定額給付金について、散々言われておりましたが、
国内で一番最初に政府からお金が下りる前に立て替えて、
一足先に給付した青森県西目屋村。
のし袋の右側には受取人の名前、のしの下には西目屋村の名前入り。
正午から配布され、村役場には長蛇の列。
受け取った方々は口々に、
「大変有難いですね。麻生さんに感謝します!」、「感慨無量です。」。
嬉しそうな、顔、顔、顔・・・・・・・・・そして仏壇にあげて拝む人も。


2兆円+8百億円以上の
印刷代・人件費・郵送代のかかる定額給付金について、
以前私は、
「お金があるなら住む場所のない人達に、
1棟につき1億円の収容施設を造ったとしても、2万棟も出来る。」
「赤字続きで閉鎖を余儀なくされる病院への援助金や、
共稼ぎのご夫婦を助ける為、安心して預けられる託児所へ。」
などと言っておりましたが、
皆様の、心から嬉しそうな顔を見ていると、
この不景気に良かったのかもしれないと、胸が熱くなりました。



民主党小沢代表にふりかかった、
政治資金規正法違反容疑で第一秘書が逮捕という事件の最中、
給付金は、麻生首相の人気挽回になるのかもしれない。
彼は頑として4年間の任期を全うするつもりなのだと思う。
それでもまだ、“麻生下ろし“が続き、解散、選挙と叫んでいる。


しかしこの際、民主党に一度政権を託してもみてもよいし、
大連立があったらどうなるかとみてもよいけれど、
この百年に一度の大不況と言われている時は、
今は金融政策が大事。
解散、選挙など言って時間を無駄にしている場合ではないと思う。


普通、重要参考人として、先に取調べを行うのが多い中、
時効と自殺の恐れもあるとのことで、
急遽突然の逮捕となった小沢氏の第一秘書。
ちょっと乱暴かなと思いましたけど、検察が逮捕に踏み切るのには、
相応の確証があってのことと思いました。
大久保隆規容疑者が、『 西松建設 』 に政治献金の請求を、
書面で送ったものが残っており、
それが証拠となったのは、何とお粗末なことか。
このことを、小沢氏が把握、認識をしていたかが、焦点となるのでしょう。
国家権力行使だと、怒りをあらわにしていた小沢氏。

小沢代表は、今度の件に関して、

「事務処理の問題で、間違いがあれば正せばよいこと。」

と言っておられます。

これからどうなるのでしょうか。


過去10年間で1億8千万円とも言われていた政治献金が、

最近では過去5年間で3億円とまで言われている小沢事務所。
東北地方に弱い西松建設がこの5年間に着工した
主な公共工事はあわせて11件、受注額は約190億円。


同じく、西松建設から献金を受けた自民党の諸氏が、
飛び火するのが怖いのか、
次から次へと献金を全額返しているのは、何とかいわんや。

他にも西松建設から献金を受けた政治家達は、

21名にものぼると言われていた。

この人達は今、暗澹とした気持でいるのだろうか。


それより凄いのは、何といっても
大手精密機器メーカー「キャノン」が大分市に
開設した工場設立の際のコミッション。
コンサルタント会社「大光」大賀規久容疑者側が
一つの契約で30億円余のリベートを鹿島建設などより受け、
所得を隠していた疑いで、法人税法違反で逮捕された。
大光のは、今度の事件と性質が違う。
30億円のコミッションというのは、どの位の受注価格だったのだろう。
こうしてこれまでも大手5社(鹿島・大成・清水・大林・(竹中は別))、

準大手(熊谷・飛島・鴻池・西松)等が、
次々と砕かれていくのは寂しいことだ。


小泉元首相は、宣言通りに定額給付金の財源法案を
再議決のための衆議院本会議を欠席。
小泉チルドレン達がそれに応えて造反が広がるかと思われたが、
今回は起こらなかった。
小泉氏が、以前小泉チルドレンに対して、
「政治家は使い捨ての覚悟を持つべき。」などと、
冷たいことをおっしゃった報いだろうか。

彼らが小泉氏の意向に従っていたならば、
定額給付金の国会審議は通らなかった。


その頃、小泉氏は好きな京都のお茶屋さんで、
『不機嫌の会』 の作家の林真理子氏、ザ・アール社長の奥谷禮子氏、
TSUTAYA創業者の増田宗昭氏らと遊んでいたそうです。


麻生首相が反郵政民営化・反小泉で、我が身を省みず、
小泉氏を侮辱、罵倒した野田聖子氏を大臣にした。
あげくに、「郵政民営化には賛成ではなかった。」とのたまう麻生首相に
小泉氏が腹に据えかねるのもわからなくもない。


前首相の決めたことを、
後継者の首相が引継ぎ敢行するのは、当然のことなのに。
麻生氏は何を考えているのだろう。