皆さま

 

驚きの 杉本彩Eva理事長からの報告です。

 

大変痛ましい 動物虐待の事件が起きました。

 

聞くに堪えない残酷な事件ですが、

 

どうか事実を知ってください。

 

そして、二度とこのような事件が

 

起きないよう 声を大にして 犯人と

 

長野県松本市を 糾弾しましょう。

 

 

 

長野県松本市の ペット繁殖場

 

「アニマル桃太郎」で 劣悪な環境のもと

 

犬などを飼育していたとして、 長野県警が

 

昨年11月に社長の百瀬耕二容疑者と

 

社員の有賀健児容疑者を逮捕しました。

 

その事業者の冷酷非道ぶりは、

 

同じ人間がしたこととは 信じがたいほど

 

残酷で、 犠牲になった動物たちのことを

 

思うと、 深い悲しみと共に 

 

激しい怒りがこみ上げてきます。

 

 

 

狭いケージ、餌は2日に一度のみ、

 

水は川の水、不衛生な環境下で 

 

ネグレクトされていた犬たちは、 

 

繁殖のためだけに 飼育されていました。

 

近親交配のせいで、奇形や 先天性疾患の

 

犬が多かったそうですが、 それでも

 

繁殖され続けていたというのです。

 

そして犬たちは、信じがたいことに 

 

無麻酔で帝王切開されていました。

 

獣医師免許を持たない オーナーにより 

 

犬の四肢を 荷造用の紐で縛り付け、

 

滅菌処理をしていない器具を用いて

 

麻酔をされずに 帝王切開をされるという 

 

おぞましい手術です。

 

当然犬は泣き叫び、中には痛みに

 

耐えきれず 失神する犬もいたようです。

 

想像するに耐えない残虐な行為に、

 

とてつもない嫌悪感に襲われます。

 

この残忍な 子犬生産工場のような施設では、

 

頻繁に死骸が出ていたようですが、

 

なんと死骸は 糞尿が垂れ流された

 

ケージの下に敷いている新聞紙や、

 

事務所のゴミ箱のゴミ、食べ終わった

 

弁当のゴミと一緒にゴミ袋に

 

入れられていたそうです。

 

もはや悪魔としか思えません。

 

そして驚くべきことに、この極悪非道な

 

ブリーダーは、 30年もの長い間

 

行政に放置されていたのです。

 

殺された犬の数 1年千頭として

 

3万頭も惨殺されていたのです。

 

元従業員の方は、勤め始めてから

 

10年間 度々通報していたそうですが、

 

保健所の指導は 「注意」にとどまり、

 

虐待は放置され続けていました。

 

オーナーは 「保健所なんて

 

異動も多いしチョロいもんだ」と、

 

高を括っていたそうです。

 

元従業員の告発を受けた獣医師は、

 

管轄の行政機関や警察、地元の

 

獣医師会や 愛護団体に

 

情報提供を行っていましたが、保健所が

 

その責務を果たすことはなく、松本市は

 

本来すべき 指導・勧告・命令をして

 

業務を改善させることもありませんでした。

 

松本市は、劣悪事業者に対して 業務の

 

全部もしくは一部の停止や 登録取り消しを

 

することもできるはずですが、

 

その権限を行使することはありませでした。

 

しかし、獣医師が 杉本彩さんが代表を務める

 

公益財団法人動物環境・福祉協会Evaに

 

告発したことで 事態は急転しました。

 

Evaが刑事告発し、ようやく

 

警察の捜査が入ったのです。

 

これまで どれほど多くの動物たちが

 

地獄のような苦しみを受け、

 

命を失ったことでしょう。

 

行政が 管理監督という責務を

 

果たしていれば、このような

 

大規模な 動物虐待を防げたはずです。

 

問題を認識しながら、何の対策もせず

 

長年放置していた 長野県と松本市の

 

責任は重大であり、憤りが隠せません。

 

 

 

警察の家宅捜索が入った際、

 

保護されたのはたった21匹でした。

 

約1000頭いたという犬たちは、

 

忽然と姿を消したのです。

 

どうやら ペットオークション事業者が、

 

犬たちを 運び出す手助けを

 

していたそうです。

 

悪質な 繁殖屋の温床となっている、

 

ペットオークションを含む 流通形態にとって、

 

業界の悪印象となる 犬たちの痛ましい姿が

 

公開されることは不都合だったのです。

 

 

 

この事件は、今後 刑事裁判が

 

開かれますが、現在の起訴の内容は

 

排せつ物を放置して衰弱させたほか、

 

病気やけがをした犬に 適切な

 

処置をしなかった等の「虐待罪」です。

 

獣医師資格を持たない者が 

 

無麻酔で 帝王切開した行為に

 

関しては 起訴されていないのです。

 

動物虐待に関する これまでの

 

判例を見ると、司法は動物の

 

命と尊厳を 軽視してきたと

 

言わざるを得ません。

 

2019年の法改正で動物殺傷罪は

 

厳罰化、翌2020年に施行されました。

 

しかし、その後の検察の求刑をとっても

 

動物虐待や殺傷が 軽視されてきた

 

という印象は拭えません。

 

Evaは、長野地方検察庁に対し、

 

「殺傷罪」の追起訴を求める

 

50,842筆のネット署名を、

 

長野地方検察庁 松本支部へ

 

提出しています。

 

このままですと 百瀬耕二と

 

有賀健児 両容疑者は

 

50万円の罰金だけで

 

済んでしまうのです。

 

この史上最悪の 動物虐待事件を

 

厳正に裁くことは、悪質なペット業界を

 

是正する 契機となることでしょう。

 

また その判決は、今後の

 

動物虐待・殺傷事件の裁判にも、

 

大きな影響を与えるものとなるでしょう。

 

 

 

どうか皆さん 生きたまま 両手両足を

 

縛られ、 お腹を切られ 子どもを

 

取り上げられる犬たちの

 

地獄の苦痛を考えてください!

 

声を大にして 犯人と

 

長野県松本市を 糾弾しましょう。