皆さま ごきげんよう


「大樋焼」とは 加賀藩主 5代前田 綱紀候は

裏千家の始祖・四世 仙叟宗室が 茶碗つくりのために

大樋 長左衛門氏を 同道させ 大樋焼を起こしました。

「大樋焼」は、 轆轤を用いず 手で捻りながら 成形し、

ひとつひとつ箆で削りながら 作りあげられます。 釉薬を 施した作品を

短期間に温度を上げたあと 引き出して 急冷する作法で、

温度の急な焼成は 大樋焼と、 楽焼 だけが 特徴だそうでうす。

さらに、 この焼成方法には 相当な適した土が 必要とされて 大樋村に

最良の土を発見したことにより 「大樋焼」と よばれるようになりました。

お父様の 第十代 大樋 長左衛門(大樋年朗) 氏は、 人間国宝です。
 
350年継承 されている 大樋焼の
大樋 年雄氏(第十一代)の 個展に

友人に誘われて 出かけて参りました。


金沢で 毎年〝片町まつり〟を主催される 寿観光の 梅村 社長と。

 

大樋 年雄氏の 作風は、 中国、韓国、台湾、アラブ世界など 

世界各地の「土」を 使い 新たな伝統の開拓を 試みて おられるそうで、

中国の少数民族が 使う像形文字を あしらったお皿や

米国の 先住民族から学んだ 技法を取り入れた 花器、

釉薬の色遣いが 珍しい茶器、 香炉などが 展示されていました。




こちらは、 中国 雲南省の山から 眺めた風景に 着想を得て
 
作陶された 祭器、 山水画を みるようですね。

 

茶器

 

 

 

 

この 水差し

蓋と内側の 釉薬を変えていて 斬新ですね

 
 

    
  
    
 
 香炉

 

右端の 香炉を買わせて いただきました。

  



 

 
 
「温故知新」  をテーマとしたのは、

古きをたずねる 温故知新ではなく、 現代アートへの

挑戦から 発見した古典、 世界観でみた日本、 金沢、廻りをとりまく方々、
 
そして  自分自身、 脳裏に在る 全ての文脈が 変わり始め、 その想いが

作品となりました、 とおっしゃっていました。

 力強く 意欲的な 素晴らしい作品ばかりでした。