皆さま ごきげんよう

昨年、 名古屋でお仕事があった際、 名古屋のお友達から

お招きを受け、  名古屋マリオット・アソシア・ホテルにある

チャイニーズ・レストラン 『梨杏』(りんか)へ お食事にまいりました。

シェフが 何日間もかかって集めた 大変 珍しい具の数々の

<迎賓特撰メニュー>と 記されたコース料理を いただいたのです。

では、 皆さまに ご紹介しましょう。



当日のメニューです。

 
  

今が 〝旬〟の <上海蟹>です。

隣の<アワビ>も 大きくて りっぱです。

 

ここから コース料理の 始まりです

「毎位彩小碟」 ・・・ 梨杏 特製 前菜 盛り合わせ

アヒルの舌 山椒風味、 車海老と くらげの 冷製、

帆立と いくらの老酒漬け、 豚と 鴨の 焼き物、 大黒しめじの 焼き物、

仔豚の焼き物 ノーザンレッドのチップ添え、

ひとつの お盆の中に こんなに 沢山の お料理が 乗っているのです。

どれが どれだか おわかりになりますか?
 
 

「時蔬炒双鮮」 ・・・ 活鮑と 天然海老の炒め

活き鮑、 海老、 霊芝(れいし)、 木耳(キクラゲ)、 ロマネスクカリフラワー

霊芝は 漢方薬として 古くから 珍重されてきた 幻のキノコです。

ご馳走と言えども 身体に 良いものを、 というのが まさしく 中華料理ですね。 

 
 
「冬虫佛跳穡」 ・・・ 冬虫夏草と ふかひれ入り 蒸しスープ

冬虫夏草、 フカヒレ、 鹿のアキレス腱、 浮き袋、 クコの実、

花茹(ドンコ椎茸)、 鶏肉、 豚肉、 山薬(乾燥 山芋)、 ナマコ

小さな 器の中に これだけのものが 入っているのです。

写真に 写っている 黒っぽい 細長いもの、 それが <冬虫夏草>です。

中国では 昔から 薬膳料理の 上品な素材として 高麗人参と共に

一部の 貴族階級の方々が 召し上がっていた食材で、 中国の 高原に

わずかに 生息する キノコの 一種です。(虫の形をした キノコです)

<鹿のアキレス腱>は プリプリの ゼラチン質の歯ざわりで

<フカヒレ>と 同じような 感じですが もっと しっかりした食感です。

<浮き袋>は お魚の 浮き袋で、 こちらもゼラチン質の 食材です。

 

「紅白太極燕」 ・・・ 紅白海つばめの巣の 太極仕立て

紅海つばめの巣が 分泌液中に 鉄分が含まれる為

赤く色が付いたもので 量も少なく 貴重なものだそうです。

中国では 〝太極〟は 万物・宇宙の 根源で ここから 陰陽が始まったとされ、

ツバメの巣の 紅・白で それを 表していました。

 
  
「章魚蟹黄飯」 ・・・ 上海蟹味噌と干し蛸入り リゾット

旬の 上海蟹の お腹には 真っ赤な蟹の卵と 味噌が たっぷり入っていますが

それが 沢山 入ったリゾットです。

お粥かとは 違い、 美味しいスープで炊いたのか 蟹の卵と 味噌の甘さ、

出汁の味が 浸みた ご飯が サラサラと 頂けて 本当に 美味しかったです。

 

「特別彩甜品」 ・・・ オリジナル・デザート

マンゴープリン入りパパイヤの コンポート、 フルーツと 杏露酒の ジュレ

 
 
もう一品の デザートは

ウサギの 形の ココナッツ団子、 ヒヨコの パイナップルあん入り 焼き饅頭

 お花の形の カスタード入り 焼き菓子

 



この日、頂いた 中華料理は どれも 薬膳料理と言われる 特別なものでした。

食材が 本来 持っている 性質や 味を 上手に引き出し、他の 食材との

バランスを考えて、 美味しく調理し、 その食材の力を 貰いながら

健康な 体を 作ることを 目的とした お料理です。

ですから、 決して 濃いお味でもなく、 こってりとしたものでもないので

少しばかり 物足りない気がしますが、〝医食同源〟という言葉も

ありますから、 たまには こういう お料理をいただくのも  いいことですね。

貴重な 経験ですね




この日、 ご一緒した友人達 山田ご夫妻と 桜木ご夫妻です。

皆さまと、 名古屋で お目にかかるのも 久しぶりでしたので、

お話も盛り上がり、 あっという間に 時間が過ぎて 驚いたくらいです。