皆さま ごきげんよう  


今月19日、 静岡県西伊豆町で 家族連れなど 7人が
川岸に 設置された「電気柵」で感電し、 川崎市の会社員、
尾崎匡友さんと、 神奈川県逗子市の会社員、 岩村知広さん
の2人が 死亡し、 残る5人も 重軽傷を負った事件がありました。
何とも 痛ましい事件です。

この事故では、 川遊びをしていた岩村さんの長男が 電線に
触れて指を飛ばされ 河原へ転げ落ち、 それを助けに入った
大人が次々と感電したというものです。 
感電した父親たちに向って、 子供たちは 「お父さん、死なないで!
死なないで!」と、 叫んでいたそうです。
尾崎さんの奥様、 由香さんも両足にやけどをおい、 長男も
両手首と胸にやけどを負っています。
切れた電線が 川の水に浸かって漏電を引き起こしたため、 
被害が大きくなったそうです。

本来、 農作物を鹿や 猪から守るために 設置される「電気柵」
なのですが、 設置者があじさいを鹿から守るため 自作した
もので、 法令で 義務付けられた 「漏電遮断器」 だけでなく、 
安全確保のために 電流を断続的に流す 「電流制御装置」
(パレス発生装置)も 取り付けられて いなかったそうです。 
この二つが設置されていれば、 「電気柵」に接触したと しても
一時的なショック程度で、 致命傷は 避けられたというのです。
設置者の男性は、 夜間だけ電流を流し、 昼間は切っていた
というのですが、 事故当日は、電流が 入っていたとみられて
いるとか。

しかも 普通は 100ボルトで 人命にまったく 危険がないのに、
その4倍の 440ボルトで あり、 水中においては ショックで
身体が硬直し まったく 動けない状態に なるのだそうです。
この電気柵は、 本来 イノシシや シカなどの 野生動物が畑地
などに侵入して 荒らさないようにするために 設置するもので、 
大概の場合は 動物達が1秒ごとに 電気ショックを 受けるように
なっており、 学習効果によって 自然と 柵に寄りつかなくなる
のだそうです。 
痛みもなく、 チクッとするだけの事だったらしいのです。 
設置者は こうしたことを 無視したのでしょうか。
どうして こんなことに なってしまったのでしょう。
その上、 「電気柵」をつける場合、 人間に判るよう 「電気柵」が
ある注意の看板を立てるのに、 それも無かったのでした。
助かる命もあったのではないかと思うと、 悔やまれてなりません。 

二人の家庭の大黒柱の命を奪い、 重軽症を負わせてしまった
この設置者に どんな責任をとらせることになるのでしょうか。

夏休みの水遊びなど、 くれぐれも ご注意くださいませ。 


皆さま どう思われますか?