3月11日 午後2時46分頃に発生した 東日本三陸での史上最大の大地震


に 菅首相ははじめ、 2万人の自衛隊を派遣するといい、 次に5万人、


そして、 10万人の態勢と発表した。 私はそれをきいたとき、 そんなに、


「一両日中」に自衛隊員を集められるのかと 驚きました。


くぎづけになって テレビを見ている私。 幸いにも 鉄筋コンクリートのビルに


避難できた方々が、 自衛隊、 あるいは東京消防庁のヘリコプターで、


一人ひとり長時間かけて 救われている様子が テレビに映し出されていたが


その時 私は あのように無事に生命を確保できた方々には、 安全なそこに


一時的にいていただき、 食料、 飲料、 医薬品、 衣料品、 毛布などを


ヘリコプターで 届けるだけで とどまるべきではないかと思った。





もっとも救いを求めている人達は、 瓦礫の下に埋もれてしまっているはず。


生き埋めになっている人達こそ 真っ先に救助されるべきでなかったのか。


また、 屋根の上に、 畳の上に、 木辺の上に、 ポリ箱にすがって沖に


流されてしまった人達こそ、 力尽き、 溺死する前に、 一刻も早く救い、


すでに安全の地、 ビルの上や屋上に避難できた人達より、 一秒を争って


救出すべきでは なかったのではないでしょうか。




あの目を覆うばかりの惨たんたる 津波のあと。 町、 村全体が、 見渡す



限り瓦礫となり、 道もないほど瓦礫に埋め尽くされているところ。


見渡すばかりの 瓦礫、 瓦礫 の映像が映しだされるたびに、 いったい


どこに10万人の自衛隊の姿があるのかと、 目をさらのようにして探しましたが


自衛隊員が 瓦礫を片付けたりしているところは 見られなかった。


きけば、 道がなくて 車が入らないのが理由とのこと。


「え! 一刻も 早く道をつくるのが仕事でしょ?」 と我が耳を疑いました。


現場の救出作業に、 一番必要なのが道路の獲得なのに。


震災後、 二日目にも自衛隊員が汗水たらして 瓦礫を片付けている姿は


見られませんでした。 生死の境目が72時間(三日間)といわれているのに。


波に押し寄せられてきた遺体は、 200~300人見つかったという情報が


あるのに、 その遺体のそばにさえ、 道がなくて行けないとのこと。


本日は 1,000遺体が見つかったという。




菅首相と、 北沢俊美防衛相は、 肝心の自衛隊や 防衛省幹部に、 


事前に何の打診もなく、 隊員数を発表してしまったのだ。


いつものごとく、 行き当たり場当たりの首相の発言。


つまり 10万人はいなかった。 もしかしたら 5万人もいなかったのかも


しれない。 そのうち、 続々と海外からの救援隊が到着。 3日目には、


生き残った生存者の住民達が、 自ら 瓦礫を片付け 道路をつくる始末。




そして海上自衛隊が 二日間、 屋根の上で漂流していた60才男性を


発見。 そして昨日、 4日間(92時間)瓦礫の下に埋もれていた70才


の女性を救出。 そして今日、 96時間瓦礫の下にいた20才の男性


を救出。 やはり いたのだ!  2日目に瓦礫の中にいる人達を集中的に


探していたら、 もっと多くの人を救えることが出来たのかもしれない。




遺体を6人で、 運んでいて、 その前で手をあわせている自衛隊員の


写真が新聞に掲載されておりましたが、 遺体を運ぶのは4名で十分、


遺体に手をあわすのは一瞬でよいと思う。 それより 人命を救うことが先。


見渡す限りの瓦礫を見て、 手をつけられないと 呆然とし、 途方に


くれてしまった隊員が多かったのでは。


昨夜は 2匹の泥につかった衰弱した犬が瓦礫の中から見つかった。

(フジテレビ)


この犬達もお湯ですぐ洗ってあげ、 何か食べ物をあげ、 救ってあげる


べき。 某NPOが 現地に行ったというが 見つけることは出来ず、 


ガソリンが無いため 徒歩での作業を続けてるため、 現地に向かうことが


困難とのこと。 この犬達が一体どこにいて、 どうなったか知りたい。 


ぜひ教えて下さい。





13日の夜、 日本動物虐待防止協会の藤村理事長が 彼女のお兄さん


と一緒に、 被災地 大洗海岸に近い笠間市にある 動物シェルターで


〝NPO法人 しっぽのなかま〟まで行き、 犬を4匹引き取ってきた。


私の隣のうちに、〝西友〟のディレクター夫人のアニタ・ポージーさんが


住んでおり、 そのうちの 2匹を引き取って飼うことになった。 ちなみに、


アニタさんは、 他にも3匹の犬を 収容所から引き取って育てている。


私のところには、 14匹もいるので、 ちょっと手一杯。 そのうち・・・・・


夜中に到着するといので、 私達は待っていたが、 なんと到着したのは


午前3時半であった。 でも私達は 犬の命を救えたことに喜びを感じた。





10万人態勢といわれてはいるが、 いつ実現しているのだか知りたい。


日本中の自衛隊の どの部隊から何千何百の隊員で 合計総勢10万人。


その隊員が、 被災地のどこどこに 何千何百人づつ配属され、


何名の被災者を救い、 何トンの瓦礫を片付け、 どれ位の距離の道路


を確保し、 交通を開通できるようにしたか、 報告をききたいものだ。





恐ろしい東京電力の 福島原子力発電所


首都東京の、 ライフラインである福島の原子力発電所が


大変なことになっている。 不思議なのは 次々と何かことが起きてから


発表が5時間、 6時間もたっていることである。


枝野官房長官の会見と、 東電の会見と、 時には食い違いがあり、


テレビでみている私達は 不安にあおられるばかりだ。


各テレビ局もおかしい。 第一原発の一号機の建屋が上から4割ほど


爆発で吹き飛ばされ、 次に三号機の建屋の全体が吹き飛ばされている


にもかかわらず、 映像では 爆発で吹き飛ばされていない以前の姿


のみが 映され続けおり 違和感を覚えた。 人々の不安を招きたくない


意図のもと、 わざとそうしているのかもしれないが、 人々は現実を


知る必要がある。 でないと連日あれほどまでに詳細にわたって 原子炉


の説明を見知り、 人々の知識は深まっているのだから。


枝野官房長官は 「だんだん安全な状態に回復」、 「冷静に対応して


欲しい」と言っているが、 「福島の原発」だけではなく、 東京に近い


「東海村の原発」も 地震の影響があるような噂が 耳に入ってきている。




お粗末なのは、 海水を入れてまで 原子炉を冷却させなければならないのに


〝燃料不足〟でそれが止まってしまったということ。 


「東電」は一体何をしているのだろう。 燃料など 普段から有事に備えてある


べきだ。 原子力の専門博士や技術者が一心不乱、 懸命にされているとは


思うが、 何かを 隠しているのではないかと 不安になってしまう。 




「輪番停電」 など、 準備も万端しっかりせず 発表するものだから、 


東京は大混乱。 たちまち 懐中電灯や電池、 卓上コンロは売切れ。


しかし、 今日から電池がまた売り出されたが、 普段100円のものが


390円に値上がりしている。 水もお米も スーパーには 姿も形もなく、


「入荷未定」とか。 まるきり戦争状態。


ちょっと日本人、 早まり過ぎませんか!





地震より恐ろしい津波は、 東太平洋岸の市町村を丸のみ。


壊滅状態にし、 10メートルを越す津波は、 4階建ての病院の


ベットまでぬらし 列車は乗客を乗せたまま流され 大きなタンカーは


堤防を2つも越えて流れこみ、 何千、何万という車が流され、


飛行機も流れ、 道路も陥没。 コスモ石油のコンビナートは炎上。


輸出用の日産自動車の、 白い新車は1,500台も流された。


マグネチュード〝8.8〟は、〝9〟に修正された大地震のあと、 地獄の


大津波にあい、 その後は黒煙を出し 赤く炎上する火事が何日間も発生。


青森県、 岩手県、 宮城県、 福島県、 茨城県の東海岸は壊滅的。


人命のほか、 この損害は はかり知れない。





今や、 被爆の恐れにおののく 日本国民。


日本の信用も、 株価も落ちた。 そしてこの 菅内閣の無能力さ。


爆発の事実を発表したのは2時間後、 退避指示の範囲を


徐々に広げたのは、 かえって周辺住民の不安をつのらせた。




最悪なのは 地震発生翌日 12日朝の、 菅氏の「福島原発」への


現地視察で、 それが現場の作業を大変遅らせた 大きな原因となった事。


地震の影響の最悪事態を回避しようと  一生懸命やっている現場の人達は


突如きた 首相の応対で 大わらわ。 


おかげで 何時間もの貴重な時間が 失われてしまったのだ。


何が政治主導だ!


さもさも、 何かをしていそうな 菅首相のパフォーマンスが、


どうやら命取りになってしまったようだ。 燃料を補給する時間も、


考えることも忘れてしまったよう。





石原都知事が、 親の死亡を隠した年金不正受給問題などに触れ、


「津波を利用して我欲を洗い落とす必要がある。 日本人の心の垢をね。


やっぱり天罰だと思う」 などと発言していたことが、非難されましたが、 


「被災者の皆さま、都民、国民を深く傷つけた」として「深くおわびします」


と陳謝しました。




産経抄 より


〝有史以来 地球上で起きた大地震の2割が 日本列島を襲ったといわれる。


日本人は過酷な宿命を受け入れつつも、 立ち向かってきた。 


その真価が試されている。



CNNテレビで、 「なぜ、 日本人は これほの惨事のなかで、


暴動も略奪もなく、 冷静、 沈着に行動できるのですか」


「日本人だから」 としか答えようがない。


ある中国紙は、 「多くの中国人が、 地震発生後の日本人の


秩序ある行動に敬服している」 と伝えたという。〟




皆さん、 冷静に 思いやりをもって団結して 立ち向かいましょう。


それ以外、 これから来る 色々な悲劇に、 今の日本を救う


ことは出来ないと思います。 水や食料などを 買いだめした人は、


無い方々にも分かちあいましょう。




追伸:


隣のポージーさんが 「自転車が2台あるから いつでも使って」 と


私のオフィスの人達の帰路を 心配して下さいました。


私の高知の友人、 山本さんは 大きな懐中電灯と 乾電池と、


トイレットペーパーなどを 沢山送って下さいました。


福岡のアキラさんは、 犬のシートを沢山買っておいて


くださいました。


四谷の〝さくら亭〟の弥生さんは、 おむすびを何百とつくって、 


皆様に配っていました。