4月8日から開催予定のスタジオアリスも中止という情報が入ってきました。

予定していた賞金総額6千万円を全額、被災地への募金に充てるとのことです。チャリティーツアーの名目で開催して、多くの来場者からも募金を募ることは考えなかったのでしょうか?


電力事情に配慮もせずに早期開幕とドーム球場でのナイターを行おうとした巨人軍やプロ野球セリーグと比較して、スタジオアリスの判断を素晴らしいと讃える風潮が強いようですが、そんな単純なものではありません。

そもそも電力事情に配慮するか否か、という問題と、募金をするかどうかという問題は別の次元の話です。

巨人軍は紳士の球団とか言っているだけで、無茶苦茶をゴリ押しするのは昔から見慣れてきましたし、その程度の球団であることは承知しています。

紳士淑女のスポーツであるゴルフを一緒に論じて頂きたくないですね・・・。



今回の決定から見えてくるのは、やはり、スポンサー企業の本音はトーナメントをやりたくないのだということです。電力事情も原発問題も関係なく、被災地からも遠く離れた兵庫県の試合を中止させる意味がわかりません。

被災者の心情ですか・・・・? 被災者に聞いてきたのでしょうか?

はっきり言って、スタジオアリスの中止は被災者心情に名を借りた、便乗中止だと思います。


今回のように、予定していた賞金を全額寄付に回すというのは、世間から歓迎されますし、批判を恐れるスポンサー企業としては最高の選択だと考えているのでしょう。

スタジオアリス方式が、この後も続いていくことが予想されます。しかし、それではゴルフトーナメントというものが存続できなくなります。


おそらく、西陣レディスも同じことになるでしょう。その後は関東での3連戦ですから開催は期待薄です。フンドーキンまで再開を待つことになるのでしょう。

いや、スタジオアリスの宣伝効果が大きかったことを見て、この方式を採用するスポンサーが今年一杯続く可能性があります。


大袈裟な表現をすれば、今回の決定により、日本の女子プロゴルフ界存亡の危機に立たされたことを意味します。


協会はどのような交渉をしたのでしょうか?

賞金全額をチャリティーに回す方法でトーナメントを開催して欲しいという説得をしたのでしょうか?

スポンサー企業は企業イメージのことばかりを考え、ゴルフ界、選手、ファンのことを全く考えないということがよくわかりました。

あまりにもゴルフというスポーツが軽く見られているように感じます。


2週間後に被災地の状況がどれだけ好転しているかわかりません。ただ、復興の歩みは非常に遅く、長い時間がかかります。被災地が元に戻るのは10年以上先のことだと言われています。

今、被災地以外に住む者がしなければいけないのは、被災地の復興を1日でも早くするための努力を惜しまないことです。

募金も必要ですが、経済活動を活発化させることも必要です。

被災者の心情を考えて自粛ばかりしていては経済活動は停滞し、募金のもとになる資金も枯渇してきます。

募金は善で、通常の活動は悪という考え方では、日本経済が落ち込み、税収も下がり、被災地の復興も遅れるでしょう。いい加減に通常モードに切り替えないと・・・・。


もともと4月に開幕予定だった男子ゴルフツアーは、当初の予定通り開催される方向だと聞きます。第1戦から西日本での試合が3試合続くので、開催には支障がないとの判断でしょう。


女子プロの選手達も募金活動だけではなく、試合再開に向けて動き出すべき時が来たと思いますよ。

スポンサーのためのゴルフトーナメントではなく、ファンと選手のためのゴルフトーナメントです。