昨シーズン、大化けした選手というと誰でしょうか。


一昨年と比較して一番平均ストロークを改善した選手は、12月18日のブログに書いたとおり、智恵ちゃんでした。なんと2.4437も改善し、平均ストローク部門では3位に大躍進し、賞金ランクも一昨年の23位から3位に上がっています。

巷では、最後までさくらちゃんと賞金女王争いをした諸見里さんの方を取り上げているようですが、私は何と言っても、智恵ちゃんの大化けぶりは素晴らしかったと思います。


それと、地味ながら、安定感を増した馬場ゆかりさんも、平均ストロークを1.2も改善し、賞金ランクも一昨年の26位から9位に押し上げました。馬場さんも、プロ入り後5年間、ずっと賞金ランクも20位台で安定していたわけですから、初のトップテン入りは「大化け」と言ってもよいかも知れません。


それでは、今シーズン、大化けしそうな選手は誰でしょうか。


本来ならもっと上の実力があるのに2009年は実力を出し切れなかった選手と、まだまだ実力不足だった選手が一気に実力を発揮し始める選手に分けられると思います。

とは言っても、不動さんの名前を挙げるのは失礼に当たりますので、ここでは若手選手に絞りたいと思います。


昨年、実力を発揮しきれなかった実力派と言えば、まず、服部真夕さんと原ちゃんが思い浮かびます。お互いに、一昨年には初勝利を上げながら、昨シーズン未勝利に終わった選手です。

真夕さん 賞金ランク15位(一昨年15位)、平均ストローク18位(20位)

原ちゃん 賞金ランク25位(一昨年10位)、平均ストローク37位(10位)

こうして見ると、真夕さんは、前半の故障がなければ、もう少し賞金ランクは上がっていたと思われますが、昨年のゴルフそのものは「低迷」したわけではないと考えられます。ただ、実力が期待されながら、今一歩平均ストロークを改善できなかった一番の原因は故障であったことも事実でしょう。後半10試合中5試合でトップテン入りしているので、今年は故障さえしなければ、賞金ランク10位以内、場合によっては昨年の智恵ちゅん並みの好成績を残す可能性もあります。


一方の原ちゃんに関しては、昨年は不完全燃焼に終わりました。スランプという言葉が当てはまるのかも知れません。前半はそこそこの成績を残していたのですが、後半は見せ場もなく終わりました。

しかし、彼女の一昨年の成績は「出来すぎ」だったかと言うとそうではないと思います。今シーズン、また一昨年並みの成績を残す可能性はありますし、1つきっかけがあれば、智恵ちゃん並みに・・・とも思います。


その他、昨シーズン今一歩で終わった選手には、若林さん、藤田さん、茜っち、がいますが、大化けしそうには思えません。この中の1人か2人は1勝するかもしれませんが・・・。


下から上がってきそうな選手としては、森田さんと青山さんが挙げられます。

森田さんは、賞金ランク27位、平均ストローク29位(72.96)でした。平均ストロークに関しては、初めて1年間戦った選手の数字としては、さくらちゃんには遠く及びませんが、上田さんよりも少し悪く、智恵ちゃんと同じくらい、三塚さんより良い数字ですから、新人としては及第点だと思います。プロ2年目の慣れを見込めるので、今年は「大化け」の期待大です。早く1勝をあげて、自信を持って試合に臨みたいでしょうね。


青山さんは、まだ半信半疑のところがあります。賞金ランク、平均ストロークともに30位前後にいるのですが、一気にトップテン入りするほど「大化け」するかと言うと難しいかも知れません。平均ストロークを1以上改善となければいけませんし、予選落ちを半減させないといけません。20位以内に入れば合格点ではないか、と思っています。



次回はシード選手以外で、今年シード入りどころか、もっと「大化け」しそうな選手を探してみようと思っています。