その様子を皆様に ご紹介いたします。
京都は 土砂降りの雨でした。
３００年の歴史をもつ 祇園の〝一力亭〟。
７時の予約と決まっているのに、 玄関先に 傘を持った門番が迎え
待っている筈の 男さんがいませんでした。
私の車の後、 今宵のご主人となる方が着きました。 二人とも車を降りて
から傘を広げましたので、 髪や肩、 バックが濡れてしまいました。
東京の料亭では 考えられないことです。 内玄関に入ると、 どこからか粋な
三味線の音が聞こえ、 宴が感じられ お茶屋さん遊びの好きな私の心に
響いてきました。
廊下の壁は、 東京は新橋の「新喜楽」や「金田中」、 赤坂の「口悦」とは違い
あの独特の錆びた赤茶色で、 床も黒っぽく 天井は黒のため、 お座敷は
とても暗く 目の悪い私には 慣れるまで ちょっと時間がかかりました。
でも この 「一力」 特有のものが たえがたく好きというファンも、
沢山いらっしゃると思います。
女将さんは、 色浅黒く きになる目つきの方でした。 私が長年イメージ
してきた 「一力」 には そぐわない印象でした。
シャンパン好きを知っているご主人が、 ドンペリニョンを用意して下さって
いましたが、 お料理は特筆するものは 別にございませんでしたが、
京茄子の煮込みが 大変美味しかったこと。
美しい芸者衆 鈴子さんに 紗代子さん。
さすが 決まっていますね。
舞妓 孝まりさんと舞う 〝祇園小唄〟
だーらーりの帯よ ♪
美しい芸者衆と 写真に納まりました。
ぼんぼりが 古風でいいものですね。
その後 祇園の〝てる子〟へ。 てる子こと ママの 吉田久枝さんと。
彼女とのお付き合いは、 何十年にもなります。 団 伊久磨さんに
ご紹介されたその昔、 祇園きっての名妓だった彼女。 彼女のお店には
舞妓時代の大きな写真が壁に貼られていました、が 今は舞妓の「絵」に
変わっていました。 ニューヨークでも彼女とご一緒したこともあります。
今夜は着物姿でなくて残念。 やはりお着物を着てくださいね。
ぎをん ・てる子
京都市東山区祇園有楽町
ＴＥＬ 075-525-0012 ＦＡＸ 075-525-0002
その後は、 私の大好きな〝憩所〟三味線ＢＡＲ〝波木井〟へ。
その昔、 銀座には島田正雄さんの 「やなぎ」があり、清元、長唄、小唄、
都々逸等にあわせ 美しい芸者姿の娘さん達 (男性) の踊りがみられました。
替え唄など それは天下一品の島田さんでした。 ピエール・カルダン、
イブ・サン・ローランも 東京へ訪れる際には 必ず見えていらっしゃいました。
三味線を持った波木井さん、 彼の面白い替え歌や、 ユーモアトンチには、
爆笑、 爆笑が続き、 部屋中笑いの渦が巻きおこります。
この方が島田さん亡き後、 きっと最後の方でしょう。
波木井
京都市東山区祇園町南側 570-182
ＴＥＬ 075-551-0563 ＦＡＸ 075-525-3711
宮川町の 舞妓 ふく愛さんと芸妓達が 遊びに来ていて
踊りを披露してくださいました。
波木井さんに今晩 遊びに来ていた人達は 得しましたね！
〝波木井〟のママとふく愛さん。
