全さんが13アンダーで涙の優勝となりました。彼女が涙を流しながら、今までで一番嬉しかった優勝と言ったのは、別に誕生日に優勝したからではなく、藍ちゃんに逆転優勝を許してしまったことがかなり悔しかったのでしょう。
智恵ちゃんは、優勝を手元に引き寄せながらも連続のショートパットミスが響きました。きっと、また、悔し涙を流していることでしょう。決してパットが下手な選手ではありませんが、勝利の女神から嫌われてしまったというこでしょう。
予想が当たったのか否か、については、自分では判断しません。事前予想が完璧に当たったわけでもなく、初日、2日目と進むにつれて、なんとなく試合の流れは見えてきますから、その段階での予想が当たったからと言って自慢しても「底の浅い人間」と思われるだけです。競馬でも、第4コーナーを回ってから馬券買ったらもっと当たりますよね。それと一緒です。
大場さんは、予想以上に頑張りました。私の予想ではトップテンを維持できれば十分かな・・・と思っていましたので、彼女の関しては予想が外れました。大場さん、ゴメンナサイ。
でも、今後も同じような展開になった時も、同じ予想をするでしょうね。重ねて、大場さん、ゴメンナサイ。
さくらちゃんは2日続けての70で通算3アンダーの22位タイでした。最終日のプレー内容の詳細はわかりませんが、2日続けてのパット数34という数字が全てでした。こんな数字で優勝できるわけがありません。
パットの復調が急務と言えるでしょうね。しかし、パットだけは練習とは関係ないのですね、このレベルの選手になると。
ショットが曲がる、飛ばない、などの問題であれば「練習で調整しては・・・」と言うのですが、パットの感覚については、自信、思い切り、脳力、運ですかね・・・。「不振は練習で打開しろ」などと言われて育ったスポ根人や、ゴルフの経験のない人にはわからないかも知れませんがね。
練習で何とかなるのだったら、大場さんの2位、李恩恵さんの4位、白戸さんの10位なんて、どうやって説明するのでしょうかね。「1か月前まで練習サボってたけど、最近は熱心に練習している」とか言うのでしょうか。
いつも言っているように、「これがゴルフ」「これがゴルフの不思議なところ」「これがゴルフの面白さ」ということです。これを理解できない人は、ゴルフを見ていてイライラばかりするのでしょうね。だって、ゴルフは、毎回毎回優勝争いするはずがないのですから。ゴルフなんかで一喜一憂しては長生きできませんよ。
今回は、全さんと智恵ちゃんが賞金を稼いでくれました。益々、賞金女王争いは過熱してきました。当の本人達は大変ですが、見ているファンにとっては面白さ倍増というところでしょうか。
実は、私の希望は、早く全さんか智恵ちゃんに賞金額で追い抜いてもらいたいのです。
さくらちゃんとしては、諸見里さんとの差は最終戦までに1000万円程度まで詰めておくことがベスト(最大2000万円差でもOK)ですが、その時の賞金ランク2位には全さんか智恵ちゃんのどちらかになっていて欲しいのです。
リコーカップ初日は賞金ランク順のツーサムのスタートとなります。さくらちゃんは後ろから2組目で、全さんか智恵ちゃんのどちらかと一緒に回りたいのです。理由はわかりますよね。
ちょっと、「あの目」はご免です。そして、眠れるライバルの闘志に火を付けることはしたくないのです。
どうやら、最後の3戦、特に最終戦で、一番調子を上げてきた選手が賞金女王じゃないかな・・・と思っています。
あとは、さくらちゃんがパットの感覚を取り戻すことだけです。さくらちゃんの場合はパットだけ、と言っても良いくらいです。
外野の変な声に惑わされず、日本のトッププロであるさくらちゃんが信じる「やり方」で調子を取り戻して欲しいものです。