昨年の賞金女王、古閑さんがまだまだ今年も賞金女王を狙える位置だと言っているようです。

トップとは5500万円の差があり、しかも上に6人もいますので、常識的には厳しいのですが、自分自身を鼓舞するためにも、そして昨年の賞金女王としての意地もあるのでしょう。


古閑さんだけに、本音かどうかはわかりませんが、賞金女王争いを盛り上げることで、女子ゴルフ界全体を盛り上げようという思惑もあるのでしょう。自分のことだけではなく、業界全体を考えて発言する古閑さんならではだと思います。


でも、実際、優勝すれば2位との賞金差が1千万円以上ある試合が5試合あるわけですから、可能性はゼロではありません。

当然、古閑さんより上位にランクしている選手には全員チャンスはあるわけです。


もちろん、上にいる方がチャンスは大きいのですが、意外と追いかけられるのは苦しいものですし、ましてや、賞金女王争いの経験がない人にとっては、これからが大変でしょう。


しのぶさんは、現在調子が良く、自信を持ってゴルフをしています。しかも、上田さんを女王に育てたコーチの存在も強みになります。しかし、しのぶさんが、残り13試合をこのままの状態で過ごすことができるか、というとそんな保障は全くありません。彼女にとっては、全試合出場し、しかも常に優勝争いするという経験は初めてのことですから、どこかで心身の疲れが生じて、調子を崩してしまうことは十分考えられます。先週のテレビ中継では、少し顔が細くなったように感じましたが、休まないのでしょうね。その余裕の無さも気になります。


さくらちゃんは、賞金女王争いの中で常に成績を残すという経験をしてきたことが強みです。しかも、秋に照準を合わせたスケジュールも好感が持てます。一方で、現在調子が良くないということが弱みです。

ただ、さくらちゃんの過去の成績を見ると、毎年必ず不調時期はあるのですが、だいたい5~6試合のようです。そろそろ上向きになることが予想されますし、トップとの1500万円の差は11月まで持ち越しても逆転可能な数字ですから、9月ホップ、10月ステップ、11月ジャンプ、という感覚で良いと思います。一番実力のある人ですから、周囲の反応に踊らされて、慌ててはいけません。いつものさくらちゃんのように、常にトップテン入りすることで、相手にはプレッシャーが掛かってきます。


全さんも、さくらちゃん同様に、女王争いの経験を持っています。先週優勝したところなので、すごく強いというイメージが残りがちなのですが、ここ2年続けて、秋に不調時期を迎えていることが気になります。金額的には、十分射程圏内なのですが。


智恵ちゃんも、しのぶさん同様、女王争いの経験がありません。しかも、去年は秋以降、体調を崩して思わぬ大苦戦をしました。今年は同じ轍を踏まないために、準備を進めてきたと思いますが、どこまで我慢できるでしょうか。少し顔が痩せていたようでしたが、1週休んで、ちょっとふっくらした感じでした。彼女の場合は9~10月で逆転しておきたいところですね。


三塚さんはアメリカツアー挑戦を控えていますから、女王争いでは不利でしょう。しかも、先週は故障で欠場しました。体調が心配です。是非、海外にチャレンジさせてあげたいゴルファーですが・・・。


李さんには去年のリベンジという気持ちはないのでしょうか。不動さんほどではありませんが、試合数が少なすぎます。何か別の狙いがあるのでしょうか。