Lamia:1~ド素人の即席小説~ | リアル男子高校生の日常日記

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1話目
 
ぼくは生きている15年間は、平凡に生きてきた。
そう。アイツに会うまでは...。
アイツがぼくの前に現れたのは1年前のことだ。
 
ぼくとアイツが出会った場所は、ぼくの部屋だ。夏休みにはいってからぼくは毎日のようにパソコンをしていた。
そんな夏休みのある日、何も入っていないはずの押入れから物音がしていたので、恐る恐る押入れを開ける。
だが、中には動物どころかダンボールすらはいっていなかったのだ。
しかし、不自然な点が一つある。
それは、ぼくのではない影があるのだ。
後ろを振り返ってみるも誰もいない。
しかし、その影は徐々に立体感を持ち始める。
次に影は色を持ちぼくと同年代くらいの男性となった。
ぼくは、驚きのあまり
 
 
 
「っ!?誰!?」
 
と声を裏返していってしまった
 
刹那。
その男性はぼくの首筋に噛み付いてきたのだ。
ぼくは思わず
 
「あっ、んっ」
 
といやらしい声を出してしまった。
相手が口を離すと
 
「俺はルカ・エテルネ。契約完了な」
 
(なんだこいつ...。いきなり自己紹介を始めるし、契約ってなんだ?)
気になることがいくつかあるが、第一にこいつが何者なのかを知らないといけない。
 
「君は、一体何者なんだい?それとなぜ首に噛み付いたの?あと契約ってなに?」
 
ぼくがそう一気に尋ねるとルカは間髪入れずに答えた。
 
「俺は、吸血鬼だ。首に噛み付いたのは血を吸うためだ。契約はお前が俺と一心同体みたいなものになった。血を吸うことでお前と契約されたことになる。それでお前の名前は?」
 
「え?あ、ぼく?名前は、えっと東雲 亮(あきら)」
 
「そうか。じゃあよろしくな。アキラ」
 
 
 
それ以来ぼくの生活は一変した。
 
 
「アキラ!どっか出かけようぜー」
 
「………」
 
「なんで、無視するんだよー」
 
「それは、ぼくが誰かさんのせいで外に出れないことに対する嫌味かな?」
 
「なんで、出れないんだ?」
 
こいつは、とぼけているのか?
ぼくに取り憑いたくせに
 
「ルカ...。君は吸血鬼だろ?」
 
「あぁ!そうだぞ!」
 
「じゃあ日光に弱いから出れないじゃんか」
 
「??それは違うぞ?俺ら吸血鬼は、人間と契約すれば日光の下でも活動はできるんだぞ?」
 
「え?あ、でも...」
 
しまった...。完全にぼくの思い込みだったようだ....。
返してくれ...。ぼくの折角の高校生活を!
 
「まぁ、そんな落ち込むなって。人生はまだまだ500年以上あるんだから」
 
「それは、君ら吸血鬼だけだろ...。人間は80年くらいまでしか生きられないんだよ...。」
 
「細かいことは置いておいてマック?っていうところにいこうぜ!」
 
「はいはい」
 
ぼくはルカの言葉を軽く流しマックに向かうことにした。
もちろんこいつも引き連れて。
そういえば、こいつは普段なにを食べるんだろうか....。
1年間一緒にいるんだが食事シーンをみたことない。
やはり血を飲むのだろうか。いや、また自分の勝手な思い込みで決めてはいけない。
こんなことを考えているうちにマックに着いた。
マックに来るのは久しぶりだ。
 
「ん?そういえばルカ。なんでマックを知ってたんだ?」
 
「え?だってお前何度も行きたい行きたいって言ってたじゃねぇか」
 
「あれ?そうだっけ?まぁ、いいや」
 
店内に入ると予想よりはるかに人が少なくすぐに注目することができた。
ぼくは、ビッグマックを頼みルカはチーズバーガーを頼んだ。
(意外と財布に優しい奴なんだな...)
頼んだものはすぐにきた。
ぼくたちは、それを受け取ると隅っこの席へと向かった。
1年ぶりのマックは、美味しさが全然違い思わず感動してしまった。
黙々と2人で食べていると、外が段々騒がしくなってきた。
パトカーの音から老若男女を問わない悲鳴が聞こえてくる。
これは、流石に只事じゃないと思いぼくらは急いで店を出た。
そこで見た光景は現実のものとは思えないほど悲惨なものであった。