ゴルフで勝つために何をしますか？
もちろん練習だと言うでしょう。
では、練習で調子が良かった時はコースでどうでしたか？
練習と本番のスコアがリンクする時もあれば、全然違った時もあるでしょう。
普通のスポーツは、練習と結果はある程度比例しますよね。「練習は嘘をつかない」とも言います。
しかし、ゴルフに関しては、そうならないケースが多いようです。
もちろん、初心者は練習をしないと上達はしないですし、プロになろうとするならば並大抵の練習では無理でしょう。
でも、そこそこのアマチュアゴルファーの場合、私もそうですが、練習をさぼっていてもベストスコアを更新したこともありますし、逆に、練習場で調子が良くて、凄く意気込んでコンペに出場して意気消沈して帰ってくる・・・・・というのは日常茶飯事で・・・・・・。
そこがゴルフの面白いところだし、不思議なところでもあるのです。
では、ただ今絶好調のしのぶさんは、以前よりも練習量を増やしているのでしょうか。
多分ＮＯだと思います。かなり疲れているはずですから、以前よりも多くボールを打つ練習をしているとは思いません。おそらく、ストレッチなどに時間を掛けてると思います。
さくらちゃんはどうでしょうか。
しのぶさんと同じだと思います。
彼女達のレベルに達すると、直前の練習量などというものは成績に大きく影響するものではありません。
むしろ、練習のし過ぎは故障の原因ともなります。
特に、ゴルフは精神的なもののウェイトが他のスポーツと比較すると格段に大きいスポーツです。
しかも、パットは、そのコースのグリーンを読み切ることができるかどうかです。
さくらちゃんが優勝できないのは、練習が少ない・・・などという意見もあるようですが、これだけは断言できます。
練習が足らないのではなく、パットが入らないだけなのだ、と。
パットが入らないのは、パットの練習が少ないからだ・・・というでしょうが、これも違います。
パットのストロークが狂っているのなら練習で調整しなければなりませんが、微妙な読み違い、微妙な力の入れ加減が違うのなら、そこのグリーンで練習しないとどうにもなりません。
女子プロゴルファーの皆さんは、とんでもなく難しいグリーンで勝負をしています。
私もパットは上手い方だとよく言われるのですが、多分３パット、４パットの連続かもしれません。
そのようなグリーン上での勝負は精神的なものが大きく左右します。
しのぶさんは、結果が良いから自信を持ち、自信があるからパットも入ってくれる。
さくらちゃんは、結果が出ていないから不安になり、不安だからパットも入らない。
結論。
さくちゃんに必要なのは、ボールを打つことよりも、自信を回復すること。
自信を回復するためには、結果を出すこと。
禅問答のようになりましたが、ゴルフはそんなものなのです。
パットを打つ時、「入ってくれ」ではなく「入る」と思うことでしょう。いや、「入る」と思いこむことでしょう。
しのぶさんは、今、そう思ってパットを打っているのではないでしょうか。
彼女達のゴルフは私たちの想像できるレベルを超越したところで戦い続けているのだということです。
もちろん、質の高い練習は必要ですし、それはやっていると思います。だからこそ、毎週上位にいるわけですから。
優勝するかしないかは紙一重。
結果が出ていないから練習不足、と決めつけるような単純なものではありませんね。