私は 4/27 から ロケでL.A.へ行き 


5/1 に 帰国したのですが、 その間の4/29 に


日本で起きた 悲惨な事故のNewsに 大変 驚きました。


私は 連日、 京都で起きた 2件の交通事故について


ブログに書いておりましたが、 まさか また こんなに 大きな交通事故が


起きるなんて 夢にも 思っておりませんでした。




GW、 期待に胸を膨らまし 東京ディズニーリゾートへ 向かう道中で 


7人もの命が奪われ 他39人も 重体・重傷という惨劇。 


この 怒りと悲しみ、 一体 どこにぶつけたらよいのでしょうか。



バスは 4/28 の 夜の10時10分に 金沢を出発、


事故は その翌日 4/29 の 午前4時40分頃に 起きました。 


この間、 高速道路上では 3回(各10分程度)


サービスエリアで 休憩を とっていました。


その際 バスの運転手は ハンドルに もたれかかって


仮眠をとっていたそうです。


運転手は 相当 疲れ、眠かったのでしょう。


事故が起きた時刻 強い睡魔が 運転手を襲い


ブレーキを 一切 踏むことなく、 全長12mの車体に


10.5mもの 防音壁がのめり込む程の 衝突をしたのです。




バスの運転手 河野 化山容疑者(43)の バスの運転経験は


約2年間、 主に 短距離便を 担当していたそうです。


今回 金沢への乗務は 初めてであり、 「1人では不安」と


申し出たため、 往路の千葉→金沢間と 金沢→千葉間の途中まで 


金沢方面に帰省する 別の運転手が 同乗していました。


長距離便の経験が浅く、 金沢⇔千葉の乗務が初めてであり


本人から 「不安」との声が 出ているにもかかわらず 


復路を1人で乗務させた バスの運行会社 「陸援隊」 


針生 裕美秀社長の 責任は 重大です!!




この会社、 管理体制が かなり ずさんだったのです。


運行前の 乗務員の健康チェック、 アルコール検知チェック等を


ことごとく 怠り、 今回のツアーに関する 「運行指示書」も作成せず


単に 「金沢3日間」と 言い渡しただけでした。 しかも 出発の前日にです。


針生 裕美秀社長は このような 道路運送法違反を 


認識していたと 認めました。


河野容疑者は 元中国籍で 93年12月に来日し


94年に日本国籍を取得した 中国からの移民でした。


通常の日常会話はできますが 難しい日本語は理解できず


警察での取り調べは 通訳を通じて 行っているのです。


そんな状態の人を 初めての道で 慣れない長距離を 


一人で運転させた 針生 裕美秀社長は 本当に 悪質です。




さらに 運転手の 河野容疑者と 陸援隊との 雇用契約は 


短期雇用(日雇い) でした。


河野容疑者は 自分名義のバスを 1台所有し、 中国人観光客を


成田空港⇔都内間 輸送することを 主な仕事とし、 陸援隊の仕事は 


アルバイト として 月に数回のみ 行っていたそうです。


陸援隊は 以前から 大型連休などの 人手不足の時期に


河野容疑者に声を掛け 日雇いで 雇っていたそうですが、


法律では 安全面等から こうした乗務員の 短期雇用、 そして


仕事の「掛け持ち」 は 禁じられているそうです。 


ここでもまた 法律違反を 行っています。


陸援隊は 2008年にも 国土交通省の監査で 


安全面に 不備があるとして バス3台が 25日間の 


運行停止処分を 受けていました。



今回の 千葉⇔金沢便のツアーには 2社の仲介業者が 関与していたため


陸援隊の 受注料金が かなり低額だったこともあり、 河野容疑者に


このような 無理な乗務を 強いることになったようです。


国土交通省の調査では、 河野容疑者以外の 複数の運転手が


超過勤務状態だったことが わかりました。


利益を追求するあまり 安全運行を 全く無視し このような 結果に。 


ちっぽけな利益のために 多くの人命を奪い 重傷を負わせ、


更に 自分も逮捕され 会社を失うことになってしまえば、


元も子もない どころの話ではありません。




陸援隊の 針生 裕美秀社長は 取り返しのつかない


過ちを犯しました。 許されないことです。



もちろん 運転手の 河野 化山 容疑者も 許されません。



そして 関越道の防音壁とガードレールの 位置の問題。 


ガードレールと 防音壁が 隙間無く 設置されていたら、 


車体はまず ガードレールに接触し 車道に倒れることはあっても 


車体の正面から 防音壁が 突っ込むことはなく 


7人もの死者が出ることは 無かったのではないか・・・?



2000年に実施された バス事業参入に関する 規制緩和。


この 「規制緩和」 により 安値競争が激化し、 このような


事態を招く結果と なったのではないか?


総務省の調査の結果では 貸切バス運転手の9割が


睡魔に襲われ 事故につながるかもしれない経験を


していたことがわかりました。 


この調査は 2009年に行われています。


約3年の間、 何か改善策は とられたのか?!


これは もう 国の 責任と言っても よいのではないでしょうか?



一体 怒りを どこにぶつけたらよいのか 判らない程


とても やりきれない 事故であります。



皆さまは どう お考えになりますか?


ご意見を お聞かせ下さい。