アメリカツアーはミズノクラシックが24戦目だったのですね。対して、日本ツアーは31戦目でした。


マスコミの中には、美香さんが健闘したことと日本勢が不振だったことをとらえて、早くアメリカツアーにチャレンジしなければ駄目だと決めつけているような記事も見られます。


確かに、今回のミズノクラシックの結果だけを見ると、そういう記事になってしまうのかもしれません。

ただ、私がいつも書いているように、ゴルフというスポーツはそう単純なものではありません。


そういう記事を書くのなら、何故、佐伯さんが日本人選手の中で一番上位に入ったのか、そして、藍ちゃんが最下位に近い順位になったのかを説明してもらわないといけません。

しかし、その理由について皆が納得できるような説明は不可能だと思います。

言えることは、藍ちゃんは良いゴルフができなかったという事実と、佐伯さんは良いゴルフをできたという事実のみです。


たった1試合だけを見て、何が判断できるのでしょうか?

たかが1試合、されど1試合と言う人もいるでしょう。申さんやヤニさんはしっかりと実力を出し切っているのですから・・・。

ただ、1試合だけで判断できないこともあります。


ゴルフは、実力、調子、コース相性、運、といった複数の要因が絡み合っているために、常に固定した選手が優勝することがあまりないスポーツです。


マスコミが、ミズノの結果を見て、日米の実力差を大きくクローズアップするのは仕方がないことでしょう。アメリカツアーの方が、層が厚いというのは事実だと思いますし、ある程度アメリカツアー選手の方が上位に来る確率は高くなることは予測できます。

上位11人中、国内ツアー選手が3人だったのは昨年と同じでした。その前2年間は半数を占めていたのですが何故でしょうか?


今回のミズノを見て感じたのは、調子の占める割合がゴルフでは大きいのだということです。

佐伯さんと美香さんの健闘については、ミズノの前、数試合の成績が良かったですね。

佐伯さんは、今シーズン28試合中5回トップテン入りしていましたが、そのうち3回がミズノ前の5試合にあります。

また、美香さんも、日本女子オープン優勝後、最近のアメリカツアーでも結構上位に入っていました。

つまり、この2人は調子が良い時にミズノに当たったと言っても良いでしょう。


それに比べて、さくらちゃんや藍ちゃんは必ずしも好調とはいえない状況でミズノを迎えました。好調な時期であれば、もっともっと上位で戦えたと思っています。


申さん、ヤニさん、藍ちゃん、美香さんといったところは今シーズン日米ツアー合わせて22~24戦しています。

これに対して、さくらちゃんは日米で30戦、智恵ちゃんと馬場さんは30戦以上しています。

これは、殆ど休みなく出場し続けているようなものです。アメリカツアーの選手と比較すると、3日間大会と4日間大会の差や、移動距離に違いはあるものの、オープンウィークがないことによる疲労の蓄積もあるでしょう。

また、日本ツアーの実力者はアメリカツアーにも出場していますから、その疲れも大きいでしょう。

そう言えば、国内ツアー選手が比較的健闘した2006~2008年は、アメリカツアーも試合数が今よりも多かったですね。


さくらちゃんも、来季以降、海外メジャー挑戦試合数を絞ることや、定期的に休みを入れることを考えないといけないかも知れません。