特番　カウントアップロケでのお話

皆さま　ごきげんよう

日本テレビ「カウントアップ」のロケで湘南まで

行ってまいりました。

今回の「カウントアップ」はミシュランに載っている

お店を　1日で何軒回れるか・・・というものでした。

それもアポイントなしでその場で交渉、

撮影させていただけるかにかかっていましたので

その数は全く見当がつきませんでした。

ご一緒したのは　元宝塚月組のトップスターだった

紫吹淳さんです。

ミシュランに載っている湘南エリアにあるお店は 23軒、

11時半からオープンするお店が多いので

11時半に 1軒目のお店をスタートして夜 9時まで

9時間半の間に何軒取材できるか挑戦です。

それではスタート　・・・　1軒目、「日影茶屋」。

江戸時代創業の葉山の老舗です。

紫吹さんがトライしました。

残念ながら〝NO〟でした。

ここは外観が昔の名残りをとどめて風情があるのですが

中はお蕎麦屋さんのようだったとか

それに〝ことわり〟の仕方が実に失礼

お客様第一のおもてなし精神〝ゼロ〟

故に私達はミシュランの星ひとつに価しないと

決めました。

私達はお店の営業や邪魔にならないよう

もしお客様がすでにいらっしゃったら迷惑がかからないよう

他にも細心の注意を払いますのに　・・・

続いて 2軒目　・・・　「米倉」

山の中にある一軒家の懐石料理屋です。

ここは私がトライしました。

残念

　〝NO〟でした。

ここはお客様 8人から 10人でいっぱいの小さなお店。

ドアを開けたらもういっぱいの方々が　・・・

完全予約制でとても無理。　　でも、とても感じのよい

ご主人で美味しそうな匂いでいっぱいでした。

オーナー・シェフのお店は絶対美味しいに

決まっているのです。

さて、3軒目は精進料理の「鉢の木　北鎌倉」です。

ここは 2人でアタック。

「鉢の木」の屋号は本店が北条時頼の建立になる

『建長寺』門前に創業したことから名付けたとのこと。

鎌倉時代、諸国行脚の旅をしていた北条時頼が上野国佐野で

大雪に遭い、通りがかった佐野源左衛門常世の家に宿を乞い

貧しいながらも粟飯を炊き、宝物として大切にしていた梅、

松、桜の三本の鉢木を惜しまず焚いて見ず知らずの

旅人である時頼をもてなしたと伝えられているお話に

因んでということでした。

私は「鉢の木」と聞いて北条時頼のお話？と

すぐにわかりました。

私達の主旨を理解して下さり、 OKが出ました。

ロケの時期はちょうど十五夜の頃でしたので

お店の中は〝中秋の名月〟のお飾りが　・・・

窓の外は鮮やかな緑で落ち着いた趣です。

では、お食事を頂きます。　この日頂きましたのは「桜」 4200円のコース。

先付　小松菜浸し焼椎茸

前菜　無花果白和え擬製豆腐花豆茗荷棒寿司ほうずきトマト

煮物　賀茂茄子揚げ浸し豆玉豆腐スナップ豌豆

段付　胡麻豆腐山葵

小付　生湯葉苦瓜寒天酢

揚物　延命袱紗揚（湯葉に 7種のお野菜）

冷鉢　滝川豆腐　オクラ辛子

温物　冬瓜含め煮蕎麦の実餡白髭葱

飯　ご飯生麩しぐれ煮

汁　味噌汁もめん豆腐こぶし麩三つ葉

香物　胡瓜沢庵昆布

水菓子梨のコンポート寒天かけクコの実

精進料理なのでお野菜、豆腐、穀類を工夫して

調理したお料理ですが上品で大変美味しく頂きました。

仏教では「因果応報」と言うことが信じられ、

万物には　皆　命が有るという概念があり

そのような考えから生まれた精進料理は

とりわけ動物を食することを戒め

植物においてもそのものを最大限使い切り

生かしきることを美しい姿としているのです。

今日一日で何軒行ってお食事をするのかわからないので

全部きれいに頂くと言う訳には参りませんでした。

4軒目、　日本料理の「幸庵」です。

こちらも　OKが出ました。