日韓の差はパットだという話をよく耳にします。

今シーズンも、ここぞ・・・という時にアンさんがきっちりとパットを沈める場面を何度も見てきました。


パットに関しては、国内ツアーでは平均パット数というデータだけが公表されています。

協会の発表している平均パット数のデータは、パーオンした時のパット数をパーオンしたホール数で割った数字となっています。

パーオンを逃したホールで寄せて1パットとした場合はカウントされないことになりますので、平均パット数が平均ストロークや賞金獲得額に必ずしも比例していません。


2010年度の平均パット数の順位を見てみましょう。<>内は平均ストロークの順位です。()内は昨年度の順位とデータです。

1<1>  アンさん     1.7502 

2<10> ヤングキムさん 1.7794 

3<3>  全さん      1.7799 (1位  1.7613)

4<7>  佐伯さん     1.7868 (2位  1.7620)

5<28> 黄アルムさん  1.7904 (8位  1.7918)

6<4>  智恵ちゃん   1.7914 (4位  1.7792)

7<2>  さくらちゃん   1.7922 (3位  1.7768) 

8<12> キャンベルさん 1.7946 (22位 1.8247)

9<13> 宋ボべさん    1.7985 (9位  1.7923)

10<26>イジウさん    1.8027 (18位 1.8147)


ちなみに昨シーズンはトップテン圏内に古閑さん、三塚さん、諸見里さん、李さんが入っていました。


パットイズマネーと言うように、スコアを大きく左右するのはパットだと言われています。確かに、優勝する選手のプレーを見ていると、必ずと言って良いほど微妙な距離のパットを沈めますし、ロングパットが入ったりしています。

しかし、この10人の顔ぶれを見る限りでは、ピンとこないですね。10人で11勝したのですが、このうちアンさん、全さん、智恵ちゃん、さくらちゃんの4人は、いずれもショットの安定性に定評のある選手で、10勝しています。

この4人を除く6選手では1勝しかしていませんし、2人は平均ストロークが20位台となっています。

つまり、この2人はショットが安定していなかった、パーオン率が悪かったということになります。

パットで勝負が決まると言われますが、ショットが定まらなければどうしようもないということですね。



韓国人選手はパットが上手いと言われています。平均パット数というデータだけではわからない部分もありますが、一応、この数字で日韓の選手を比較してみましょう。


平均パット数

トップテン  日本3人、韓国6人、その他1人

トップ20  日本10人、韓国9人、その他1人

トップ30  日本18人、韓国10人、その他2人

トップ50  日本34人、韓国13人、その他3人


平均ストローク

トップテン  日本6人、韓国4人

トップ20  日本12人、韓国6人、その他2人

トップ30  日本17人、韓国11人、その他2人

トップ50  日本32人、韓国14人、その他4人


2つのデータを比較しますと、上位10人については韓国人選手のパットが上回ったという説は的を得ているように思います。しかし、それ以下の選手については大きな違いはありません。

ちなみに昨年は、トップテンには日本人選手6人、韓国人選手4人が入っていました。

こうして見ると、韓国人のトップクラスの選手はパットが上手だということが言えますが、日本人VS韓国人という大きな括りをすると、大差はないということになります。


極論を言えば、今年のアンさんのパットは日本人とか韓国人とか言うレベルではなく、世界中の女子ゴルファーの中でもトップクラスだと思います。

71%を超えるパーオン率に、1.75という平均パット数があるのですから、アンさんの強さは半端ではなかったということになります。


ここには入ってませんが、申ジエさんと朴インビさんの平均パット数もかなり良いので、「韓国人選手のパットが上手い」というのを否定はしませんが、ネギックなりの言葉で言えば「アンさん、朴インビさん、申ジエさんの3人のパットが非常に上手い」というのが正確な表現だということになります。

私たちの悪い癖ですが、少数を見て、全てを語ろうとしますが、ゴルフは個人競技ですから各選手のデータを見定めることが大切ですね。