全マラソン初心者ランナーに向けて、20歳で初マラソンをした僕がやったこと、感じたことを書きました。東京マラソン2024が僕の初マラソンだったのでマラソン初心者目線となっており、拙い文章で恐縮ですが、お役に立てれば嬉しいです。 

前日までに済ませることは 東京マラソンの流れ ~受付から前日まで編~ に書いておいたので、よければこちらもご覧ください。 

<起床からスタート前まで> 

・5時10分(スタートのちょうど4時間前) 起床(6時間睡眠) 

朝ごはん:食パン2枚(ハムチーズ、ジャム)、キウイ1個、温かいカフェオレ 

・7時30分 新宿駅着 

この時間の新宿駅から都庁広場に向かう道はやや混んでいるくらいで、歩くのに時間がかかることはありませんでした。新宿駅構内にボランティアの方がいて各ゲートへの方向が指示された看板を持ってくれています。自分の入場ゲートを確認して指示通りに進んでいきます。 

◎自分の入場ゲートを確認しよう! 

 

・7時40分 ゲート入場 

ゲートで荷物チェックがあります。東京マラソンはペットボトルの持ち込みが禁止となっています。500mlペットボトルはもちろん、それ以下のサイズのものも持ち込みがダメなので、その場で残りを飲み干すか、少し飲んで残りは回収してもらいましょう。少し飲んで残りは回収してもらいましょう。僕も確認不足で500mlのアクエリアスを持参してしまったので、ゲートで回収してもらいました。   

◎気持ちよくスタートするために潔くペットボトルは捨てましょう!待機場所の都民広場に給水があってポカリスウェットと水がいくらでも取れるので安心してOKです。 

・7時50分 都民広場着 

すでに多くの人がいましたが、荷物を床に置いて整理するスペースはあります。写真のように仮設トイレがずらりと並んでいます。列ができていますが、3つのトイレに対して1列で並ぶシステムなので待ち時間は思ったよりは長くないです。 

扉のある仮設トイレは洋式で男女兼用です。写真には写っていませんが、左側に小便器が10個ほどあります。こちらの小便器は扉がないので一目で区別できます。並び方は洋式トイレと同様です。 

更衣室もありますが、男性は上だけならその場で着替える人もちらほらいました。 

先述したように、給水できる場もあってポカリスウェットか水を飲むことができます。 

・8時10分 荷物を預ける 

いつでもスタートできる格好になります。時計やアミノ酸ジェルなどの忘れ物をしないように確認してから預けましょう。 

・8時15分 Bブロックに移動 

Bブロックのトイレは15個ほどで、男女兼用です。 

8時15分時点で40人が並んでいましたが、待ち時間は5分でした。待っている間にも列は長くなっていき、8時30分には80人くらい並んでいました。 

◎ブロックの最初の方からスタートするなら、トイレ→給水→荷物→トイレ→整列がベストな流れかなーと思います。 

・8時25分 整列 

この時点で並ぶと前から7列目でした。写真の渡り廊下のわずかに手前に位置します。

←オールスポーツより

上はユニフォーム、下はタイツ、その上にポンチョを着て45分待ちます。周りのランナーもほぼ全員カッパなどを着て寒さ対策をしています。「カッパなどの上着はボランティアの方が回収してくれる」というのをネットで目にしましたが、僕のいたBブロック前方では回収はありませんでした。ですが、ほぼ全員が上着を着ているので、協力して横流ししてもらうことで捨てられます。 

待っている間は寒いですが、当日は風がなく、人の熱もあって体が震えることはありませんでした。ただ、寒さと待ち時間からスタート時には「念のためトイレに行っておきたいなー」と思っていました。トイレに行ったら並び直しになってしまうし、ある程度覚悟していたので我慢しました。 

◎カッパ必須 横流しで捨ててくれる 

スタートを待つ時間は長いですが、ワクワクが止まらない幸せな時間でもあります。 

・9時10分 スタート 

スタート時の天気:晴れ 気温:9.6℃ 風:南南東1.0m 湿度22% 

ユニフォーム、タイツ、靴の名前、写真 

<レース中> 

スタート〜5km 

スタートの音、歓声、紙吹雪などではやる気持ちを抑えて落ち着いて走り始めましょう。最初の5kmははっきりわかるレベルの下りです。ランナーもいっぱいいて、意識しないと自然とペースが上がってしまいます。 

◎ごみを出さない 転倒に気をつけて、前の人は絶対に押さない 

◎個人的に、下りを利用して少しオーバーペースで入って人込みを避けながら前に出た方が走りやすいポジションを見つけられると思いました。ただ、一般的には一定のペースで走る方がいいので、状況判断や作戦が大事です! 

5km~15km 

5km地点で初の給水ポイントを迎えます。まずポカリスウェットのコーナーがあり、50mほど後に水のコーナーがあります。紙コップに入っている量は半分ほどなので、速いペースでも取るタイミングでこぼすことはありません。でも、飲むのはすごく難しいです。口に入るのは一口分もないですが、かえってお腹がたぷたぷしないで走ることができます。 

◎給水は少量をこまめにとりましょう 

15kmまで新谷選手や海外女子選手らのいる3’20/kmの大集団についていきました。 序盤だったので楽に感じていました。 

15km~20km 

15km付近で集団のペースが上がってついていけなくなりました。1kmで5秒ほどしか変わらないのに、一気に差が開いていきました。単独走だったけど、まだ余裕はあったのでラップは落ちすぎませんでした。 

◎17kmすぎの浅草門は歓声が一際大きいです。沿道で応援してくれる人からパワーをもらいましょう! 

20km~30km 

ハーフ通過のタイミングで持参していたアミノ酸ジェルを摂りました。橋が4か所ほどあって少しのアップダウンでも足にきます。行きは南進、折り返して帰りは北進なので年によっては風の影響を受けます。30km以降に足を残すために、 

◎前を行くランナーに追いつくか、後ろから抜いてきたランナーにくっつくかして単独走を避けよう 

30km~41km 

銀座を抜けてから芝公園への往復7kmは疲れのピークです。脚は感じたことのない筋肉痛で全く動かなくなります。ですが、ここまで来れば感想タイムを逆算できるようになるので、 

◎目標タイムでゴールする姿をイメージして自分を鼓舞しましょう! 

41km~42km 

1kmしかない石畳は余りにも長いです。でも沿道ですごい数の人が応援してくれるビクトリーロードです。最後の力を振り絞って駆け抜けましょう! 

42km~フィニッシュ 

最後に左にカーブしたらようやくフィニッシュです。笑顔でゴールしましょう! 

全体的に序盤は下り坂、それ以降はフラットなコースで走りやすかったです。参考までに、僕が自分でとったラップをのせます。 

スタートまで11"00

1km 3'20"24 

2km 3'16"91

3km 3'18"89 

4km 3'13"77 

5km 3'15"76 

6km 見つけられず 

5-7km 6'36"23 

8km 3'20"19 

9km 3'21"16 

10km 3'19"16 

11km 3'20"79 

12km 3'20"25 

13km 3'21"15 

14km 3'15"95 

15km 3'20"90 

16km 3'19"38 

17km 3'22"63 

18km 3'25"50 

19km 3'26"70 

20km 3'31"88 

21km 3'29"83 

half 1:10'48"75 (1:10'39"75) 

22km 3'34"62 

23km 3'36"16 

24km 3'31"75 

25km 3'31"97 

26km 3'29"13 

27km 3'33"27 

28km 3'37"80 

29km 3'35"52 

30km 3'37"40 

31km 3'35"71 

32km 3'36"50 

33km 3'38"95 

34km 3'37"91 

35km 3'39"68 

36km 3'49"19 

37km 3'45"76 

38km 3'49"48 

39km 3'49"10 

40km 3'57"48 

41km 3'55"11 

42km 3'59"20 goal 2:28'32"28 (2:28'22"23)

完走したら記録証をダウンロードできます。 

 

<レース後> 

初めてレース後に動きたくないと思いました。それでも、預けた手荷物が保管されているところまで20分歩かされました。地獄のような時間ですが、強制的に軽いダウンをさせてくれると考えればまーいっか‥。ボランティアの方に「完走おめでとう」と言ってもらえることで走り切ったんだと実感します。僕は夕飯にビールを飲みました。完走して気分がいいときに飲むといつもよりおいしいですよ! 

※マラソン走った日、翌日は階段の上り下り、しゃがむなどが全くできなくなるので注意して生活しましょう。家族や友人にヘルプを求めるといいです。

※ユニフォームで乳首が擦れて血が出ていることに気づきました。練習着で40kmのジョグをしたときは擦れなかったのですが、マラソンで初めて血が出ました。レース中は全く気がつかなかったのですが、写真ではユニフォームの一部が真っ赤になってしまったので、ばんそうこうを貼ることを考えてみてください。

 

以上が東京マラソン当日の流れとなります。少し感想を書いてこのブログを締めます。 

僕は高校から陸上を始めて多くのレースに出てきましたが、東京マラソンは楽しさも苦しさも達成感も断トツの大会でした。新谷選手は常に沿道から「新谷がんばれー」「新谷選手ファイトー」と声をかけられていて、愛されている選手であることを実感しました。そんな新谷選手や海外女子トップ選手と一緒に走れた前半は一生の思い出に残るほど楽しくて、34kmからは経験したことのない辛さを感じますが、その分完走できた喜びもひとしおです。 

このブログが読んでくれたみなさんのお役に立てばすごく嬉しいです(僕が次にマラソン大会に出るとき用のメモの思いも強いですが…)。いろいろ書きましたが、楽しさ、苦しさ、僕もこれから全国各地、世界のマラソン大会に出ようと思っているので一緒に頑張りましょう!