量が減ることはほぼ間違いないでしょう(予選落ちの連続なら別ですが・・・・)。練習を量から質に切り替えることが必要だと思います。



彩子さんの場合は複数年シードがありませんので、将来のことを考えると日本ツアーでシードを確保することが大きなウェイトを占めていると思います。今シーズンは1試合平均100万円の賞金獲得でしたが、過去のシーズンを見ても1試合平均150万円程度だと思います。
日本ツアーでシードを確保しようとすれば15試合前後の出場が必要となってきます。日米を往復する機会が増えると体力の消耗も大きいでしょうから、もう少し厳しいかも知れません。

2人のアメリカツアー挑戦は、国内の若手選手には大きな刺激となったでしょう。元々国内ツアーをステップにしてアメリカツアー挑戦を目標にしている選手も多くなっています。それらの選手にとって、QTで20位以内に入ることができるという気持ちも芽生えたと思います。
問題は、アメリカツアーに挑戦することではなく、どのように日米ツアーで活躍するのか、ということです。

これまで、アメリカツアー中心にしてきた藍ちゃんと美香さんはアメリカツアー優勝を果たし、日米ツアーを往復してきた上田さんはアメリカツアーだけでなく国内でもなかなか優勝できない状況です。今後アメリカツアーにチャレンジする予定の選手にとって、智恵ちゃんと彩子さんの選択と活躍が大いに参考になる筈ですね。



マスコミは海外挑戦を褒め称える一方で、国内で活躍しても大きく取り上げようとせずに、成績が悪いと袋叩きにするような傾向がありますから、選手にとっては国内に残るほうが精神的には辛いものがあります。そうなると益々、日本ツアーの空洞化が進んでいきます。
その責任は、当然のことながら、智恵ちゃんや彩子さんにあるわけではなく、無策というか後手を踏んできた協会にあると言えるでしょう。

国内ツアーの方向性をしっかりと見定めた上でツアーを運営しないと大変なことになるでしょう。試合数が増えて、協会はまだ大丈夫だと思っているようですが、テレビ中継が減るということは、スポンサーも減り、いずれマイナースポーツに転落するということを覚悟できているのか・・・・疑問です。