今年4月、 秋田県 鹿角市にある 「八幡平クマ牧場」で


女性従業員の 舘花 タケさん(当時75歳)と、


舘花 タチさん(当時69歳)のお2人が 牧場の運動場から脱走した


ヒグマに襲われ 死亡するという 大変 痛ましい事故が起きました。


この事故は 当牧場の ずさんな管理が原因の 人為的ミスによって


起きました。



2人を襲った熊は、 運動場の隅にできていた 高さ3m以上の


雪山を登り 脱走したのですが、 その雪山は  元従業員の


舘花 清美 容疑者が 通路を除雪した際の雪を 運動場に投げ入れて


形成されたものでした。


デヴィ夫人オフィシャルブログ「デヴィの独り言 独断と偏見」by Ameba


この雪山さえなければ 熊は脱走せず 2人が死亡することは


なかったのです。


見回り点検を怠り 雪山に気付けない、 


熊の個体識別台帳も 作成していない、 


県が 計10回にも及ぶ 立ち入り調査で


台帳作成 ・ 施設の修繕 ・ 繁殖制限を 指導しても 改善しない・・・


あまりにも ずさん過ぎる 管理状態でした。



そして ついに先日 元従業員の 舘花 清美 容疑者(69)と


経営者の長崎 貞之進 容疑者(68)が  業務上過失致死の容疑で


逮捕されました。


この2人が逮捕されるのは 当然のことでありますが、


心配なのは 牧場に残された 熊達の今後についてです。



4月の事故前 35頭いた内の 脱走した6頭が 射殺され、


残り 29頭となりました。


しかし 残念なことに 5/20、 1頭の 死亡が確認されました。


死亡の原因は 何と 熊同士が 殺し合いをしていたのです!!


死亡した熊は 片目がえぐり取られ 頭部にかなり 大きな噛んだ痕が。


更に 5/26には 2頭目の死亡が確認され、2頭目のクマの死骸は 


首から両肩にかけて 長さ約50㎝にもわたる傷口が むき出しの状態、 


腰にも長さ20㎝ほどの傷口、 他にも複数 噛まれた痕があったとのこと。


この熊は 死亡する数日前から 後頭部に傷を負い 衰弱しているのを


県の職員が確認していました。




逮捕された牧場経営者は この事態について、


「餌は 病院の残飯などを 与えているため 


飢えが原因ではない」と 言っているそうです。


実際、 秋田県大館市の 市立総合病院などは 


事故前から行っていた 残飯提供を 事故後も継続しており


個人や団体からの トウモロコシなどの 寄付もあったそうです。


ですが 外部からの 提供や寄付に 依存しすぎて、 本来 


施設が与えるべき餌の量が 足りていなかったのでは ないでしょうか?


この 熊同士の殺し合いという事態は 飢えやストレスが原因です!



事件前から エサの量が不十分で 熊同士での奪い合いが


行われていましたし、 熊にとって大切な 「冬眠」もさせてもらえて


いないのです。 




現在 この牧場は 廃業届が受理され 営業しておらず、 


残った27頭の 熊の引き受け先を 探している状態です。


秋田県は 全国7カ所のクマ牧場と、 日本動物園水族館協会に


引き受け先探しの 協力を要請しています。


さらに 秋田県は この牧場を支援するため 非常勤の職員を 


3人を採用し 今月4日から 餌やりなどの業務が 開始されました。


雇用期間は 8月3日まで。 月—金曜の週5日の勤務で


餌やりや 施錠確認などに 従事するとのことです。


この人件費等の経費は 当然 税金で賄われています。



日本熊森協会 (兵庫県西宮市の自然保護団体)は  


秋田県と共に 熊の受け入れ先確保に向けて 協力を申し出ており、 


寄付を募り 口座を開設したそうです。  



しかし 熊の受け入れ先は なかなか 見つからない状態。

全国の動物園に 声をかけていますが 難しいのが 現状です。


そんな中 受け入れを検討・表明しているのが 以下の4つの施設。

その1つが 茨城県 日立市の 「かみね動物園」です。

かみね動物園では 現在 ヒグマ2頭、ツキノワグマ1頭(いずれも雌)が


飼育されていて、 ツキノワグマ1頭(若い雄)の 引き受けが可能と回答。


園長は 「新しいクマ舎に 飼育できる余裕がある。


1頭でも クマの命がつながれば」 とおっしゃいました。



高知県 高知市の動物園 「 わんぱーくこうち アニマルランド 」では


ツキノワグマ1頭を 受け入れ可能と表明。


アニマルランドは ツキノワグマ2頭を 飼育していましたが、


雌1頭が死亡したため 新たな雌を探していたそうです。



埼玉県の 「東武動物公園」 は 雌ヒグマの 受け入れを検討。


受け入れには まず 雌ヒグマがいるかどうかを確認し、


更に 純血種に限り 年齢や状態にもよる との条件を出しています。



秋田県の 北秋田市は 阿仁熊牧場を所有しており、 津谷 永光市長は

 

「十数頭とはいかないが、何頭を受け入れられるか


検討している」 と 述べました。

しかし 阿仁熊牧場は現在、 すでに ツキノワグマ83頭、 ヒグマ1頭の


計84頭を 飼育中なのです。

阿仁熊牧場は 飼育面積が狭く、現状の施設のままでは


新しく ヒグマを迎え入れるのは 困難では・・・との声もあります。



阿仁熊牧場以外の 上記3施設で 引き受けが可能なのは


たった3頭のみ。 それ以外の 24頭の行く末は どうなってしまうのか。



佐竹 敬久 秋田県知事は 28日の定例会見で、熊の受け入れ先が


見つからなかった場合、 「県が飼育するのは 困難」 との考えを示しました。


よって 受け入れ先が 見つからなかった場合、


全頭殺処分の可能性も 出てきたのです。


佐竹知事は 「単に飼育するだけではなく、 入園料を取って


動物園のようにしなければ 県として飼う意味がない。 そのためには


施設改修などに 数億円~10億円程度の費用がかかり、


こうした県費投入は、県民も 議会も 納得し難いだろう」 と述べました。



人間達の都合で ずさんな管理のもと 劣悪な環境で飼われ、


餌も十分に与えられず 冬眠も出来ず 熊としての生は


とっくに断たれていましたが、 挙句の果てには


飼えなくなったから 殺処分ですって?!


とんでもない話です。



事故の起きた 秋田県の 八幡平クマ牧場を含め


日本には 計8か所の クマ牧場があります。


その内の1つ 熊本にある カドリードミニオン (阿蘇くま牧場)は


飼育頭数が 何と 世界最大、 世界のクマ 8種 200頭が


飼育されています。


熊はもともと 森の中で 単独生活をする動物です。


それを コンクリートで 作られた施設に 


200 頭もの熊を 群れで飼育し、 ことごとく 熊本来の習性から


かけ離れた生活を強要し、 見せ物として 観客の目に


さらしているのです。 


ここでは 観客が餌を買い 熊に餌やりも できるそうですが、


やはり 大量飼育のため 餌が不十分だったようで


観客が買い与える餌を もの凄い勢いで 奪い合っていたそうです。



日本動物園水族館協会は、 以前 この施設に対し


「繁殖を避け 飼育頭数を適正化する」 「観客からの餌やり回数を減らす」等の


施設改善勧告を発しました。


大量の熊を飼育しておきながら 餌が不十分な上に


過去に クマの大量殺処分を 行った事があるそうで、


欧米諸国からも 強い批判が上っている施設なのです。


まともに飼育できないのなら 頭数を増やすべきではないし、


増えれば増えるほど 熊にとってストレス増加、餌は不足。


虐待以外の 何ものでもありません!! 


2004年に閉鎖した 札幌市の 「定山渓クマ牧場」 は、現在も


受け入れ先が無い熊を 約10頭を飼育しているそうです。


秋田県 八幡平クマ牧場の熊たちは 


一体 どうなってしまうのでしょうか?



ここ日本で、 ここに挙げただけでも ゆうに 300頭を超える熊達が


人目にさらし 見せ物にする為だけに 


冬眠も出来ない 状態に置かれ、 餌も満足に与えられず


熊同士が お互いに殺し合う 異常な状態に 陥っています。


何故 「環境省」 や 「農水省」は この様な 異常な状態を


許し 放置し、 その挙句 簡単に「殺処分」するのでしょうか。


日本に 動物愛護の精神が 植えつくことは 無いのでしょうか。



アメリカには 動物虐待などを 厳しく取り締まる


アニマル・ポリス が 充実しています。


日本にも アニマル・ポリスを 導入してほしいものです。



人間と動物は 共存 ・ 共生 ・ 共栄しなければ ならないのに・・・。




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