先日 埼玉県川越市にて 開催されている
「石原 進 日本画展」 に伺いました。
会場の 「アートギャラリー 呼友館」です。
はじめに 石原画伯を ご紹介致します。
1942年 岐阜県生まれ。 画家を志して上京後、
1963年芸術院会員 児玉 希望先生の 内弟子として修業。
1965年日展初入選後、 文化勲章作家の 佐藤 太清先生に 師事。
日本画の伝統的 画風と精神を 伝承され、 現在日展審査員として
ご活躍されています。
今回の個展では、 日展の近作を中心に 水墨画・素猫・襖絵など
の大作 約60点が 展示されています。
それでは その 素晴らしい作品の数々を ご覧ください。
石原 進 画伯と この絵のモデルとなった お孫さんと共に。
「夢」
「うぶやの里」 安産の神様 大原神社(300年を誇る)
「春来白鳳」 「水烟」
「流水賦」 「潮騒」
左:デッサン 右:完成した 作品
中国 江西省 李坑村のデッサン 「朝天鶏鳴」
こちらの 壮大な 作品は 第38回日展に出品された
「天志峰」という作品です。
この作品は 石原画伯 自らが 中国の湖南省西北部にある
張家界景区に赴いて 取材をし、 あまりにも 素晴らしい景色に
感動し 作品にされたそうです。
標高は 1026mもある 堆積岩です。
「双鯉」
次のは 「蹟春松」という作品で、 東日本大震災によって
大津波で被災した 陸前高田に 津波に負けず
力強く生き残った あの 一本松が モデルです。
石原 画伯は 現地の 陸前高田に 足を運び、
被災地の状況を 生で 目の当たりにし、 この一本松の
生命力に感動し 作品にしました。
陸前高田を 見舞っている 石原 画伯。
何千本もの 松が 悲惨な姿に。
この作品について 石原画伯のお言葉を ここに ご紹介致します。
「東日本大震災被災地の 皆さまには 心よりお見舞い申し上げます。
昨年の3月11日に起きた 東日本大震災による 想像を絶する
巨大な津波に堪え、 凛として立つ一本の松。 名勝高田松原
(陸前高田市)は一変し、 無言、その姿を 目の前にした時
稀に蘇る生命の尊さに 感動しました。 この松が 希望の光となり、
復興への想いと 願いを祈りながら、「蹟春松」を作成しました。」
こちらが その作品 「蹟春松」です。
全てを飲み込もうとする 荒々しい津波に対し
力強く 立ち尽くす 一本松。 臨場感があります。
この作品は 個展終了後 陸前高田に 寄贈される予定だそうで、
高田松原を守る会の 鈴木 善久会長から お礼のお手紙も
届いていました。
「蹟春松」の前で 石原画伯夫妻と。
こちらは 何とも 素敵な 襖絵です。
所有者の 大久保 敏男さんと。
こちらは 世界遺産でもある 「白川郷」
こちらは 石原 画伯の 自画像です。
原画となる しっかりとした スケッチ。
皆さま いかがでしたか?
とても素晴らしい 作品の数々、 是非 実際に 足を運んで
ご覧になって下さい。 個展は 6/17(日)まで 開催しています。
「アート・ギャラリー 呼友館」
埼玉県川越市大字小室18-5
TEL: 049-243-8243