私は相撲のことを、最も純粋なスポーツと言ってきた。
何故なら、一対一で二分以内に力を最大限に発揮して
勝負が決まるからだ。
そこに相撲の魅力があると。
しかし残念ながら、八百長(取り組中に力を抜く事など)は
日本人なら誰しもが、もしかしたらあるのではないかと
内心思っているのではないかと思う。
「星の貸し借り」と言う言葉が存在するくらい。
負け越しになると、現在の地位から落ちるため、
助けてあげたいと言う気持ちもあって、
お互い様のような心情から
星の貸し借りがあるのではないか……。
しかし、まさかそれを横綱がやるというのは、
これは大変なことだと思う。
元小結・板井氏の言った、
全体の75~80%は八百長ということは大袈裟だとしても
横綱朝青龍の15日間の内、4日だけがガチンコ(本当の試合)で、
他の11日間は八百長とは……。
八百長裁判についてきかれた高砂親方は、
「(朝青龍を)信じている」というものだった。
つまりキッパリと否定はしていない。


まだ若き20才の若ノ鵬、
16才で母国ロシアを離れ、日本の相撲界に入った。
一生懸命稽古に励み、西前頭筆頭までになった。
大麻の件では十分反省もしている若ノ鵬に対して
2場所休場くらいの処分にして、
解雇までしなくても良かったのではないか。
もう二人の露鵬、白露山のロシア人兄弟。
明白な検査結果が出た後にも、
潔白とあそこまで言いはるのは何故か。
厚顔無恥なのか、もしかしたら、

彼らは本当にしてないのか……?


そもそも、尿の保管に問題はなかったのか?
検査を受けた力士の尿の保管場所は、
誰でも出入り可能な、相撲協会の冷蔵庫と聞いている。
しかも尿検査を受けていない力士が何人もいるとは。
若ノ鵬は言う。
「大麻を吸っている親方や他の力士は何故
 逮捕も解雇もされないのか」と。


若ノ鵬は、あれ程相撲が好きで、
その相撲協会に戻れなくなることを決死の覚悟で
「八百長問題」と「大麻事件」の
真実を話すという。相撲界が狼狽するこの勇気。
見ものである。


外国人(ロシア人)力士が入ってきたことにより、
日本の相撲界が浄化されようとしているのかもしれない。
新しい理事長に期待しよう。