アウェーでの戦いとなると、精神的にも物理的にも不利になります。
物理的に不利なものは仕方がありません。ゴルフで言えば芝生の種類、コースに対する予備知識、食事、言語・・・・・。
精神的に不利になるというのも、あるレベルまでは仕方がないでしょうが、一定レベルを超えるとなると問題です。声援に差があり、ジャッジが声援の大きい方に有利となることは、サッカー等でも見ることがあります。
韓国で開催される四大陸選手権に出場する浅田真央ちゃんに対して、演技を妨害するとの予告が韓国のネット上で流されているらしいですね。
実際にそのような妨害が行われ、仮に真央ちゃんが演技に失敗して、好成績を残せなかったとしたら、本番のオリンピックで一番窮地に追い込まれるのは、ライバルのキムヨナ選手だということに気が付かないのでしょうか。
この2人は実力で金メダルを勝ち獲ることのできる選手です。やはり、正々堂々と戦うことに意味があります。
結果として、メダルの色が分かれたとしても、実力を出し切った結果であれば仕方がありません。
仮に、四大陸選手権で、韓国人ファンによる妨害が実行されたとすれば、キムヨナ選手は「良し」と思うでしょうか。多分「いらないことをしてくれるな」と思うでしょう。
五輪ともなると、ただでさえ普通の精神状態ではありませんから、キムヨナ選手が平常心で戦うことの妨げとなる可能性がありますし、何しろ採点競技ですから、ジャッジに与える影響もあるでしょう。
だからこそ単なる嫌がらせにすぎないと思うのですが、真央ちゃんとしては五輪に向けて最後の「本番での調整」となりますから、プラス思考で演技をして欲しいですね。
ところで、昨シーズン、何度かここでも取り上げましたが、日本のゴルフツアーにおいても、外国人選手はアウェーの戦いを強いられています。男女ツアーともにありましたね。
有力な日本人選手との優勝争いになると、必ずと言っていいほど、外国人選手のミスに対する拍手が起こります。
贔屓選手の好プレーに拍手し、贔屓選手のミスに対して激励することは大切な応援です。
日本人選手のファンは多くなりますから、拍手の数などで差は付くでしょう。この段階で、外国人選手としては既にアウェーを味わっているのですが、ミスした際に拍手をされるとなると別でしょう。
日本人選手も海外で活躍する時代です。
先ほどのフィギュアスケートの例ではありませんが、「行き過ぎ」があれば、別のところで仕返しをされることだってあるのです。
私達の応援するさくらちゃんや、それ以外の日本人選手が海外で優勝を目前にした段階でミスを喜ばれたら悔しいじゃありませんか。
どのような競技でもアウェーの悲哀というのはありますが、限度を超えてはいけません。
応援は、贔屓選手に対する厚い拍手と声援で十分です。相手選手を威嚇したり不安にさせるような「せこい」行為は無しにしたいですね。