皆さま ごきげんよう

 

 

去る 5月23日、寿柳貴彦さんが 創流された

 

「寿柳流」をお祝いする会が 東京會舘で

 

ありました。 貴彦さんを応援する 松竹社長

 

迫本淳一氏を始め、各界の方々が多く集まり、

 

会は とても盛大に執り行われました。 

 

今年 11月には歌舞伎座で 寿柳流派の

 

舞踊の会が行われます。

 

寿柳貴彦さんと

 

平成19年5月23日に 三代目花柳壽輔家元が

 

亡くなられて以降、花柳流のプリンス貴彦さんは

 

花柳貴彦改め 寿柳貴彦氏は、三代目お家元から 

 

お流儀を託された者として、本来の花柳流を再興

 

するべく、初代以降の お家元の精神を受け継ぐ

 

新たな流儀である「寿柳流(としやぎりゅう)」を

 

立ち上げたのでした。

 

会場には 花柳壽輔氏の御影が飾られ、会は

 

花柳壽輔様に 献花をすることより始められました。


形式的には 新たな流儀の「創流」ですが、

 

初代 花柳壽輔を流祖とし 二代目花柳壽輔

 

及び三代目花柳壽輔の思いを 受け継ぐ

 

正統な流儀です。 そして 流名は「花柳壽輔」

 

から 「壽(寿)」、「花柳」から 「柳」をとり

 

名付けられたものです。

 

美しい 格式ある舞踊をご披露した寿柳貴彦さん。

 

神技のような 厳かで美しい舞で、会場は水を

 

うったような静けさで 見入っていました。 

 

貴彦さんの舞は それ程 人々の心を打ったのです。

 

思い起こすこと 3年前、日本の舞踊界を 震撼とさせる

 

「花柳流」の家元継承を巡る お家騒動が勃発しました。 

 

当時、花柳流の一件は 私にとって 他人事に思えない

 

事件として 何度かブログに取り上げました。

 

63年前に 花柳梅静氏に師事、1959年(昭和34年)

 

5月に 三越劇場で初舞台「 藤娘 」を踊らせていただき、

 

その後、 縁あって 六本木の 故花柳徳助氏、 

 

二世徳助氏に 師事しています。 

 

日本舞踊界最大の流派である「花柳流」は、名取は

 

1万5000人と言われています。 初代花柳壽輔が

 

創設し、 2代目、3代目ともに 実子が継承して

 

きましたが、 07年に 3代目家元が亡くなった後に

 

騒動が起きたのです。 3代目花柳寿輔 (本名若葉)

 

にはお子様がなく、後見人だった花柳芳次郎(本名

 

寛)氏が 4代目家元を〝勝手に〟襲名。それに対して、

 

3代目の甥である貴彦さんは「生前、後継者指名を

 

受けていた」と主張して対立。 高弟の方々も生前

 

壽輔氏から 直かにそう聞いていたと主張。 その為、

 

〝勝手に〟商標登録した名前 4代目寿輔(じゅすけ、

 

本名・寛)を名乗り 貴彦さんに難癖をつけて強制的に

 

除名しました。 これに対して貴彦さんは処分を不服

 

として民事訴訟を起こしました。

 

17年に処分不当という判決が最高裁で確定し、

 

勝訴となりましたが、13年には なんと〝勝手に〟

 

自分の孫である創右(そうすけ)さん(25)を 5代目

 

家元に強引にしてしまうなど、その欲は尽きず、

 

日本最大の花柳流の頂点に立たせました。

 

名取 15000人にのぼり、弟子の数は尽きません。

 

~その② につづく。。。

 

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