先日、LPGAの表彰で、宋ボべさんが新人賞に選ばれました。

宋さんの新人というのはちょっと・・・というのが私の率直な感想です。


ところで、新人賞という以上、何をもって新人と言うのか、「新人」の定義付けをする必要がありそうです。

単純に、昨年にプロ入りして、今年がプロゴルファーとして実質1年目の選手に限定するのか否かによって、かなり結果が違ってきます。

①プロ初年度

②プロ入り○年以内、かつ、フル出場1年目(または出場試合数△以内)

③プロ入り○年以内、または、フル出場1年目(または出場試合数△以内)

④プロ入り○年以内


○年以内のところの数字も悩ましいところですが、一般的には3年程度でしょう。


①の新人賞は、1度しかチャンスがなく、かなりステータスの高いものになりますが、反面、年度によってそれほどの成績でなくても選ばれてしまう可能性が高くなります。それを避けると、今度は「該当者なし」が増えてしまいます。

また、プロ入り1年目にトーナメント出場機会が少なかった選手には、新人賞のチャンスが無くなってしまいます。2~3年目でのチャンスを残してあげたいように感じます。


LPGAは④の考え方で新人賞を決定しているようですが、これだと、今年の宋さんのように、「新人賞」というよりは「敢闘賞」に近いイメージになってしまうように思います。


私は②で考えたいと思っています。

プロ入り3年以内の選手で、かつ、通算出場試合数15試合以内の選手とすると、「去年、そこそこ活躍しているよ」という選手を外すことができます。


ちなみに、今年の候補者は次の通りです。(勝利数、賞金ランク、平均ストロークの順)

黄アルムさん   1勝 22位 20位

森田理香子さん  0勝 27位 29位 

叶莉英さん     0勝 36位 22位

最優秀新人賞は黄アルムさんになりますね。森田さんは1勝はしておきたかったですね。


この考え方で新人賞を選出すると昨年までの新人賞は以下の通りとなります。


2008

イムウナさん  1勝  9位 15位

服部真夕さん 1勝 15位 20位

若林さん    1勝 21位 29位

最優秀新人賞はイムウナさんになります。

真夕さん、若林さんも、今年なら十分最優秀になりうる成績でした。


2007

チャンナさん 4勝  5位 11位

佐伯さん   1勝  9位   9位

三塚さん   1勝 14位  20位

智恵ちゃん  0勝 13位 14位

宋ボべさん  0勝 16位 16位

原ちゃん    0勝 19位  22位

最優秀新人賞はチャンナさんになります。

佐伯さん、三塚さんも十分に最優秀新人賞を獲れるだけの成績でしたし、原ちゃん、智恵ちゃんも今年なら最優秀候補となる成績でした。宋さんはこの年にこれだけの活躍をしています。


2006

上田さん    0勝 13位  9位

諸見里さん  1勝 14位 ーー(海外遠征)

藤田さん    1勝 24位 44位

最優秀新人賞を誰にするか難しいところです。上田さんは翌年に賞金女王を獲っていますが、この年は未勝利でした。翌年の結果を知っていると上田さんになってしまいますが、その年に選ぶとなると諸見里さんになるのでしょうか。藤田さんも十分な活躍でしたが、平均ストロークで差を付けられているので・・・。


2005

さくらちゃん  2勝  4位  4位

全さん     0勝 12位 18位

辛さん     1勝 10位  8位

茜っち     0勝 34位 19位

具倫希さん  1勝 27位 30位

この年もレベルが高いですね。最優秀新人賞は、2勝してランクも4位に付けたさくらちゃんで問題はないと思います。


2004

藍ちゃん    5勝  2位  2位

北田さん    3勝  3位 13位

茂木さん    2勝 15位 21位

この年もレベルが高いですね。藍ちゃんがいなければ、北田さんや茂木さんも立派な最優秀新人賞です。