皆さま ごきげんよう


 

世界各地では、 過激な 憎しみの連鎖を生む

内戦や テロなどの 人がたくさん亡くなり 犠牲になる

事件が 多く起こっています。

一度に何十人、 何百人という テロや 紛争による 犠牲者が

シリア、 トルコ、 イラク、 イラン、 イスラム圏国で起きています。

地中海では、 北アフリカの 密航者 500人を乗せた

大型船が沈没し、 ほぼ 全員死亡したのではという

ニュースが 昨日入りました。

人的災害ではなく 自然災害においては、 アメリカで大洪水があり

31名が亡くなり、 数千人の住民が避難を余儀なくされた

という報。 また 熊本の地震の後、 今月16日には エクアドルで
 
M 7.8 の地震がおき、 死者は 507名、 負傷者は 4000人超に

のぼりました。 インドでは 45℃の猛暑により 1200名が

死に至り、 そのほとんどが 戸外で働く 労働者たちでした。

シリアの内戦では、 今日も 空爆による 民間人が

44名 死亡したとの NEWSが(4/20)。 



今回の熊本の地震被害の 死者は 48人、

地震後の 震災関連死者数は 11人と、

本日 発表されています。

しかし、  こんなにも、 人の死を 間近に感じる日々で、

毎日 何十人、 何百人も超え 死に対して 遠い国での事件と

〝死〟の感覚や 感情が麻痺してしまってきておりましたが、

消えてしまった父を 涙ながら捜す 息子さんの姿、 はぐれた

愛犬を探し求め、 再会を果たして 泣きじゃくる女性の姿など、

数々の悲劇を TVを通して見、 胸がつまります。

私は、 前もってのプラン通り 明後日 ニューヨークへ発ちますが、

帰国後の 5月9日、10日と 2日間 熊本に行き、 被災された

皆さまを 激励、  お見舞いに 行こうと思っています。


昨夜までに 722回 という 前代未聞の 余震が続いています。  

被災者の皆さんは だんだんと、 長期戦になる避難生活で

疲労も溜まり 体調を壊す方も 増え始めています。



専門家たちが 今後の地震の傾向を 話していました。

日本には、 九州の中央部から東へ東へ京都・滋賀の

辺りまで 中央構造線という 地震の断層があり、

昔、 寛永時代 1619年に 熊本県八代で大地震が起こり、

後、 1624年には 広島県で、 1625年には、広島県と

そして再び 熊本県で 大地震が相次いで 起こっていると

いうのです。 さらに、遡れば慶長時代

1596年9月1日に 愛媛県で 大地震が起き、

同年9月4日に 大分県別府湾で、 またその翌日の

同年9月5日に 京都市伏見で 死者600人の大地震が

起こっていたそうです。 

今回の地震が、 それらの中央構造線の

断層が原因で 起きているかもしれないとの 見解も

強まっているというのです。

先人の残した 古文書にも 大地震の記載がある地域では

いつ起きてもおかしくないと  備えるべきと云われていました。

また、 東日本では 明治時代 1896年に 三陸地方大津波が

起き、 死者60人以上の天災に  さらに昭和に入って

戦争中にも 近畿地方で 大きな地震がありました。

1933年にも 三陸地方で 大津波が起き 100人以上

亡くなられました。 しかし、 三陸地方では、明治・昭和と

起きた地震や津波のことを 目印になる石碑を建立して

孫子に語り継いでいたことで、 2011年の震災では

建物の被害は 1軒もなかったのだそうです。

素晴らしい教訓を与えられていたのですね、

感心いたしました。  



自然が起こす災害には 逆らえませんが、

備えることは 出来ます。

阪神淡路大震災のときも、 東日本大震災のときも、

日本人の 避難生活のことについては 世界各国の人々が  

辛抱強く、 我慢強い、 そして、 助け合いの精神力の高さ、

日本魂を 素晴らしいと 称賛していました。

今こそ また そのときなのだと、 私は思えています。

安倍首相も 震災直後から 危機対処に尽力をつくしてくださっています。

「内紛や天災で  国が乱れると、そのスキを突いて 敵対勢力・

敵対国がなだれ込む」 の言葉通り、国際政治の過酷な現実が

起きていました。 最初の地震の直後には 尖閣諸島周辺の領海を

中国海警局の船 3隻が まさに侵犯していたのです。 

日本が 正に 熊本震災に大わらわ、

また TTP問題(環太平洋戦略的経済連携協定)や 参議院選挙など  

諸問題を 目いっぱい抱えている  この時にです。

しかし その中で 安倍首相は 即日、熊本の被災地に 自衛隊員

2万人の派遣を決めました。 

そして、あらゆる対応を 並行的に進めていくと 言われていました。