全英女子オープンが桑木志帆選手の優勝で幕を閉じました。日本人7人目のメジャー制覇、全英女子では渋野選手、山下選手に次いでの優勝となりました。渋野選手と同じ岡山県出身で、日本ツアーからのスポット参戦での優勝です。2年前に山下選手や有力選手が米ツアーに参戦して、日本ツアーのレベルが落ちたのではないかという声もありましたが、改めて日本ツアーの実力を世界に示しました。
前半は昨日トップのイエリミ・ノー選手が2番でバーディー、4番はボギーだったものの、追う選手がスコアを伸ばせなかったため、4打差を付けてトップを走っていました。しかし、このままいかないのがメジャーで、案の定7番、8番、10番とボギーで後退しました。桑木選手は9番パー3でティーショットをピンにぴたりと付けてバーディとしスタート時のスコアに戻すと、13番バーディでトップに立ち、そのままホールアウト。エスター・ヘンセライト選手が18番でロングパットを沈めてバーディ、土壇場で桑木選手に追いつき、プレーオフに突入しました。
プレーオフ1ホール目、桑木選手がティーショットを曲げ右ラフに、そこから出すだけとなり、流れは完全にヘンセライト選手かと思いましたが、3打目をピンにぴたりと付けパーをセーブし、プレーオフ2ホール目に進みました。2ホール目は、今度はヘンセライト選手がティーショットを右に曲げ、2打目は出すだけに。結局ヘンセライト選手がボギーとし、パーをセーブした桑木選手が優勝を手にしました。
桑木選手の勝因は何と言ってもショットの精度でしょう。パーオン率は4日間で81%、おそらく全体トップと思います。最終日もパーオン15回、ショットは4日間通して安定していました。メジャー今季4試合目で全て予選通過と海外での経験も重ねて、落ち着いたプレー振りも良かったと思います。既に来季の米ツアー挑戦を明言していましたが、これでQスクールなしで、しかもメジャーですので実質5年のシードを得ることができました。今季これからの試合をどうするかわかりませんが、来季は米ツアーメンバーで戦うことは間違いないでしょう。
プレーオフで敗れたヘンセライト選手は、惜しい試合となりました。欧州ツアー2勝、米ツアー未勝利の選手ですが、過去3年間CMEランクが30~40位台と、中堅選手の地位を固めています。典型的なショットメーカーで、まだ27才、今後が期待されます。ノー選手が3位、ジーノ・ティティクル選手とネリー・コルダ選手の新旧世界No.1が4位タイ。ユヘラン選手、地元のチャーリー・ハル選手とロティ・ウォード選手、昨年欧州ツアー女王のシャノン・タン選手らが6位タイとなりました。こうして見ると、今大会はショットの良い選手の活躍が目立ちました。
日本勢2番手は6位タイの竹田麗央選手、13番からの3連続バーディで追い上げました。今大会後半はショットが良かったのが今後に繋がる好材料です。笹生優香選手と勝みなみ選手が12位タイ。笹生選手は最終日3アンダー、少しショットが戻ってきました。メジャーでこの成績は少し自信を取り戻せたかもしれません。勝選手は上がり2ホールの連続ボギーが惜しかったですが、成績は安定しています、ただ、前から指摘していますが、アイアンの精度はもう少し上げたいです。最終日パーオン率7回だとさすがに苦しいです。
荒木優奈選手は最終日1アンダーで29位タイ、まずまずの成績で4日間を終了しました。3日目猛チャージした古江彩佳選手は、最終日11オーバーと大崩れ、今シーズンの悪いところが全部出てしまった感じです。やはりショットの立て直しが少し必要と思います。
今シーズンのメジャーかこれで終了。コルダ選手が2勝、ユヘラン選手が2勝、それに桑木選手という結果となりました。日本勢が毎年メジャーで勝っているのが素晴らしいですね。桑木選手をはじめ、日本選手の活躍に拍手を送りたいと思います。