皆さま ごきげんよう

 

親しい友人の 夏美れいさんより

 

来日中のパリ・オペラ座の公演

 

「マノン」の 公開リハーサルに

 

ご招待いただきました。

 

ジョゼ・マルティネス 芸術監督と。


マルティネスさんは 1997年から

 

2011年まで パリ・オペラ座バレエ団で

 

14年余りに渡り エトワールを 務めた後

 

2011年から 2019年まで

 

スペイン国立 ダンスカンパニーの 

 

芸術監督として活動。2022年12月から

 

パリ・オペラ座バレエの舞踊監督を

 

務めていらっしゃいます。



私たちが 観た『マノン』は

 

オペラ座バレエ団 としては 日本で

 

初めての 公演。

 

原作は 18世紀 同時代の知識人に 多大な

 

影響を与えた アベ・プレヴォーの著書。

 

今も フランス人の 必読書とされており、

 

私も 中学生の時に 読んだ 物語です。

 

修道院に 入る予定の 若い女性 マノンは

 

学生 デ・グリューと 出会って すぐに

 

恋に 落ちます。

 

一方、金に目がくらむ マノンの兄

 

レスコーは 彼女に惚れ込む 老紳士や、

 

金持ちの ムッシューG.M.に 妹の身柄を

 

売りつけて しまいます。

 

マノンは 富の誘惑と デ・グリューへの

 

愛の 板挟みとなります。

 


我々が観た エトワールは、


マノン役  ドロテ・ジルベールさん。

 

デ・グリュー役 ユーゴ・マルシャンさん。

 

美しい姿に 心が洗われるようでした。

 

公演は2月8日~11日までが

 

「白鳥の湖」。2月11日~18日が

 

「マノン」でした。

 

「白鳥の湖」は チャイコフスキーの

 

心躍る音楽と あの美しいコスチュームで

 

有名ですし、バレエの優雅さは 圧倒

 

されるばかりです。

 

 

 

 

「マノン」に至っては 大変な演技力を

 

必要とし その細かさ、繊細さは

 

他のバレエと 比較になりません。

 

見ている私たちも 疲れを感じる程で

 

演じている エトワール達は 心身共に

 

どれだけ 強靭なことか、脅威です。

 

畏敬の念に打たれました。

 

マノンを観た 話を、元バレリーナ

 

であった うのちゃん(神田)に

 

話したら『本当に すごいのよね、

 

最後の場面、沼地の中で 疲れ果て

 

恋人の腕の中で 息絶える「マノン」

 

の役は 大変』と。3時間の熱演に

 

息つく暇も ありませんでした。

 

 

 

 

左から 夏美れいさん、ジョゼ・マルティネス 芸術監督

私、夏美さんのご主人 義和・ヤン・ガイエ氏

 

それは 素晴らしい 公演でした。

 

日本の方々に 是非見て頂き、こういう

 

バレエもあるのだ ということを

 

知っていただきたい、と思いました。