二宮清純さんのコラムを読みましたら、現在のゴルフ界は、大相撲で言うと若貴時代だということが書いてありました。

大相撲は、若貴兄弟が大活躍した頃は、毎場所が大入り満員続きで、チケットも取れない状況でした。当然テレビ中継の視聴率も高く、ワイドショーでも度々取り上げられるなど、その時代のスポーツでは最も人気のある種目の1つでした。


二宮氏によると、現在のプロゴルフ界は、その時の大相撲界に似た状況である、とのことです。


人気選手が存在することで注目を集めますが、それは未来永劫続くわけではありません。

相撲よりもゴルフの方が選手生命は長いですから、5年程度で一気にメンバーが変わってしまうことはないでしょうが、現在人気ナンバーワンの選手がその時も人気ナンバーワンであるという保証はありません。


男子は遼君の1人舞台から、少しだけ人気若手選手が頭角を現しつつある状況ですが、まだまだ人気面では遼君とそれ以外の選手の間には差があります。

女子は、藍ちゃんが1番人気があると思われますが海外に活躍の場を移しています。さくらちゃん、智恵ちゃん、古閑さんあたりが女子ゴルフ界の人気を引っ張っているのですが、韓国人選手の活躍によって、少し陰りが出てきた状況です。



選手1人1人が、自覚を持って、練習に励み、実力アップしていく。

これは当たり前のことですが、そんな精神論だけで何とかなる世界ではありません。

選手がやるべきことと、協会がやるべきことは異なります。

選手の努力もさることながら、協会がどのような努力をしているのか目に見えるようにして欲しいと思います。


残念ながら、現在の協会は、スポンサーを確保し、試合数を維持することについては何とか結果を残していますが、根本的な問題をどのようにして解決しようとしているのかわかりません。


外国人選手の問題をどうするのでしょうか。韓国人選手の進出は今年始まった問題ではありませんね。

外国人選手が参入することで、日本ツアーのレベルが上がると主張するのなら、その根拠を聞かせてもらわないといけません。ゴルフは自分自身の技術向上が求められるスポーツですから、ライバル選手が増えたところで技術が向上するとは思えません。精神的な焦りは生むでしょうが、それが日本人選手を強くするとも限りませんね。


小林浩美さんは、日本ツアーを高く評価しています。それは、現在の姿です。

来年以降、日本ツアーは縮小する可能性がある状況ですから、どのようにしていきたいのかを語って欲しいと思います。

彼女の言うように、アメリカツアーを超える、世界一のツアーにするという夢は良いことだと思いますが、それを実現するために何をするべきだと考えているのでしょうか。

そして、それをする時にどのような痛みがあるのか、そして、その痛みに日本人選手やファンが耐えられるのか、を示していく必要があります。

来年から会長として活動する段階なので、すぐに・・・と言うわけではありませんが、少しずつ、その答を私達ファンに聞かせて欲しいと思います。


曲がり角の女子ツアーの舵取りを任された小林浩美さんは大変だと思いますが、くれぐれも精神論に走ることは避けて欲しいと思います。

精神論だけでは強い選手は育たず、人気も失くした大相撲を反面教師として、国内女子ゴルフの繁栄のために良い知恵を出して頂けることを期待したいですね。