何とお粗末で残酷な事か。



今から17年前、 足利で起こった4才の女児殺人事件。
犠牲者の体内に残された、 体液。
考えただけでも恐ろしい。
一体、 どんなことが 幼い4才の子に起きたのか。






当時逮捕され、 殺人罪などで無期懲役で、17年間も服役中であった、
元幼稚園バス運転手 菅家利和受刑者の釈放。
菅家さんは、 幼稚園バスの運転手をされていた位なので、
恐らく子供さんがお好きな方だと、察します。




 
そんな彼が、 思いもよらない事件に巻き込まれ、
17年も服役されるなんて、 一体どうしてこういうことになってしまったのか、
皆目私にはわかりません。

菅家さんのご家族も、 大変苦労されたのではないでしょうか。
ご両親は、無罪を知ることもなく、亡くなってしまわれたという。
「両親のお墓参りにいきたい」 という菅家さん。 さぞ無念だったでしょう。






突然逮捕され、警察に自白を強要、
DNAが一致していると突きつけられ投獄、17年。
医学・化学の進歩によって真実が判明したこの事件。
17年目にして、やっと無罪。






1991年頃、当時のDNA鑑定はまだまだお粗末なものであった。
185分の1の確立で類似が出ていたが、
今日に至っては4兆7千億分の1の確立までに
精度の高まったDNA鑑定の技術。


DNAの再鑑定を再三要請し続けた彼と弁護団。
7年前に、弁護団がDNA鑑定をしたが、証拠として扱われなかった。






真犯人は、 今でものうのうと生きて笑っているかと思うと許せません。
菅家さんの17年もの長い歳月は、 もう取り戻せません。


警察 ・ 国家は、 菅家さんに、 どんな代償を考えているのでしょうか。
詫びきることの出来ない代償です。






ただ、 菅家さんが、「冤罪で苦しむ人の支援に取り組みたい」と
前向きに今後の人生を考えてらっしゃることに、 
私は、 心からエールを送りたいと思います。