米ツアーでは唯一のダブルス戦のダウ選手権が開催されていました。お祭り的な大会ではありますが、予選落ちもあり、ポイントも付きますので、ランク下位の選手にとっては重要な一戦です。初日、3日目が1つのボールを交互に打ち、2日目、最終日はベストボールというフォーマットです。初日、3日目ではスコアをまとめ、2日目、最終日にアグレッシブに攻めてスコアを伸ばすというのがセオリーです。

 

今大会の優勝は、米国のジーナ・キム、ヤナ・ウィルソン選手のペアとなりました。と書いても、この2人はほとんど誰も知らないと思います。キム選手は2022年から米ツアーに挑戦していますが、今までシードを獲得したことがない選手で、今季も予選通過わずか3回の選手。この試合前のCMEランクは118位でした。ウィルソン選手は、今年から米ツアー参戦、今までの最高位は15位で、CMRランクは102位でした。このほぼ無名の2人がペアを組んで優勝。シンデレラストーリーとなりました。

 

ダブルス戦なのであまりデータを語ることはできませんが、後は日本勢中心に書きたいと思います。日本勢の最高位は勝みなみ/渋野日向子組と古江彩佳/西村優奈組の5位タイでした。各選手72.5ポイント獲得しましたが、大きなポイントになったと思います。勝選手と渋野選手組は4日間安定したスコアで上位に食い込みました。渋野選手も画像見る限りでは、ショット、パットともに上向きなような印象でした。CMEランクも84位まで浮上し、シード権の80位にあと一歩の位置まで上げました。先週の全米女子オープンに続き、今後に弾みのついた大会になったかもしれません。

 

古江選手と西村選手組は3日目の76が惜しかったですが、2日目と最終日にしっかりスコアを伸ばしました。最近ポイントを大きく稼げていなかった古江選手にとっても、苦戦が続いていた西村選手にとっても、大きなポイントになるかもしれません。CMEランクで古江選手は4ランク上がって45位、西村選手は95位まで上げて準シード圏内に入ってきました。画像で見てる限りは西村選手もやや上向きかなという印象ですので、今後に期待です。

 

岩井姉妹組が7位タイ。双子でダブルスを戦うのはひときわ感慨があるのではないかと思います。最終ホールは池越えのパー3ですが、この3組ともバーディーフィニッシュで盛り上がっていましたね。ダブルス戦ならではの、喜び合う姿か祝祭的な大会にとてもマッチしていました。

 

ポイントを稼ぎたかった吉田優利/馬場咲希組、原英莉花/櫻井心那組は残念ながら予選落ちとなりました。原選手を除いて、厳しい戦いが続きますが、何とか浮上して欲しところです。馬場選手と櫻井選手はショットが崩れているのが気になります。

 

米ツアーは今週の1戦を挟んで、次週が全米女子プロとなります。米ツアーは中盤戦の山場に入りかけていますので、日本勢全員上を目指して頑張ってもらいたいです。

 

サントリーレディスオープンが終了しました。今日も大きくスコアを伸ばす選手は少なく、予選ラウンドに比べると決勝ラウンドは落ち着いた展開になりました。

 

優勝争いは桑木志帆選手と永井花奈選手の一騎打ちになりました。前半一つ落とした桑木選手に対し、永井選手が追い上げて、一時は2打差でトップの時間帯もありました。しかし、後半になって桑木選手のショットが切れ始め、16番のバーディで単独首位になると、そのまま逃げ切りました。永井選手も敗れたとは言え、大会を多いに盛り上げてくれました。この二人が順位で全英オープンの出場権を獲得しました。

 

桑木選手は今季2勝目、国内では5戦連続トップ5と、現在絶好調です。ともかくショットが良い上に、この数試合パットも好調です。メルセデスランクも2位に浮上し、トップの佐久間朱莉選手にわずか36ポイント差まで迫りました。今後の女王争いが俄然伯仲してきました。

 

永井選手もメルセデスランクが7位まで浮上。昨日、シーズン序盤はショットが、その後パットが好調と書きしたが、今大会は終始ショット、パットともに安定し、シーズン通してのデータも非常にバランスの良いデータになってきています。こうなると今後の活躍が楽しみになってきます。

 

3位に韓国のスーパー中学生、ソア・キム選手が入りました。決勝2日間、最終組でのラウンドでスコアを伸ばしたのは立派でした。ドライビングディスタンスも全体トップを守り切りました。数年後に世界で活躍する姿が見ることができるかもしれません。

 

4位は鶴岡果恋選手で、今季初のトップ10となりました。今季はパットに苦しんでいましたが、ショットは昨年と比べても悪くなかったので、パットが改善すればもっと活躍できるはずです。5位は飛ばし屋の穴井詩選手。飛距離ばかりが注目されますが、パーオン率も今季3位と素晴らしく、穴井選手もパットをもう少し改善したいところです。もっとも穴井選手の毎年の傾向ではありますが。

 

6位に、佐久間選手、菅楓華選手、髙橋彩華選手、荒木優奈選手と、全米女子オープン帰りの実力者の4人が揃ってこの順位でフィニッシュしました。今大会のパーオン率は、佐久間選手が全体トップ、髙橋選手が全体4位と、この二人のショット力は健在です。菅選手も今大会は全体6位と少し前よりは復調してきている印象です。今年は実力者が最後にはしっかり上位に入ってくる大会が多いですね。

 

今日のベストスコアは6アンダーをマークしたアマチュアの長澤愛羅選手で、10位タイに入りました。ローアマはソア・キム選手でしたが、立派な成績でした。昨年失敗しているプロテストに向けて弾みになれは良いと思います。

 

来週はニチレイレディスで、この大会終了後第1回目のリランキングにより、中盤戦の出場権が決まります。中盤戦にほぼ全試合出場可能な30位台中盤には、昨年は50ポイントで十分でしたが、今年は35位の六車日那乃選手が約57ポイントで、安全圏は60ポイント必要かなと思います。高木優菜選手、尾関彩美悠選手、蛭田みな美選手らがそこに達していません。リランキング争いにも注目しながら、次戦を注目したいと思います。

 

スコアの伸ばし合いになっていたサントリーレディスですが、3日目はピンポジションが難しい位置に切られるホールが多く、ベストスコアが4アンダーと、ビッグスコアを出す選手が出ませんでした。こうなると着実にスコアを伸ばせる実力がある選手が浮上してくる日となりました。

 

昨日トップの桑木志帆選手が、ややショットの精度を落としながらも、今日2アンダーでまとめて通算17アンダー、2位に3打差を付けて首位を堅持しました。ショットでグリーンを捉えられなくても、アプローチ、パターも安定していて、今季2勝目に大きなアドバンテージをもって王手をかけました。懸念点は、全米女子オープン帰りの疲れくらいでしょうか。明日も楽しみです。

 

2位には今日4アンダーで浮上した永井花奈選手。一時はトップに並びましたが、後半にスコアを伸ばせず、明日3打差を追うことになります。初日にも書きましたが、シーズン序盤はショットが調子良く、その後はショットの代わりにパットが良くなっていました。今大会は、ショット、パットともに安定しています。勝てば9年ぶりの優勝となりますが、桑木選手が走っているので厳しそうです。それでも、最終日追い上げて大会を沸かせて欲しいです。

 

3位はソア・キム選手で。今日はパープレーでした。ドライバーを曲げるホールもありましたが、相変わらず飛んでいます。ドライビングディスタンスは全体トップをキープし、パーオン率も悪くありません。明日、もう一度スコアを伸ばせるか注目です。

 

4位は鶴岡果恋選手で、トップとは6打差です。今季ここまであまり調子が良くないので、今大会は確実に上位に入っておきたいところです。今日はドライバーが曲がっているホールがあり、伸び悩んだ印象ですが、今季のここまでの鶴岡選手のパットのデータから考えると、今大会はパットが大きく改善しています。明日、そして今後の大会にこの調子が続くか注目です。

 

5位タイには荒木優奈選手と、ともに今日4アンダーで浮上してきた髙橋彩華選手と沖せいら選手が付けています。髙橋選手は相変わらずショットが良く、今大会パーオン率は佐久間朱莉選手と並んで全体トップタイです。沖せいら選手が久々に上位に顔を出してきました。なかなかシードを取れない選手で、ショット、パットのバランスの良い選手ではありますが、こじんまりとしている印象です。飛距離が出る選手でないので、全体的にレベルを上げるか、何か武器となるものを磨かないと、今のツアーで活躍するのは簡単ではないと思います。

 

菅楓華選手が8位タイに、佐久間朱莉選手が12位タイに浮上してきています。全米女子オープン帰りの疲れもあるかと思いますが、佐久間選手はショットが良いですね。年間通して崩れない選手になっているのが素晴らしいです。

 

全英オープンの切符争いは、メルセデスランクの上位3人の資格は。河本結選手、菅楓華選手、髙橋彩華選手でほぼ決まりでしょう。今大会上位2人の資格は、桑木選手が圧倒的優位で、もう1枠を争う形になっています。明日も熱戦を期待します。

 

サントリーレディスオープン、2日目も大きくスコアを伸ばす選手が続出しました。

トップは桑木志帆選手が、今日7アンダー、通算15アンダーで突っ走っています。ショットが切れていますし、パットも安定しているので、このままどこまで伸ばすか楽しみです。

 

2位は韓国のスーパー中学生、ソア・キム選手。今日も3アンダー、通算12アンダーとしっかりスコアを伸ばしているところが立派です。2日間のドライビングディスタンスは堂々の全体トップとなりました。パーオン率も75%と素晴らしいですし、残り2日間がますます楽しみになってきました。

 

10アンダー、3位タイには5人が並んでいます。今日8アンダーの荒木優奈選手は、先週全米女子オープンの予選落ちの無念さを晴らすかのような快進撃でした。ショット、パットのバランスの良さから、全米女子オープンでも活躍できるかと思っていましたが、メジャー挑戦初戦、思ったようにはいきませんでした。最近のデータからは、桑木選手と荒木選手の2人が、女王争いで佐久間選手を追う一番手と思っていますので、今後も頑張って欲しいです。

 

金澤志奈選手は2日間安定したゴルフで3位に浮上してきました。パットの上手いタイプの選手で、スコアに対するパットの貢献率が70%と高い選手です。今大会もパット数は全体3位タイと好調です。

 

黄金世代の山路晶選手も久々に上位に顔を出してきました。シード権を1度だけ取ったことがあり、毎年あと少しという位置にいることが多い選手です。今季も最高位が22位と苦戦しています。山路選手で気になるデータは、この数年ショットが非常に良くなり、それに反してパットが悪くなっています。今季も成績が良くないにも関わらず、パーオン率は7位、ドライビングディスタンスは5位となっています。数年前はここまでショットが良くありませんでした。今後、パットが改善されれば、大きく飛躍で切る可能性はあります。

 

他に穴井詩選手と永井花奈選手も3位タイに付けています。ルーキーの倉橋紅選手は今日2アンダー、通算8サンダーで9位、藤本愛菜選手は通算7アンダーで10位タイ。上位進出可能な位置に付けています。セキユウティン選手が10位タイ、吉澤柚月選手が15位タイと、最近好調な選手も上位をうかがう位置に付けています。

 

ビッグスコアも多く出ていますので、まだまだ下位の選手も上位に進出するチャンスのある大会です。全英オープンの出場権には昨日から変動はありませんが、それも含めて決勝ラウンドの熱戦に期待しています。

 

今日からサントリーレディスオープンが開幕しました。全米女子オープンが先週終わったところですが、この試合は全英女子オープンの予選も兼ねていますので、出場権をかけた熱い戦いが期待されます。

 

初日は、韓国のスーパー中学生、ソア・キム選手が衝撃の9アンダーで首位に立ちました。2012年に最終日61で大逆転した当時アマチュアのキム・ヒョージュ選手も衝撃的でしたが、それに劣らない衝撃の日本デビューとなりました。今日はミドルパットを次々と決めるなどパットが良かったですが、ドライビングディスタンスも全体3位と長身から繰り出す豪快なショットが魅力です。日本もそうですが、韓国も次から次へと若い有望選手が出てきます。どこまでやれるのか、明日以降楽しみですね。

 

2位は8アンダーの桑木志帆選手。全米女子オープンでは日本ツアー勢最高位の14位に付け、好調そのままに素晴らしいスコアをマークしました。今季パーオン率4位、トータルドライビングとボールストライキングが2位と、ともかくショットが切れる選手ですが、この1か月でパットの数字も上げてきたのが好成績の要因でしょう。スコアに対するショットの貢献は、トップの佐久間選手とほぼ同じで、パットの差だけがポイント差になっていると言えるでしょう。

 

6アンダーの3位タイには8人が並んでいます。何人か触れたいと思います。先週2位タイのルーキー倉林紅選手が今週も好発進です。倉林選手もショット型の選手で、今日も安定したショットが光っていました。

 

今季調子が上がらなかった佐藤心結選手と鶴岡果恋選手が今日は頑張りました。ともにショットが良くパットをやや不得手にしている選手です。佐藤選手ですが、今季ショットが大きくは崩れてはいないものの、昨年に比べパーオン率も落としていますし、スコアに対するショットの貢献が余り良くありません。それに加えてパットも良くないので、必然的に成績が上がりません。シーズンも徐々に中盤戦ですので、そろそろショットの調子をもう少し上げて立て直したいところです。鶴岡選手も同じ傾向ですが、ショットは昨年に近い数字が残せていますが、パットが佐藤選手以上に深刻です。鶴岡選手の場合は、パットを立て直したいところでしょう。今日はパットは良かったと思いますが、4日間維持できるかですね。

 

今季好調の永井花奈選手は、シーズン序盤はショットの調子が良かったのですが、最近1か月はややショットのデータが落ちて、代わりにパットが良くなってきています。今日はパーオン15回と、シーズン序盤のようにショットが安定していましたが、4日間どうなるか注目です。同じような傾向だった菅楓華選手は、今日5アンダーで11位タイ、全ホールパーオンと久々にショットの切れの良さを見せています。昨年菅選手はショットとパットのバランスが非常に良く、スコアに対する貢献はショットがやや高いという理想的な姿でした。今季シーズン序盤は同じ傾向でしたが、徐々にショットが不安定に、一方パットは好調という傾向で、少し心配していました。ショットが立て直せれば、パットが良いだけに女王争いが楽しみになります。

 

最近好調なセキユウティン選手や福山恵梨選手も3位タイと好調を維持しています。期待のルーキーの藤本愛菜選手は神谷そら選手と並んで、4アンダー17位タイ。吉田鈴選手、佐久間朱莉選手は3アンダー、31位タイとまずまずの位置です。スコアを伸ばす選手が多いので、この辺りの選手も上位に入ってくる可能性があります。

 

今日の時点で全英オープンへの切符は、今大会上位2人で、ソア・キム選手と桑木志帆選手、メルセデスランク上位3人で、河本結選手、菅楓華選手、髙橋彩華選手となります。佐久間選手は昨年の女王の資格で既に切符を持っています。全英行きの切符の行方とともに、楽しみな4日間となりそうです。