宋ボべさんがプレーオフを制して優勝しました。おめでとうございます。

今週は宋さんの週でした。最終的には4日間で2ボギーという安定したゴルフが彼女に優勝をもたらしました。プレーオフまで持ち込んで敗れてしまったので残念ですが、4日間通して見れば、宋さんの方が一枚上手だったということです。


そして、さくらちゃんも猛チャージを見せて、プレーオフにまで進出する大健闘でした。さくらちゃんにも、「ありがとう」と「お疲れ様」を言いたいです。

さくらちゃんは優勝というよりも、1打1打集中していったのだと思います。その結果、優勝圏内に入ることが十分あることも彼女は知っていたのだと思います。最終的には、優勝できませんでしたが、今回の試合で得たものも大きかったと思います。


日本女子オープンの最終日は「大方の予想」とは違う試合展開になりました。

マスコミの報道の仕方では、美香さんが逃げ切るか、福嶋さんや宋さんがどこまで美香さんを追い詰めるか、というような論調でした。

いつも言っていることなんですが、ゴルフほど難しいスポーツはないのです。心技体はどのスポーツでも重要視されることですが、ゴルフには「運」や「天気」というものが絡んできます。

しかも、「一晩寝たら変わる」のがゴルフの鉄則ですから、昨日までの結果だけでゴルフの結末を判断することはできません。


美香さんの3日目までのゴルフは完璧でした。しかし、最終日には初優勝の緊張感があったのでしょう。スコアを崩してしまいました。「簡単には勝てない」という言い方で気分を害してしまった方もいたようですが、「簡単には勝てない」のはゴルフの世界では当たり前のことです。

今日の宋さんだって簡単には勝てなかったですし、さくらちゃんは簡単に勝たせてもらえなかったのです。


美香さんの結果は残念でしたが、こうやって強くなっていくのです。今大会は6位タイに終わりましたが、さくらちゃんよりも先に女子オープンを制することだって、上田さんよりも先にアメリカツアーで優勝することだって十分あるわけです。


藍ちゃんも流石の追い上げでした。プレーには満足していたようでした。彼女も、アメリカツアーで優勝したことがあるからこそ、「勝つことの難しさ」を知っている選手です。「今週は、勝つためには何かが足らなかった。でも自分のゴルフは見失わずにできた。次頑張ろう。」

この考え方をできるから、超一流選手として戦い続けることができるのでしょう。



さくらちゃんは最後まであきらめずに「顔晴り」ました。

プロゴルファーとして、可能性のある限り、ベストをつくすことのみです。


それはファンも同じです。昨日の時点で優勝を諦めてしまったファンや、応援を止めたファンもいるでしょう。


それはその方の考え方ですから否定はしませんが、私は最後まで応援も諦めないつもりです。今日のさくらちゃんのように、可能性がある限りは諦めません。