皆さま ごきげんよう

先日の日曜日、 ふと テレビをつけたら、
競馬中継を やっていました。

パリ時代には、 オートイユか、  ロンシャン、 シャトー・シャンティーユ まで、
美しく着飾って 競馬に出かけておりました。
特に 凱旋門賞、 グラン・プリ賞 又 プリ・ド・ディアンヌ賞 の時などは、
羽飾りや 花飾り、 ベールをつけた帽子をかぶり、 ローブ・ロングで
出かけ、 男性は皆 グレイのフロック姿で  映画のシーン さながらの
絵巻きが 繰り広げられます。 

日本のそれとは違って、 外国の競馬場は、 それは華やかです。
日本では 着飾っていく 機会がないのが、 とても残念でなりません。
日本の競馬 にはそう詳しくないのですが、 その日は 第75回 
 「皐月(さつき) 賞」。 牡馬のみの 2,000メートル・レースです。
この日は 北島三郎氏のキタサンブラック が出場することで
人々の 注目と 関心を 集めていたようです。

馬って 最も美しい動物 だと思うのです。
美しく、 優雅なライン、 つやつやした毛並、 雄々しいたて髪と
美しくなびく尾、 細く長い足、 私はパリでは、 いつも馬を 
目のあたりに見て どれに賭けるか決めます。
この日 私は 何レースか見た後 、 「皐月(さつき) 賞」 レースを
見ておりました。
出場した馬は どれも これも より優れた 美しい馬ばかりでした。
なにか 北島三郎さんの キタサンブラック の他に、 リアルスティール、
サトノクラウン、 ダノンリバティ、 ダノンプラチナ、 プライトエンプレムなど
人々の人気を 集めていたようです。

いっせいに走り出す、 15頭の馬達。
何に驚いたかって、 2番のデュラメンテという馬、 
初めは 内際を 後ろから2番目で 走っていました。
それが 3コーナーあたりから 11番目のインを走っていました。
4コーナーに入ったとたん デュラメンテ が 前方に向って
全力で走っている 他の馬を横切るように突如 内から外側へ 飛び出たのです。
並いる 他の馬達を横切って 外側へ躍り出たのです。
ということは それだけ(大まわりですから) 損することなのです。
アーラ・ラ・ラ と思っていたら、 とんでもない、 ゴールまで一直線に入った
とたん、 この馬、驚異的速さで 次ぎから次へと 他の馬を追い越し 
またたく間に キタサンブラックを追い越し、 そして先頭を切っていた 
リアルスティールまで ダッダッダーと 追い越してしまったのです。
もう私は 興奮しました。
もう、 びっくりです! こんな馬っているんですね!
凄ーいです!  
こんなレース 見たことありません。
興奮しました。 一緒になって 思わず Go! Go! Go!  
ゴォッー! と叫んでいました。
この馬の爆発的な馬力でいったら 直線コースなら 他の馬と
大きな差をつけて 楽勝することでしょう。
凄い馬も いたものです。 でも この馬 デュラメンテは 3才で 
母もアドマイヤグルーヴ という 大変有名な馬 だったらしいのです。 
そして 祖母も 曾祖母も 凄い馬だったのだとか。 
親子4代 GI制覇を 達成したのですね。 父は キングカメハメハ。 
血統には シャッポ―です。
そして 騎手は ミルコ・デムーロ という人。
2着 リアルスティール 3着は キタサンブラックでした。

日本にも、もっともっと 外国のような 華やかな社交場があったら、 
いいですね。