彼と話をしていて、最近一番泣いたのはいつかという話になった


私が一番泣いたのは彼と一度距離を置くことになった時

あれだけ涙を流した日々はない



あの頃は付き合いも長くなり、私もすっかりわがままを言うようになっていたし、

彼が好きでもっと一緒にいたくて、とにかく少しの時間でも会いたかった


彼の大切にしていた1人の時間やテリトリーに、私はずかずかと踏み込んでいたんだと思う


彼は優しいから私に強く言うことはせず、

我慢していたんだと思う



それがあるきっかけで彼の琴線に触れ

彼は私の手を離した


私はどこかで彼は何があっても私の手を離すことはないと高を括ってたから

彼に

「こっちから連絡するまでは距離を置きたい」

と言われたのは、青天の霹靂だった



毎日そばにいた彼からの連絡が途絶えた日々は、本当に色味がなくなり

それでもなんとか日常をこなしていたけど

あまりのショックから私は高熱が1週間続き、食事も摂れなくなった


体も辛い、でもそれ以上に心も辛い



今までは辛い時には彼が「大丈夫?」って心配してくれたのに…

彼は私が寝込んでることもしらない




彼は何も変わらず毎日を過ごしてるの?

私がいなくても平気なのかな?

もう私なんていなくていいのかな?

あの時ああしていたら…


そんなことを考えながら床に伏す



それでもどこかで時間が経てば彼は戻ってきてくれるって思ってた


だけど、彼から連絡がない日が続いた時

これは関係を戻すための時間ではなくて

終わらせる時間なのだと気付いた


次に彼から来る連絡は、きっと別れ話だと悟った



彼と連絡が途絶えてから私は毎日泣いた


誰にも気付かれないように泣いた

1人になると涙が出てしまう




あの時私はどうやって生活していたのか、もう思い出せない

きっとギリギリ気持ちを保って生きていたんだと思う




そして連絡が途絶えて数週間後

彼から

「久しぶり、少し話せる?」

とメッセージが届いた


私はすぐに電話をした


私の好きな彼の声

だけど、彼の声はこれから良くない話をするんだろうとすぐ分かった


「連絡しなくてごめんね、元気だった?」


「元気じゃなかったんだ。熱出してしばらく寝込んでたの。やっと少しずつ体調が戻ってきたところ」


「そっか、大変だったね。

このままだと自然消滅になってしまいそうだったから、連絡したよ」


その時にはもう私はぼろぼろ泣いてた


やっぱり良くない結果になった…


「あれから色々考えたんだけど、このままだと自分がダメになってしまいそうだから…

だけど、しーちゃんのことが嫌いになったわけじゃなく、今も好きだよ

しーちゃんが良ければこれからは友達としてご飯食べに行ったりはしたいな」




なんてずるいの?



「私のことまだ好きでいてくれてるなら、今まで通りでいいじゃない」


「ごめんね、このままだと自分がダメになっちゃうから

今はしーちゃんが少し負担になっちゃって」


もう何も言えなかった

頑固な彼のことだから、もう意志が固まっているなら私に翻すことなど出来ない


彼を失うなんて考えられない



「わかった、じゃあご飯が食べれるようになったら連絡するね

まだ食欲なくて、ご飯行けそうになくて」


「うん、体調が戻ったら連絡してね」



こうして私たちは友達になった