惜しくもさくらちゃんは3打差で5位タイとなってしまいました。
と、いうか、5位というのは、さくらちゃんにとってごく普通の順位ですから、今後もこのようなゴルフを続けていくと、すぐにでも優勝のチャンスが来ます。
さて、今回のさくらちゃん「負けに不思議の負けなし」の言葉通り、最終日は前半でピンに絡むアイアンが少なく、15番ロングではバーディチャンスに付けながら、3パットでボギーとしてしまいました。
15番で言えば、しのぶさんは、先にバーディパットを外したリエスドさんのラインが参考になりました。さくらちゃんはちょうど反対側からやや短いパット、絶対入れたいという気持ちが、やや強めのヒットになったのでしょう。
自分よりも長い距離のパットを先に沈められると、「入れなければ」という気持ちが強すぎて、このような結果になってしまうものです。
数字を挙げてみましょう。
しのぶさん 4 7 11
古閑さん 1 4 10
福嶋さん 3 5 9
馬場さん 3 10 9
さくらちゃん 0 4 8
李知姫さん 1 3 8
真夕さん 1 0 8
左から1番ホールの3日間のアンダー数、ロングでのアンダー数、通算アンダー数です。
しのぶさんは1番で好スタートを切り、気持ちよくプレーできたことと、その他のロングでもしっかり稼いだことが勝因と言えるでしょう。
古閑さん、さくらちゃん、李さんは1番でバーディを取れず、ロングでも思ったほど伸ばせず、結局ロングでの差が優勝者との差となってしまいました。古閑さんはロング以外でよく伸ばしています。
馬場さんは、ロングでしか伸ばせていないことがわかります。飛距離を最大限活かした結果と言えるのでしょうが、逆に言うと、ミドルアイアン以上の精度が悪かったのでしょう。
真夕さんは、飛距離を活かしてロングで稼いでいそうですが、今大会ではロングでは1バーディ1ボギーでした。馬場さんとは逆で、ミドルアイアンが良かったのでょうか。ロングでは「取らなければ」という気持ちが強すぎるのでしょうか。
結局、しのぶさんは1番で気持ちよく好発進し、ロングで確実に伸ばすことができたのと対照的に、さくらちゃんは1番を取り損ね、ロングでも思ったようにバーディを稼ぐことができなかったことが敗因でしょう。
ロングでバーディを獲れない原因は、ショートアイアンがピンに絡まないか、入れ頃のパットが入らないか、の、どちらかですが、おそらく、パットでしょう。
「パットイズマネー」という格言が生きていることを実感する試合でした。