第二夫人(改訂版)14 | 信義(シンイ)二次小説

信義(シンイ)二次小説

りおのシンイParty☆


  お話  
 
あの物語が民の間で語り継がれ、天の医員の存在は、既に知れ渡っている

だが物語の中の男と、天の医員を、俺をイムジャと重ね始めてはいても・・・

まだ半信半疑といったところ

それを王自らが、天人の存在を認めれば、民衆はどれほど驚く事だろうか

『天の医員が実在し真の天人であった』

人は許容を越える強すぎる衝撃を受ければ、全て真実かのように錯覚するものだ

未知なる存在に驚愕し、自分たちの常識を当てはめる事自体が、間違いだと思い込む

それは王も例外ではない

王が生まれ変わりを否定出来なかったのは、イムジャが天人であるとの仮定の下でだ

「チェ・ヨン。それはつまり、医仙の過去の功績を、称えよという事か?」

医仙が天人であると、王のお墨付きに加え、さらには国医大使を賜れば、チェ家の狸たちも黙るはずだ

念には念を入れあの物語はこう続く

天人を妻に迎えた男の家門は、天の加護により末代まで繁栄したと・・・

天人を妻として賜ったのを、民らがチェ家の『名誉』だと持て囃せば、必然的に『栄誉』が伴ってくるもの

「許されるならば御願いしたく」

民心は時として、剣より強い

「構わぬ。天人であった事は、嘘偽りのない真。それに国医大使も、元はと言えば余が決めた事だ」

民が好意を寄せた天人を仇なせば、身を削られるのは、どちらかは知れたこと

チェ家の爺様方は、皆、曲者ぞろいだが、決して愚かな人達ではない

むしろどう利を取るべきかよく御存知だ

「ありがたき幸せにございます」

「それにしても、そなたが身分をよこせとは、また戦でも起きるやもしれぬな」

王はこの求めが、チェ・ヨンらしからぬ要求に思え、違和感をぬぐいきれなかった

冗談まじりに、笑いかけた王に、チェ・ヨンも、ひっそりと笑い返す

「家門の名誉を求めるとは、私も年を重ね、どうやら欲深くなったようです」

欲を持たない男が、己を欲深だと言うほど、片腹痛い事はないと王は思った

だが考えてみれば、この男が今もこうして、余に求めているのは

決して、王座を脅かすでも、己の地位や、名誉、財物を得ようとしているわけでもない

チェ・ヨンこの男が、余を謀ってまでして、得ようとしてるのは、たかが一人の女人

国を動かすほどの大胆な行動も、ただその一心なのか、と思うと王の胸は熱くなった

医仙あの女人こそ、この男が生涯たった一度だけ見せた欲なのだ

是が非でも叶えてやりたいと思う

そもそも大儀を果たした寵臣に、女人ひとり据えれぬ情けない王に、忠誠は誓えまい

これ程の男だ、待ち人が戻った今、そんな王には何の未練もないだろう

逆を言えばこれだけの男が、たかが女人一人のために、ここまでするのか、という思いも無くはないが

余は王妃のため、国を売ろうとした愚かな王で、つまり同類なのだと王は滑稽だった

王が自分をあざ笑っていると、ふいにある思いが浮かんできた


*****************


はじめは触れるような口付から始まり、角度を変えながら啄むと

ウンスの唇もそれに応えるように動く

与えれば、与えられる、ヨンはそれが嬉しくて、だんだん止められないようになって

ウンスが息苦しさを訴えるまで、まるで我を忘れたように唇を貪った

ヨンの舌が縦横無尽に這いまわり、咥内は熱い唾液が溶け合い乱れた

いい加減苦しくなって、ヨンの胸を小さな拳で、とんとん叩いて懸命に伝える

「んっンんん」

それでも、止めてもらえず、首を左右に振って、息苦しさを訴えた

程なくして、やっと観念したのか、互いの額と額は合わせたままで、うつむき加減に、ほんの少しの隙間が与えられた

共に、はぁと大きな息を吐く

このまま二人きりの密室で、こんな事を繰り返せば、耐えられる、僅かな自信もない

「これ以上は止めねばなりません…」

誰にいうでもないように呟く

ヨンは名残惜しそうに、ウンスの肩を両手で抱え、自分からそっと引き離した

どこか悔しそうに、小さく唇を噛み結んだ、ヨンの顔が可笑しくて

思わずふふと笑ってしまう

ウンスだって本心は…

「我慢しないでもいいのよ」と言ってしまいたい思いでいっぱいだった


 

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おはようございます

応援メッセージをたくさん頂きまして、本当にありがとうございました。

懐かしい方もおられて嬉しかったです

で御期待頂く中、大変申し訳ありません  
 
私ごとですが、本業はハロウィンが年間で一番の山場となります。

そのため、実際の婚儀とか、細かなシーンまで連載は時間が難しく…

もともと、第二夫人にする工程を書きたかったためのお話なので、ご期待に添えず申し訳ないです

あと、数話で終わるかなって思ってます

第二夫人にする工程はこんな感じ


1、民衆に実話の物語を流す

2、広まった所で、男と女ではなく、ヨンとウンスの物語だと気付かせる

3、気づかせた所で、天人 医仙の過去の活躍を、民衆に暗に伝える

(王妃を助けた、王の心を救った、戦争の勝利も天人の寄与があったと思わせ、天人医仙を好意的に見させる為)

4、チョナに、ウンスが天人である事を公言してもらい、医仙ウンスを国医大使の身分にあげてもらう

5、国医大使になった、天人である医仙ウンスと婚姻を結び、第一夫人とする

6、天人を妻としたチェ家を、民に、もてはやしてもらう、ちやほや、チヤホヤ