「4つのお願い」と聞いて、ちあきなおみさんの歌を思いだすのは50代以上でしょうね(笑)。

今日は、協会に対する4つのお願いです。



女子ゴルフについて言えば、世界の中で日本のツアーが最も活気があると言われてきました。

確かに、試合数やギャラリー数においては世界に誇る規模と言っても良いでしょう。

しかし、現在の国内女子ゴルフは、藍ちゃんさくらちゃん人気に始まった「バブル人気」であることをもっと認識すべきでしょう。協会も、理屈では理解しているのでしょうが、彼女達がいなくなった後の状況を真剣に考えているのか疑問に感じます。

会長も替わりましたので、日本ツアーをどのようにしたいのかという中長期的なビジョンを示して欲しいと思っています。


本当に世界のツアーをリードする存在になるために、外国人だらけのトーナメントになるとか、日本人選手の優勝シーンは10分の1程度に減るとか、日本ツアーとは言うものの時差のある海外で試合を行うこともあるとか、色々と痛みを伴う改革が必要だというのであれば、それを選手・ファン・スポンサー・マスコミに問うて欲しいと思います。


また、世界に通用する選手をより沢山育てたいというのであれば、何から順番に始めるのかを考えなければいけません。

アメリカツアーや韓国ツアーから多くの選手がQTを受け、日本の試合に好きな時だけ出場するというような状況になれば、多くの日本人選手は試合に出場する機会すら失うこともあるわけです。

QTにアメリカツアーから50人エントリーしてきたらどうするのでしょうか?現在の規定では、海外に在住している選手については、海外の協会の推薦と、LPGA会員1名の推薦が必要だとされているだけです。

1人の会員が推薦する人数に制限がないようなので、推薦というのが殆どハードルにはなりませんね。

そんな極端なことがなくても、数年間続けて10人規模で外国人選手がQT経由で日本ツアーに参戦してくれば、数年後にはトーナメントの出場選手は外国人が大半ということも現実味を帯びてきます。


日本ツアーに世界の選手がたくさん出場

  ↓

日本人選手の活躍が少なくなる

  ↓

ファンやスポンサーが女子ゴルフから離れる

  ↓

試合数減、賞金減、マスコミの注目減

  ↓

プロゴルファーを目指す女子ジュニアが減る

  ↓

日本人女子ゴルファーが世界のレベルから取り残される


といった流れになってしまえば元も子もないのです。

今は現役選手に少しでも活躍の場を与え、将来の女子プロゴルファーを目指すジュニア選手に夢を与えることが必要だと思います。


女子プロゴルフに関して、今、協会に対してお願いしたいこと4つを並べてみました。

① 海外メジャー4試合の賞金を国内ツアーに加算すること

② 日米ツアーの掛け持ち選手に対して出場義務を強化する

③ 1試合の出場選手数を増やす

④ ステップアップツアーの試合数増大


①は、日本ツアーを拠点に実績を残している選手が安心して世界に挑戦するシステムを作ることです。日本ツアーのトップクラスが世界にチャレンジすることを促進することだけでなく、日本人選手の海外ツアーへの流出を防ぐ意味もあります。


②は、一昨日に書いたように、日本ツアーの会員となった以上は一定の出場義務を果たしてもらい、義務を果たせないのであれば海外のツアーに専念してもらうことです。

藍ちゃんと上田さんのようなケースは、義務試合数に達しない場合は、シード権を翌年に繰り越していくことも考えてはどうかと思います。


③は、シードやQT上位から漏れた選手にも試合に出場する機会をより多く与えることです。決勝進出者数は変えられないので、金銭的な負担も増えるでしょうが、若手選手にとっては実戦経験を積むことが必要です。試合にも出ることができず消えていく選手を「実力不足」の一言で斬って捨てることには賛成できません。


④については一昨年12月に協会に提言しましたが、残念ながら回答はありませんでした。外野の声など聴く耳を持たないのでしょう。内容は12月20日のブログ記事を若干修正したものです。

経済状況が一気に好転しない限りは、宣伝効果の薄いステップアップツアーにお金を出す企業は限られてきますから、試合数を拡大することは困難な状況です。企業が金を出すという従来の考え方から、ファンや一般市民の手作りによって若手選手を育てるという考え方への転換も必要となってくると思います。


他にも言いたいことは山ほどあるのですが、「4つのお願い」にまとめてみました。

練習の質と量がどうとか精神論で選手を叱咤激励するだけではなく、国内で頑張っている日本人選手の背中を押すような施策・システム作りを進めて欲しいと思います。