国際原子力機関(IAEA)の 天野之弥事務局長が21日、


福島第1原子力発電所の 事故について、


非常に 深刻な状況が続いているものの、


危機は 克服されると 確信していると述べました。


同時に 原発の国際的な安全基準を 強化する必要が


あるとも述べました。





これは 明るいきざしで 嬉しいニュースですが、


同じ この国際原子力機関(IAEA)は21日、


IAEAの放射線測定チームが 福島第1原発の


周辺地域の 土壌と大気から 測定した放射線量を発表、


原発から約20キロ離れた 福島県浪江町付近で 19日、


通常の約1600倍に相当する 毎時161マイクロシーベルトの


放射線量を測定したと明らかにしました。


文科省の測定では同町で15日、毎時330マイクロシーベルト。


(ということは 少なくなっている?・・・・)


IAEAは「高い数値が測定され、 状況を見守っていきたい」としている。


IAEAのチームは20日、 原発から16~58キロ離れた


10以上の地点で 土壌と大気の双方を測定。


測定値には 土壌と大気双方の データを盛り込んだ。


50~70キロ圏の土壌からも 通常より高い放射線量が


測定されたという。


(しかし 数字は発表されていない)






ここに 皆さまからの質問の答えが 杏林予防医学研究所の


山田先生より 寄せられましたので、


ご紹介いたします。





今朝から、 デヴィ夫人がご自身のブログで紹介して下さった、


放射線対策に関する 私のコメントの件で 


沢山のお問い合わせを頂き、 その関心の高さに驚きました。





日本では、 水俣病の経験があるのに


水銀の毒性が あまり認知されていなかったり、 


唯一の被曝国であるにもかかわらず 放射線に対しても


意識が低かったりするように思います。





数年前、 あるテレビ番組で、 自閉症の子どもが


ある治療法によって回復したことが 紹介されていました。


その子どものお父さんが、 この病気は治らないと


病院で言われて、 いろいろ調べるうち、


1990年代からアメリカや日本で 自閉症が急増した理由の一つに


ワクチンの防腐剤として使われている チメロサールに


水銀が含まれていると いうことがあるのでは、 とわかりました。


このため、 父親は水銀のキレーション(解毒療法)のために


子どもと渡米し、 治療を受けたところ、 症状が良くなった。


という内容でした。





私が所長を務める 杏林予防医学研究所では、


毛髪に含まれる 水銀などの 有害重金属と 必須ミネラルを


分析することができる、 毛髪ミネラル検査を行っていますが、


この番組放映後は 1ヶ月に500件以上、 自閉症児の保護者から


申込みがあり、 日本でも いかに自閉症で悩まれる方が


多いのかということに 驚きました。


そして私は、 それまで研究していた 含硫アミノ酸のメチオニンや


システイン、 グルタチオンなどに加え、 


これらを助けるセレニウム、 亜鉛、 ビタミンCといった、


解毒に必要な栄養素を含む サプリメント「アミノキレート」を


開発しました。





この 「アミノキレート」 を使って、


2006年に 東邦大学医学部が 自閉症と 有害重金属排泄に


関する研究を行い、 日本衛生学会で発表しています。


この 「アミノキレート」 に含まれている含硫アミノ酸は、


放射線防御効果を持つことも 研究でわかっています。


同様に、 含硫アミノ酸の一種である 「タウリン」 にも


防御作用が 推測されることが、 東京大学医学部付属病院


および 静岡県立大学で 研究発表されています。





含硫アミノ酸は一般に、 ニンニク、 ネギ、 ニラなどの


香味野菜に、 タウリンはイカやタコなに 多く含まれます。


ただし、 補うべき量を 食事だけでまかなうことは


非常に難しいと 考えられます。





含硫アミノ酸もタウリンも、 放射線防護や 解毒に


特化した 栄養素ではなく、


様々な働きで 多くの健康面に 寄与するものです。


これらに関しては 多く摂っても心配ありませんし、


ご高齢の方から 妊婦の方、 子供たちまで


安心して 摂ることができます。


特に子どもには 「脆弱性の窓」 といって、


放射性物質を はじめとする さまざまな 有害物質に


最も影響を受けやすい、 決定的な期間があると


考えられています。 大人にとっては 安全といわれても、


子ども (赤ちゃん、胎児も) にとっては致命的なダメージを


もたらすことがわかっています。


(もちろん妊婦さんも 気をつけていただくことが望ましいです。)





                 杏林予防医学研究所 山田豊文